見出し画像

心の支えをどこに置くか

少し前に、娘が大好きな歌い手さんが無期限活動休止をした。
いわゆる『推し』だ。それも8年?9年?随分長い間応援していた推しさんだ。随分落ち込んだが、休止前最後のライブに行き、ファン有志で感謝企画も盛り上げて、やり切った感じで落ち着いた。

ところがまた、別の『推し』グループが無期限活動休止を発表した。こちらもずいぶん長く応援していて、大嫌いな飛行機に乗ってまで遠征するくらいの大きな存在だ。落ち込んで食事も喉を通らない様子なのも無理はない。

『推し』のように応援したい、貢献したいと思える存在は、大きな心の支えになる。たとえ自分が辛い状況に居ても、楽しい時間・幸せな時間をもらい、勇気づけられ、癒され、励まされる。しかし、相手も人間である以上、このようにいなくなってしまう可能性もあるし、活動方針が変わったりすることもある。そう考えると、自分の心の安定が自分でコントロールできない存在に依存してしまうのは、危うくもある。

娘のように、全く関係のない『推し』が、ほぼ同じタイミングで立て続けに活動休止というのはレアケースかもしれないが、心の支えになるものはできるだけたくさん、色々な分野に分散して持っていた方がいいのかもしれない。また、相手が人ではなく物や行動(アートの鑑賞とか、ランニングとか、楽器の演奏とか…)というのもいいだろう。

ともあれ、しばらくは娘のショック状態は続くだろうし、実際に活動休止した後(年明け早々だ)はロス状態になるのかもしれないと思うと胸が痛い。それも立派なグリーフなのだ。そっと寄り添って行きたいと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?