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自分の中の価値観の変化と向き合う

価値観というものは不変なものではなくて、新しいことを学んだり、情報に接したり、もちろん人と話したりする中で、常にリニューアルされていくものだと思う。そしてその中で、これは自分の人生で軸にしていきたいと思うような、大切にしたい価値観に気づいた時は、それが座右の銘のようになったり、信条になったりするのだろう。

この年になると、ベースとなる価値観はかなり固定化されてくるようにも思う。紆余曲折の末、厳選された価値観(譲れないもの)が残り、それ以外のものは「そうだったらベストだけど、世の中そうも言っていられない」というような、半分諦めたような、ゆるい価値観となっていて、それはそうでないと生きづらいからだ。

でも、そんな状況でも、新しい価値観が生まれることもある。大抵はこれまで出会ったことのないような状況や出来事に出会った時、新たな判断基準が生まれるような感じなのだけど、そうでなくてなんでもない時、ただ何かの思考をぼんやりと巡らせている時に、ふと自分の感覚が変わるのかもしれない、と気づくことがある。何のきっかけもなく、ゆったりとグラデーションのようにその瞬間が訪れるので、多分それまでインプットして積み重なってきた情報や、その時に感じたことなどが、少しずつ積み重なって何かを形作っていくのではないかと思う。

最近その感覚があって、でもそれはまだぼんやりと輪郭もわからないもので、心が時々ざわめくのを感じているだけだ。何かしらの情報に触れた時にざわめいているのだと思うが、それがまだわからない。きっとこれからそれがはっきりしてくるのだろう。新しい価値観を自覚することで、幸せな瞬間が増えるといいなと思う。

これを読んで、自分の価値感なのにわからないのか?と思った方もいるかもしれない。でも、自分がどんな価値観を持っているかというのは、案外自覚できていない部分もあるのだ。価値観を探る診断テストなどを受けてみると、こんな価値観を持っていたのかと驚くことがある。そのくらい、人は案外自分のことを知らない。

自分の価値感を知ることは、心地よい生き方を選ぶうえでとても重要だ。価値観が変化していくものならば、自分を見つめる時間、自分と向き合う時間というのは定期的に持つといいということだ。
このざわめきの輪郭がはっきりして来たら、また改めて自分をじっくり見つめる時間を持ちたいと思う。

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