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大人になりたくないと思ってた

年齢の欄に(22)と書いては、
「はて?22?おかしいナァ」とつぶやく。

思えば、18歳以上ですか?Yes/Noのボタンを押す際に、嘘つくかつかまいか、バレたりするのだろうか、バレたら何か社会的死でも待っているのか、いやいや、あと1年の辛抱だそしたら合法だ、まてまて、今この瞬間の鬱憤はどう対処すればいいのだあぁぁぁぁと唸り悶えてた17歳、せぶんてぃーん、の頃は20歳なんて遠い未来の話だと思っていた。
気づけば22歳である。
半ば大人の世界に足を踏み込んでいる。

周りを見渡せば、もうしっかり大人の同級生がワンサカいる。
立派に働いているやつ、
結婚して子供がいるやつ、
ようわからん男とプリウス乗ってコインランドリーに来るやつ、

すごい。素晴らしい。称賛する。マジで。

周りを見渡せば、もう大人の同級生がいるように、
私自身が関わる人も大人が増えた。当たり前といえば当たり前だが。
そしてその「大人」とやらには多くの人がいる。

尊敬できる人、いやぁ素晴らしい、あなたみたいになりたい。
ダメな奴、ダメダメな俺から見てダメなんだ、ダメだな。あなたみたいにならないようにする。
…あれ、いつからそこにいましたっけ?すみません気づかなかったですタイプの人。でもこういうタイプの人の中にも内に秘めたるものがすごい人がいることを知っている。仲良くやっていきたい。
声だけ大きいやつ。
無口な職人。
そして多くのアドバイスをくれる師匠。

師匠に限らず「大人」という人々はいろいろな声をかけてくれる。
それが薬なのか、毒なのか、作用させるのは私自身なのだろう。

脳内電電公社からのベルがけたたましく鳴り響く。
「お客さん、モラトリアム基本コースあと半年です。」
「ーわかってるよ、でもまだ何も成し遂げていない。」
「でもねぇ、『大人』はもうすぐそこまで迎えに来てるんですよ。」
「ー若さは無限大だ。それを『大人』の世界に持ち込むのもまた一興だろう。」


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