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ゲームが子どもだけのものでなくなったことで

娘とショッピング中。目的のショップを回り終えて、ぶらぶらとおもちゃ売り場を歩いていた時に思ったこと。

おもちゃ売り場は、今や子どもだけの場所ではない。ゲームは大人も子供も共通の娯楽だし、ドールハウスや緻密な模型のようなクラフトキットは子供の手に負えなそうな商品も多い。サンリオショップは大人の女性も推しキャラグッズを目指して訪れる。ガチャガチャコーナーでも、幅広い年齢の人たちが楽しそうにおしゃべりをしている。

今70代以上の方達の世代だと、おもちゃは子どもの物、大人がゲームやマンガなんて…という考え方がかつての常識だったかもしれない。私はその世代に育てられているので、直接眉をひそめられつつも、楽しいんだからいいじゃん!と反発してきた世代だ。そして、家庭用ゲーム機が売り出され、大ヒットして、パソコンが一般家庭に普及して…と、大人も子供も楽しめる遊びとしてのゲームが世の中に浸透していくのを見てきた。

でも、考えてみたら昔から大人が楽しめるゲームというのも存在していた。賭け事に使われるカードや麻雀などは、お金が絡まなければゲームだ。チェスやバックギャモン、将棋、囲碁などのクラシックなゲームも身近にある。そして人生ゲームやオセロ、モノポリーのようなボードゲームも、割と大人のファンは多かった。

ゲームは頭を使う遊びだ。もちろんやりすぎたり、賭け事に使ったりすると問題が多くなるけれど、体を使ったスポーツやレジャーと同様、室内で頭を使って楽しむのも、子どもに限らず楽しめて有益でもあると思う。なにより家族みんなで楽しめるものがたくさんあるのは、幸せなことだ。

任天堂がWiiを売り出したときの宣伝のコンセプトに、家族みんなで楽しめる、という視点があったそうだが、当時それが斬新だったとしても、今や当たり前の姿になっている。企業にとっては新しい市場を作り出したという功績で、私たちにとっては家族が笑顔で楽しめる新しい道具を手に入れたということだと思う。そして大人の物、子どもの物、という先入観が壊れていき、ゲームだけでなく一緒に楽しめるもの、活用できるものが増えていくきっかけにもなったように思う。

お陰でもう年だから…と諦めることなく、常に新しいこと、興味のあることにチャレンジしても好意的に受け入れられる社会になったのは、とてもありがたいなと思うのだ。

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