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01、卒業一年目!!

富山ガラス造形研究所というガラス専門の学校に通っていました。
本当は、入学前のことから書こうと思いましたが、卒業式の季節なので、
卒業一年目について思い出そうと思います。

肩書消失
卒業して、最初に困るのが肩書でした。学生の頃は、「ガラス学校の学生のサブロウと申しま~す!」と何気なく言っていました。しかし、卒業したら「学生」とは言えません。かといって「ガラス作家です!」というのも恐れ多い!第一作品は学生の時に作ったものだし売れるものでもありません。
作家と名乗る資格はないと思っていました。では、自分から「作家の卵です」ていうのも変ですよね~!!(笑)

最初は、どんな肩書をつけても自称になってしまいます。なので、早く周りの人に認めてもらえるように頑張ろうと思っていました!!
今だに、名刺に肩書きをつけられていませんが・・・・・

空回り
さて、卒業しました!!
2年間お疲れさました~!
僕は、バイトしながら作家を目指そうとしていました。
しかし・・・・

ん? んん?? んんんんん~~~???
これから、どうしたらガラスで生きていけるの??
学生の頃、卒業後のイメージは、ぼんやりとありましたが……
いざ卒業すると検討もつかない状況でした!!
結局、1年間はバイトとイベントの手伝いという生活で、お金はギリギリ、ガラスと向き合う時間も少なくという感じでした。

そんな中、富山ガラス工房に就職した人たちは、ずっとガラスに触れていられるし、グループ展なんかにも参加したりする。美大出身の子も美大仲間とグループ展を開催したりしていました。焦る気持ちが募り、小手先な感じでガラスを触ってみたり、ちょいとコンペに取り組んでみたりと空回りしまくりでした。なんのせ、急いで作っても前には進まないことを実感しました!

そして、言い訳が上手になりました!
逃げ道を見つけるのが上手になりました!
他人と比べるようになりました!

最後に
卒業して15年以上経ちまいたが、多くの卒業生が同じように悩み苦しんでいるのを見かけました!そのまま、辞めてく人も見ました。しかし、富山市のガラス事業の取り組みのおかげで、就職やアルバイトがしやすくなりました。展示会のお誘いもあります。販売に関しても、ミンネやクリーマをはじめ、様々なレベルの販売サイトも出現したし、クラフトフェアを増えました!!

3年もしたら、グループ展やコンペに参加できるようになり、ちょっとは経験値が上がり色々見えてきたと思います。
自分だけじゃなく、多くの人が焦って空回りするものだと思って乗り越えて欲しいです!

また、作家に向いている向いてないみたいな話になりますが、無意味な会話だと思います。「足りている足りていない」「見えている見えていない」に置き換えられると思っています。学校での経験は、今思えば、幅広く体験しただけに等しいと思います。
ので、卒業したてで、あーだこーだ言っても無駄だと思います!

ガラスと向き合う時間が長い人から、何か見えてくるような気がします。


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