【脳内メモ】出血。めちゃくちゃしんどいときの心の中

※共感性が強い人、バック推奨です。冬なので、気をつけてね。

誰かに相談したい。
でも相談するのさえだるい。億劫。
うざがられることで断絶を認知してしまうのが怖い。
月一度来る虚無感が、今月もやってきた。発作だ。急に自己評価のハードルが上がる発作。自分の有り様が急に虚しくなる発作だ。抱えているものすべてを投げ捨てて、布団の中に潜り込んでずっと丸くなっていたい。もういっそ、そのまま何ヶ月も眠ってしまいたい。切迫した逃避願望たちが体の中では狭すぎると、溢れ出ていく。
今着ている服が不快で仕方ない。これは目には見えない、これまで自分が歩いてきた人間関係、価値観、感情、立場もろもろが複雑に縫い合わされてできた服だ。僕は手元に一着しか持ってないけど、これを着るのがとても嫌になっている。でも他に着る服がないから仕方なく袖を通している。
脱ぎたさが現実を超える。他に宛てていた筈の力をむりやり移し替えて、体力の延命措置が始まる。
体力が尽きていくのが怖くて眠れない。
なんとかしたいけど頭回らない、それでも明日が無慈悲にも迫ってくる。逃げたい。脱ぎたい。でもゆるしてくれない。
自分なりに目の前の義務を片付けようとするけど、厳しくて画一的なノルマは許してくれない。ノルマに達している人が多いと、達せない存在への無自覚なあたりが半端ない。
ていうか産業医面談までして病院まで通っているのに、契約が正社員だからってノルマを強いてくるなんて知らなかった。そんなの、本人だって先に知りたかった。そんなのを知るきっかけさえ巡り会えなかった。もがいている最中にようやく芽生えた自我は、受け身を取るまもなく社会に揉みくちゃにされている。胸の奥が苦しい。胸は動いているのに、全然満足に呼吸できている感覚がない。呼吸することに疲れている感じ、もう頑張ることに億劫になっている自分を、五体で感じている。
逃げてもいい価値観、人間にもっと出会いたかった。頑張り続けなければならない環境にしか居られなかったし、それ以外に触れる機会はなかった。
どうすればよかったのか?中学生の頃、通信制高校の存在を知っていれば、睡眠の大切さを知っていれば、自分は逃げても死なないし、恥ずかしさは群れの宗教に過ぎないことを知っていればーーーー

きっと無理だったろう。それを自分で調べて理解するには、自分はあまりにも未熟だった。立っていた場所に疑問を抱くことはあっても挫けていたし、ましてや抜け出すパワーなんて持ち合わせていなかった。十代でもまだ、僕には物心なんてついてやしなかったのだ。

この発作に陥ったとき、嵐が過ぎゆくのを待つ旅人の気分になる。過ぎ去るまでは動けないもどかしさ、それともジリジリ消耗していくことへの焦り、急に追い詰められやしないかという、警戒と怯え。それらすべてがないまぜになって生まれた「だるい」「逃げたい」が、腹の中で暴れている。呼気からも澱んだ熱が出ていく。それでも煮えたぎるのをやめないこの毒は、一体誰がどうやって処理できるのだろう。

新しい服がほしい。ボロくてもいい。抱えている呪いが、僕にとって少しでも寄り添ってくれる呪いがほしい。不器用でも構わないから。逃げたいときに、裸同然だけど一緒にコソコソ逃避に付き合ってくれる呪いは、どこにいる?発達至上主義の服は、僕の血を吸いすぎて、鎧のようになってしまった。もう自分でさえも、脱ぎ方がわからなくなってきている。少しでも体を動かそうものなら、中でささくれだった血の結晶が、僕の肌にめり込み、炸裂する。どんどん血の鎧と一体化して、より動けなくなっていくのだろう。それが恐ろしくて、動けない。乾いた血を砕く槌を振るってくれる乱暴者を探している。ベタベタになった体を洗い流してくれるお湯屋を探している。

ちっぽけで情けない存在なんてことは百も承知だけれど、僕だって服がほしい。どこだ?僕の心のどこにあるのだ?血でベトベトになって手が届かない。洗いたい。でも早く探し出したい。でも届かない。焦りで逸る心。狭まっていく認知の世界、薄れていく視野、消えていく触覚。いずれ並行感覚さえ失ってしまったら、自立さえ難しいだろう。でも生きたい。見たいものを見たいし、安らぎで心を満たしたい。

発作だと自覚したことで安堵を感じたものの、一方で避けがたい不快にも襲われている。今の状態が辛いということは、抜け出すまで辛い状態であるということで、抜け出すために抗い始めると更に辛いことが我が身に起きることともあるから。歯医者で親知らずを抜いたときのようだ。今の歯の痛みを忘れるためには、親知らずを抜くのが最適解だ。でも、それはとても痛い。でも、経験して乗り越えなければならない。
それを知っているから、とてもこわい。今着ている呪いに耐えられる自信がない。でも逃げられない。金の呪いが重くて足がうまく動かせない。

逃げ道はないのか?まだ足掻きが足りないのか?真っ向から呪いに飛び込んで打ち勝つなんて無理だ。それが出来てたら、もっと呪いが小さい頃に戦って克服しているはず。その頃の僕もまた、やり過ごす術さえも知らずに生きていたのだ。年季が違った。呪いのほうが上手だ。

一人で無理でも、他人の力を、周囲の存在の認知を借りればやり過ごせるのか?やったことがない。自分がどこに吹き飛ばされるのか分からないから怖い。動きたくない。でもこのままでは喰われてしまう。喰われても生きてればいいか?再生しなくても、その後生きていくことができるか?別の個体の肉体と合体しても、自我を保てるか?色々ある。僕一人の頭では懸念を出し切ることも、整理し切ることもできないだろう。理解している。

だから、とりあえず助けを求めるところから、自分を転がしていきたい。誰かの足元にたどり着く努力だけでも、せめて。助かろうとする意思があることを、欠片でも伝えないと。細くて頼りない糸でも、僕にとっては失うのはあまりにも惜しい。あとで借りは返すから。だから助けてほしい。せめて、呪いの進行を遅らせる手伝いを。。

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