冬紅葉☆

画像1 「飛び立てぬ翼果もありて紅葉散る」(季語:紅葉散る)   夏に初めて見た紅葉の翼果(よくか)。先日訪れてみると、ちらほらまだ残っていて少し残念な気持ちになった。これが自然の姿。飛べないからと言って、そのまま在り続けることもない。・・・思わず「ひゃー」と言いたくなるけれど(笑)、やっぱりそれが自然なんだ。
画像2 秋が暑すぎたのか、山の麓にある谷は紅葉がほとんど始まっていなかった。
画像3 「茶の花や祖父母のいない庭の前」(季語:茶の花)  祖父母の里山にある茶畑。幼い頃から目の前にあったのに、初めて見る茶の花。
画像4 祖父母の家に行くのはいつも夏休みか、正月を過ぎた冬休み。私にとって茶畑は風景の一部であり、茶の花の存在自体、考えたこともなかった。慎ましく、品のある姿はどこか祖父母の姿に重なる。
画像5 時々、祖父母はさみしくなかっただろうか、と考えたこともあったけれど、訪れたことのなかったこの季節の山を見て、ただただ毎日を丁寧に暮らすことは、決してさみしくもつまらないものでもなかったのだろうと感じた。
画像6 思い出すのは、きちんと整えられた家の中と庭。だからなおさら、このさみしさと山の美しさとのコントラストが胸に迫る。

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