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最近買った本

母親から6000円分のQuoカードをもらったので、気になっていた本を何冊か買いました。飽き性で、1冊の本を一気に読み終えることがなかなかできないタチなので、数冊を並行してぼちぼち読み進めていこうと思います。

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1冊目

「なぜ、脱成長なのか(The Case for DEGROWTH) 」ヨルゴス・カリス、スーザン・ポールソン、ジャコモ・ダリサ、フェデリコ・デマリア

「99%のためのフェミニズム宣言(Feminism for the 99% A Manifesto)」を読んで、資本主義と現代社会のさまざまな歪みの関係について学んだのが、今年の春。「資本主義」の次の形の社会を構想するとしたら、求めるとしたら、それってどういうものなんだろ、と気になっていたタイミングで見つけた1冊。

僕たちが生きる資本主義社会は、無神論者が多いように見えますが、じつは『資本』という神が人々の心を強烈に呪縛し、支配している世界です」
 「僕たちは、環境問題をはじめ、さまざまな資本主義の限界に直面していますが、資本主義から抜け出した世界を想像することもできないし、想像すること自体をタブー視している。それこそ、『資本』が僕たちにとって畏怖すべき『神』であることの、何よりの証しです」
 ――あまりにも当たり前過ぎて、疑うことさえできない存在こそが真の「神」であり、私たちを最も強く呪縛しているわけですね。

https://www.asahi.com/articles/ASP3953TTP36UCVL004.html より

(社会学者の大澤真幸さんが、「資本」は現代の神だと考察していたのは面白かった。それくらい、資本主義は俺たちにとって当たり前のものになっている。)

やっぱり翻訳本って読みづらいな。原著を買った方がいいんだろうか。とはいえ全部英語で数百ページ読むのは時間かかるんだよな。Blinkistに要約が出ることを願う。

2冊目

「差別はたいてい悪意のない人がする」キム・ジヘ

内定者の子たちと知り合う中で、留学生や、ミックスルーツの友達が増えてきたので、自分も無意識にmicro agressionしてしまってるかもしれない、しないようにするにはどうすればいいだろう、というところを考えるために購入。


健康で、男性で、親が2人いて、4年制大学に行かせてもらえて、…少なくとも日本にいる限り、俺はたいていの文脈でマジョリティ(気付かないでいられる)属性なので、マイノリティの抱えている悩みや苦しみに気づくための想像力とempathyを大事にしないといけない。

まだ少ししか読んでいませんが、トークニズム(tokenism)という概念を知れたのはよかったです。

トークニズムとは、このように、歴史的に排除された集団の構成員のうち、少数だけを受け入れる、名ばかりの差別是正措置をさす。トークニズムは、被差別集団の構成員のごくわずかを受け入れるだけで、差別に対する怒りを和らげる効果があることが知られている。それによって、すべての人に機会が開かれているように見え、努力し能力を備えてさえいれば、だれもが成功できるという希望を与えるからである。結局、現実の状況は理想的な平等とは雲泥の差があるにもかかわらず、平等な社会が既に達成されているかのような錯覚を引き起こす。

「99%のためのフェミニズム宣言」では、「支配の機会均等」「リーン・イン・フェミニズム」といった言葉で、類似の概念が説明されていました。


3冊目

「伝わる英語表現法」長部三郎

この本についてはこちらの記事を参照してください。最近復刊した、レジェンドな本のようです。まだ50ページほどしか読んでいませんが、既に買ってよかったと感じています。


4冊目

「英語独習法」今井むつみ

「わかりやすく教えれば、教えた内容が学び手の脳に移植されて定着する」という考えは幻想であることは認知心理学の常識なのである。

Wikipediaによると、著者の今井むつみさんは心理学者で、専門は言語発達、認知発達、言語心理学だそうです。母語の習得の過程とメカニズムを研究されている著者の視点から語られる英語の勉強法は面白いです。

5冊目

「理科系のための英文作法」杉原厚吉

文法的に間違いがなく、意味も通じる文を作る/話すことはできても、文章として、スピーチとしての全体のまとまりが自分の英語には足りないと感じていたので。英語で卒論を書きたいと思っているのでそこにも役に立つかも知れない。


11月の英検1級面接試験合格を目指して、最近はCamblyで英会話をやっているのですが、この3冊はそのあたりにも役立ってくると思うので、早いうちに読んでおきたい。

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