平野祥恵

編集者。 主に演劇まわりで記者・ライターっぽいこともやってます。

平野祥恵

編集者。 主に演劇まわりで記者・ライターっぽいこともやってます。

マガジン

  • 公演中止本プロジェクト

    2020年2月末~3月上旬、新型コロナウィルス対策で演劇興行がのきなみ公演中止になっています。この逆境を逆手に本を作ろう企画です。※と動き出しましたが、4-5月の緊急事態宣言を挟み、公演中止・自粛期間は当初よりはるかに長期にわたっています…。

  • 古代文書図書館

    かつて書いた記事たちなど。

最近の記事

平野祥恵・最近のお仕事まとめ

フリーで編集&ライターをやっている平野祥恵です。世の中的には「演劇ライター」と認識されているかと思います。フリーになって4年が経ちました。ありがたくもひたすらツテでそれなりにやっておりますが、新しい出会いもいただきたく、しかし私がどんな仕事をしているのかわからなければ依頼する方もなかなかいないだろうと、簡単ではありますがここ数年のお仕事をまとめてみました。 なお前述のとおり演劇界隈のお仕事が多いのですが(演劇は大好きなのでありがたいことではあります)、ジャンルこだわらず仕事し

    • 『アナスタシア』とコロナ禍中の記憶

      ミュージカル『アナスタシア』が開幕した。 観ながら、初演時のこと……2020年3月時の自分の状況や心情が驚くほど鮮烈に蘇ってきた。 『アナスタシア』日本初演は2020年3月。 改めて調べたところ、東京の公演日程は3月1日~28日の予定だったが、 3月1日~8日が公演中止、 3月9日に初日の幕を開け、10日、11日と3公演やったあと、 3月12日(は、もともと休演日だったが)から19日までまた中止。 3月20日に再開するも27日まで公演したのち、東京千秋楽の28日はまた中止

      • 国会図書館に自主制作本を納本してきました(「WE MUST GO ON」企画日誌21 & 「WE MUST GO ON2」企画日誌5)

        先日、 『WE MUST GO ON ―2020年春、ミュージカル界のトップランナーが思うこと―』並びに、 『WE MUST GO ON2 ─演劇人たちの2020年─』 を、国会図書館に「納本」してきました。 「納本制度」、ご存じの方も多いと思いますが、日本国内で発行された出版物は、原則として国立国会図書館に納入することが義務付けられています。 義務と言っても罰則はないですし、同人誌作って国会図書館に納本する人、そんなにいないんじゃないかなーと思うのですが(体感として。い

        • 日比谷コテージとWMGO(「WE MUST GO ON2」企画日誌4)

          noteのこと放置しすぎですね……。WMGOに何か進展があったときに思い出す。 ということで進展というかご報告です。 『WE MUST GO ON』が買える数少ない実店舗のひとつ、HIBIYA COTTAGEさんが2/13で閉店になると、先日発表されました。 私たちの本を最初に置いてくれた書店です。 それだけでなく、日比谷という劇場街にあるという特性上、演劇コーナーが半端なく充実していて、個人的にもこの場所から書店がなくなるのは悲しい。 本当に残念でなりません。 同

        平野祥恵・最近のお仕事まとめ

        マガジン

        • 公演中止本プロジェクト
          25本
        • 古代文書図書館
          3本

        記事

          17万文字、強!(「WE MUST GO ON2」企画日誌3)

          「WE MUST GO ON 2 ―演劇人たちの2020年―」、無事(?)校了して、あとは刷り上がりを待つのみという状況なのですが、 まあ、そこそこ、いやかなり、忙しくしてたんで、入稿しちゃうと一気に暇。 来週くらいからこんどは発送準備に忙しくなる予定ですが、いまは暇。 で、暇にあかせて数えてみた…… 何文字書いたのかを。 今回ほんとうに自分の目算がズレるというか、「テープ起こし終わったし、8000文字くらいだとこのあと3、4時間で書けるかな」と思って書き始めたら6時間

          17万文字、強!(「WE MUST GO ON2」企画日誌3)

          ラインナップ発表しました(「WE MUST GO ON2」企画日誌2)

          書籍「WE MUST GO ON2」、ラインナップ発表しました!​ ========== 「WE MUST GO ON 2」(3月末発売予定) ●巻頭インタビュー 城田優 佐藤隆紀 屋比久知奈 平間壮一 中川晃教 ●ロングインタビュー 藤岡正明 木内健人 岡幸二郎 ●スタッフインタビュー 藤田俊太郎[演出家] 小林香[演出家] 小嶋麻倫子[プロデューサー(東宝)] 江口剛史[プロデューサー(シーエイティプロデュース)] 岸原剛[プロデューサー(博多座)] 阿部聖彦[

          ラインナップ発表しました(「WE MUST GO ON2」企画日誌2)

          紹介欲、の話(「WE MUST GO ON2」企画日誌1)

          テープ起こしというものが本当に嫌いで、なんで嫌いかというと、自分の下手なインタビューをどうしても追体験しなくてはならないからです(だから会見のテープ起こしとかは平気)。 毎度毎度、起こしながら「なんでそこ、もっと突っこんできかなかったんだ数日前の私!」「なんて気の利かない返しをしているんだ」「あっいま何か言いかけたの殺した」とのたうち回る。ああ。 原稿書くのも別に好きじゃない。 インタビュイーが語った言葉の数々を、パズルみたいに構成し直して読みやすくしたり、起承転結つけたり

          紹介欲、の話(「WE MUST GO ON2」企画日誌1)

