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時効なので初めてのアルバイトの話を。

こちらの企画のお題に、#はじめての仕事 というものを発見。

初めての仕事、親のお手伝いなどではなく初めてお給料というものをもらった仕事のことを書こうと思う。

タイトルに『時効なので』と書いたのは、それが高校時代のアルバイトで、私の出身校はアルバイト禁止だったからだ(笑) 確か年末年始の年賀状絡みの短期バイトだけはOKという、ちょっとよくわからないルールがあった気がするが、それ以外だと家庭の事情で必要と認められた場合のみ許可。まあ、進学校だとよくあるルールなのだろうか。

バイト先は、中学生の頃から通っていた英会話教室だった。中学時代は英会話+学校の英語の予習の授業を受けていて、併設の塾で高校受験の対策もしたので、結構な時間を過ごした場所だ。経営者の先生がとてもフランクな方で、思春期の人生や親との関係などの悩みも聞いてもらったり、随分お世話になった。
そして、ほとんどの友人は中学を卒業して教室も卒業していったのだけれど、私は高校に進学したら交換留学したいという目標があったので、そのまま残って英会話を続けていたため、その分さらに長くお世話になったわけだ。

無事交換留学生の選考試験に合格して、1年後に帰国してからも会話力維持のため、相変わらず英会話のクラスに通っていた。ある時、事務を担当していた方が家庭の都合で辞めてしまった。経営者の先生は授業も持っていたので、次の事務の方が見つかるまでの間、先生が授業に入る間だけ受付の留守番をしていて欲しい、と頼まれたのが初めての仕事、アルバイトだ。外国人講師が何人かいたため、英語が話せる人にいて欲しかったのだろう。たまにかかってくる欠席連絡などの電話の対応と、生徒が持ってくる月謝を預かることくらいで忙しくはなく、何もなければ学校の課題などをしていていいという好待遇だった。外国人講師たちとおしゃべりできるのもありがたかったし、高3になって常勤の事務の方が入るまで続けたように思う。両親も、信頼している先生のところで、しかも学業にも悪影響がなさそうな話だったためOKしてくれたのだろう。楽しかったし、ちょっとした社会の接点で、いい経験だったと思う。

初めての仕事が辛く厳しいものでなかったことは、その後の私の人生で、働くということに対する印象が悪いものにならなかったという意味でも、とても幸運だった。あの時辛い思いをしていたら、その後の数々のアルバイトや、社会人になってからの仕事に対するモチベーションは違っていた可能性もある。
随分久しぶりに思い出したが、あの時のご縁には感謝しかない。

#はじめての仕事

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