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ネギ農家への道? (12/1)

 先日肥料を撒いた畑で、いわば肥料撒きの仕上げに行ってきました。

 ネギの根元に散布した肥料をなじませるため、上から土を被せていくのです。この「土寄せ」という作業をすることで、肥料がなじみ、ネギに栄養が届くそうです。

 畑にいくと、上の息子さんが(私の農業体験の「師匠」ですね)持ち出してきたのは、手押し車風ミニトラクターとでも言うのでしょうか。正式名称を「管理機」というそうです。

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 農機具メーカー「イセキ」のHPによれば、「管理機はトラクタや耕うん機で耕うんした圃場に野菜用のうねを立てたり、溝を掘ったりする作業に使う」とあります。自動手押し車(表現が変ですね。自動なんだけど、手押し車風の形態、とでもいいますか…)の後部にかぎ爪が回っていて、これで起こした土を、ちょうどネギの足下が被さるよう調整しつつ撒き落としていくわけです。

 原理は、前回運転させてもらったトラクターと一緒です。アクセルで前輪(ヨコに2本並んでそれなりに安定しています)を動かしながら、別の機構で後ろのかぎ爪を回していきます。やはりレバーが何本もあって、慣れるまでは多少の時間がかかりました。

 ネギが植わっている畝と畝の間、いわゆる畦を、管理機を押しながら歩いて行くのですが、油断するとかぎ爪が深く土中に入らず浮いてきたり、畦が細いから足場が安定せずに管理機ごと転びそうになったりして、まぁ、使わない筋肉を酷使することになったのです。

 わずかに雑草が生え、また歩くためにやや堅くなっている畦道を管理機で起こしていくと、土が両サイドのネギ足下に落ちていきます。すると畦道がとたんにフカフカになり、先日散布したネギの根元の肥料をうまく土で被ってくれます。

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 左右のバランスを崩せば被さる土の量も変わってくるので、もちろん細心の注意が必要ですが、やがて畦を変えて何往復もするうちに、管理機が思う通りに動いてくれます。なんの問題もなくUターンを終えたときなどには、初めての機械を制御している自分が誇らしく感じてくるから不思議です。子供が初めて自転車に乗れたときのような気分、といえば分かってもらえるでしょうか…。

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 乾いて荒れていた畦道を、濃い土色に塗り替えた達成感。わがきた道を振り返り、先の道を見つめながら、ネギ農家もいいなぁ…なんて考えている自分に驚いたりします。

 土と戯れる、といったら農家に叱られるかも知れませんが、フカフカな土はとても心地のよいものでした。

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