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ATMで考えた

世の中はネットバンキング主流になりつつあるものの、使っていない層(とくに高齢者世代)がいたり、さまざまな理由で、やはり現金も動くわけで。
月末はやっぱりATMが混雑する。
それを見ているということは、私も使っているということなのだけれど。

諸々の都合であまり普段使わない口座から振込をする、などという場合は、ネットバンキング契約をしていないのでATMから手続きをする。
諸事情で引き落とし口座を変更できないものも、口座間の現金の移動が必要だ。
そういうものをまとめて処理しようとするので、できるだけ25日より前(給料日直後は混雑するので)に銀行に行くようにしているのだけれど、今月は都合で今日になってしまった。
一番混む日だ。

幾つも処理をするので、何度か並び直しながら済ませないと、後ろの人を長く待たせてしまう。
そう思って並んでいたら、私の前の人が2人(2台ATMがあった)とも、いくつも処理をしているようでなかなか終わらない。
もしかしてそれが当たり前なの?私が考えすぎ??と考えてしまった。

結局私は今日でなくてもいい物を後回しにすることにしたので、並び直しはしなかったのだけれど、それを全部一度に処理して後ろの人たちを待たせたら、私はどんな気持ちになっただろう。
頭の後ろに目があるかのようにずっと後ろが気になって、処理にミスが出てしまったかもしれない。
やっぱり私は並び直すのだろうなと思う、処理する時間にもよるのだろうけれど。

私が最近活用している行動色彩心理学®カラータイプ®理論で考えると、私のようなタイプは『協調タイプ』で、行動を決める根拠に占める他人の目や評価が大きい。つまり後ろの人が自分の行動でイライラしている(人の気分を害している)自分が嫌なのだ。
波風を立てたくないし、大げさに言えば、いい人に見られたい、ということにもなるのかもしれない。

逆のタイプの人だったらまた違った根拠で考えるのだから、違う行動をとって当たり前なのだけれど、人間というのは不思議なもので、誰でも自分と同じ価値観を持っていると無意識に考えてしまうのだろう。
ここが頭では分かっていても、気持ちがザワザワするポイントだ。

だから私は、たくさんの人と話をしたり、文章や動画からも、できるだけ多くの価値観を知りたいと思う。
結局そうすることが、多様性を理屈ではなく心で理解することの『私にとっての』近道なのだと思っている。

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