          「WE MUST GO ON」企画日誌20

          久しぶりの企画日誌です。 企画本『WE MUST GO ON』は昨日より日比谷シャンテにある書店、「日比谷コテージ」での取り扱いが始まりました。 日比谷コテージといえば、 シアタークリエの真上! 東京宝塚劇場の真正面! 日生劇場からだってダッシュすれば1・2分で行ける距離(無理か)! そしてその場所柄(でしょう)、演劇・ミュージカル関連のものは書籍のみならずDVDまで、かなりのスペースを割いていらっしゃる書店です。 最近ではこのコロナ禍で、密を避けるために劇場でのパンフ

          「WE MUST GO ON」企画日誌20

          「WE MUST GO ON」企画日誌19

          「WE MUST GO ON」、クラウドファンディングにご参加いただいたすべての方への発送が、今週アタマに完了いたしました。 ……ものすごいエゴサしています(笑)。 こんなに検索したことないよってくらい。 それだけ、自分にとっても、思い入れがある本になりました。 今のところ……って、1日かそこらですが、皆さん喜んでいただけている……かな?という感じで、嬉しく思っています。 なかなか重量感ありますよね? 特にA、B、C全コースお申込みいただいた方は、1kgを超えているので、

          「WE MUST GO ON」企画日誌19

          「WE MUST GO ON」企画日誌18

          「WE MUST GO ON」作業もいよいよ終盤です。 最初は、GW明けすぐに印刷のつもりで動いていましたが、4月7日に緊急事態宣言が発令され、その期限が5月6日まで、とのことだったので、できなくなってしまった取材を解除あけに実施するつもりで印刷を少し後ろにずらしました。 が結局、緊急事態宣言が延長されることになったので、だったら4月中にやっとくんだったよ~と思いながら5月1週目にバタバタと動いたわけですが。 リモートでやった取材は計4本。たぶん、読んでパッとわかるのは1

          「WE MUST GO ON」企画日誌18

          「WE MUST GO ON」企画日誌17

          ご無沙汰しております……。しばらく日誌更新が滞っておりました。 というより、もはやあまり書くことがない(笑)。 おとといくらいから、表紙について色々やっております。 ラフをきって、デザイナーさんにわたし、昨日、デザイナーさんから第一案があがってきました。 ……が、デザイン・フォント・写真の再考をお願いさせてもらいました。 (つまり全差し戻しですね、デザイナーさんごめんなさい) 素敵な書籍にしたいです。 引き続き頑張ります。 ここ1週間くらいで、演劇・舞台芸術を支援す

          「WE MUST GO ON」企画日誌17

          「WE MUST GO ON」企画日誌16

          クラウドファンディングで支援者を募集した『WE MUST GO ON』は、そのリターンのひとつとして、 書籍に協力者として名前をクレジットさせていただきます(ペンネーム可/希望者のみ) とお約束していまして、今日はその、皆さんのお名前を載せるページのテキストを作っていました。 ……これがけっこう、地味に大変でした(笑)。 「掲載は●●●●(ペンネーム)でお願いします」というようなメッセージの中、「●●●●」のところをひとつずつコピーしていく作業。 いや、甘く見てたわけ

          「WE MUST GO ON」企画日誌16

          「WE MUST GO ON」企画日誌15

          昨日、『WE MUST GO ON』未発表だったコンテンツを追加発表しました。 【タイトル】 WE MUST GO ON ─2020年春、ミュージカル界のトップランナーが思うこと─ 【メインコンテンツ】  ・俳優さんのロングインタビュー 各10ページ <すでに発表済み> ・井上芳雄さん ・伊礼彼方さん ・上口耕平さん ・中川晃教さん <new!> ・石川禅さん ・ソニンさん 【サブコンテンツ】 ・公演中止作品担当プロデューサーに聞く(ロングインタビュー)  ①今村眞

          「WE MUST GO ON」企画日誌15

          「WE MUST GO ON(仮)」企画日誌14

          前回の日誌を書いたのが3月20日なのですが、そこから1週間ちょっとで、世界的に、さらに厳しい状況になってきています。 もともと、すでに取材済みの方々のインタビュー、みなさん冷静に現状を分析していらっしゃるというか…「状況が変われば自分の考えも変わるかもしれないけれど」と話される方が多く、まさに「渦中」の思いをお聞きしているのですが、それでも、もしかしたらすでに取材をさせてもらったときと今とで言えること言えないことも変わってきているかもしれない。これはちょっと原稿確認なども気

          「WE MUST GO ON(仮)」企画日誌14

          公演中止、の影響はこんな末端にも出ている

          ほぼ、愚痴です。 私は本業では「チケット販売促進の媒体」担当の編集なので、某コンビニ店頭に出している媒体(こんなイベントがあるよ、チケット発売中!的なやつ)なども担当しているのだが、この媒体、公演中止が続出しているため3月分は3月になって早々に取り下げになり、4月分もすでに全取下げという判断が下されてる。 ……2ヵ月、私は誰の目にも触れない媒体を作り続けたことになる。 (ちなみに「3月分」と一口で言っても、全国各地で出す内容は違うのでトータルするとけっこうなボリュームのもの

          公演中止、の影響はこんな末端にも出ている

          「WE MUST GO ON(仮)」企画日誌13

          数日ぶりの投稿です。 といっても、ご報告できることがほぼないのですが……。 あまりに静かにしていると「この企画大丈夫かいな」と思われそうなので(笑)、日誌13です。 この間、なにをしていたかというと、主なところは相変わらず折衝ごとです。 例えば思いつきで「アンサンブルさんの座談会とか面白いよね!」と動いてみたら、自分の予想すらしていなかった方向に壁があったり。なかなかこの企画は、自分にはない視点を与えてくれております。 (これは一例ですし、座談会企画はやりたいので引き続き頑

          「WE MUST GO ON(仮)」企画日誌13