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移住から、はや1か月 (10/28)

 群馬に引っ越してきてからちょうど1ヵ月が経ちました。

 秋はいっそう進んだようで、思えばキンモクセイは花を落とし、彼岸花も姿を消し、ベランダに張り出した柿も徐々に熟れていくようです。妙義は中腹まで、家の裏山にも赤い色が目立つようになりました。

 まだまだ田舎暮らしに慣れてきたとはいいませんが、朝は早くに目がさめ、夜も暗くなると眠気を覚え、心身ともに、都会暮らしのころとはリズムが違ってきたのをしっかりと理解しはじめたようです。

 人との接触が少なくなったせいか、イライラしたり、不快に思うことも減り、むしろこの土地での新参者として、また、自然とともに暮らしていることで、謙虚さっていうものを思い出してきているように感じます。

刺激が欲しかった?

 とは言いつつ、それは日常に刺激がないことの表れなのかもしれません。だからこそ、この日にいただいた野菜には、とても興奮を覚えました。

 上のお母さんが畑の隅でそだてていた、赤と緑が鮮やかなこの実。一見すればピーマンですが、これは「神楽南蛮」という野菜なんだそうです。新潟は山古志村で伝統的に栽培されてきた品種で、ピーマンというよりは唐辛子というべきでしょうか。

 素手で触るとヒリヒリするとのことで、ゴム手袋をして調理。ほかの野菜と合わせて、炒め物にしてみました。

 フライパンにのせて熱していくと、煙は喉を刺し、香りで滂沱の涙がこぼれます。

 食すれば、これが辛い! 唐辛子ほどの直球ではなく、ほんのりと甘みも感じられるのですが、それにしても辛い‼

 頂いた分をすべて調理してしまったので、皿に大盛りにあります。これすべて食べるのは長い苦行にも似ています。ハァハァいいながら、食べ進みました。

 辛いものは好んで食べますが、素材だけでここまで辛いのは初めて。でも病みつきになりますね。食べ終わってからしばらくして、また食べたいと思っている自分が不思議でした。

 移住から1ヶ月--。
 久しぶりの刺激は、なんとも強烈な味覚でした。

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