社会にとって大切なお会計について意識できるようになろう 新人薬局薬剤師さんへ

社会に出るということは、世の中の役に立ち、その対価としてお金を受け取るということです。
薬剤師というのは専門職で、薬剤師法第一条にあるように「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」というのが役割です。これは大いに世の中の役に立つことでしょう。
ではその対価についてきちんと理解できているでしょうか。
個人として言えば、会社からもらうお給料こそが受け取る対価かもしれませんが、今回は患者さんから受け取る会計(患者自己負担分)とそのよりどころについて考えたいと思います。

日本は国民皆保険制度のお陰で患者さんの薬局での自己負担は、年齢や収入により全体の0~3割です。
このお金をもらう以上、患者さんからなんでこの値段なの?と聞かれたら、お金をもらっている立場として答える責任があるでしょう。
そのためには、高額療養などの上限についてや、公費・福祉、自賠責、学校や仕事でのけが、医療費の控除なのど仕組や区分、対応方法について知っておく必要があります。
また会計内訳としては調剤報酬や介護報酬ひいては薬担規則や療担規則についても知っておく必要があります。

研修で学べると良いですが、会社によっては大手でもOJT任せで、そういった事例でトラブルになって初めて先輩から教わるということもあるようです。学生の時のように教わるのを待っていては社会人では誰もフォローしてくれないこともあり得ます。自分の為にも周りの為にも患者の為にも耳や視野を広くもち情報収集しましょう。

ここら辺も需要があればウェブセミナーでもして、細かい事例を含めお伝えしたほうが手っ取り早いかなと思っています。

社会にでてみないと実務の部分がわからないと思うので、会社の研修でやらないようなら自分で調べてみるくらいでいいでしょう。始めから頑張りすぎないように、何より体と心の健康と疲れをためないことが秋くらいまでは特に大切ですよ。

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