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tondemo_8min
若さは永遠に
「音が若い」
それはなんとも不思議な表現ではあるが、聞けばわかるという奴である。少し暴れているような、いい意味で雑味があり少しばかり音がデカい、そんな音がライブハウスの中を駆け巡る。
以前ライブハウスで、高校を3月に卒業したばかりだという若手バンドを見たときのことである。
若さゆえの恐れ知らずな心意気がそうされるのか、
若いという理由で納得され受入れられるのか、
わからないけど皆が口を揃えて言うのだ、
「わけぇ」と。
高校球児と自分がどんどん離れいく感覚にそれは似ている。
お兄さんだと思っていた幼少期。
同級生の頃ですらテレビに映る彼はなんだか大人びて見えた。
しかし気づけばすっかり歳下で、なんなら子供っぽく見えている。そして自分の姿は、もう。
「わけぇ」と言うことで、我々は何を得ようとしているのか。もう自分は若くないと認める為か、はたまた抗いたいのか、「そんなことないよぉー?」って言われたいのか。
書類の年齢欄に書く数字ばかり増えていく、こんな記事を書いていると歳をとることを悲観してるばかりに見えて余計嫌だ。別に悪いことじゃないのはわかってるのに。
若さと大人と社会人と理不尽と…いろいろな言葉が脳内を駆け巡り2022夏。
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