サッカー:今冬の川崎の話

 さぼてんさんは川崎フロンターレのファンである。
 強いから推しはじめた、という一番ミーハーな、筋金入りのサポが一番嫌うタイプのファンだ。
 とはいえファン歴も3年目、それなりに選手に愛着が出てきた今、今夏・今冬の移籍は非常にショッキングであったので、記事にしておきたいと思う。

ブラジルトリオの退団

 レアンドロ・ダミアン、ジョアン・シミッチ、マルシーニョ。
 現時点(1/16昼)ではマルシーニョの移籍は発表されていないのだけれど、エジプトのアル・アハリへの移籍報道が現地では出ているらしいし、今冬に3人新たなブラジル人選手を獲ったことを考えると、マルシーニョももう出て行くんだろう。
 たしか試合に登録できる外国人選手枠が5人。そこがすでにジェジエウとチョン・ソンリョンとゴミス(後述)がいるとなると、残りは2枠。そこに3人となるとおい選手繰り大丈夫か? と若干不安。まぁコンディション不良やトレーニング成績でベンチ外になることだってあると思うので、なんとかなるだろう。
 閑話休題、ここ数年のフロンターレの躍進は、この3人を欠いてはなかったと思う。毎年ブレイクした若手を引き抜かれ続けるという頭のおかしい縛りプレイを課せられていたフロンターレにとっては、助っ人外国人が戦力として計算出来るというのは極めて大きなことだったことは疑いない。
 前線の選手に求められるポストプレー、得点、フォアチェックを全部ばっちりやってくれたダミアン。
 左サイド一発ズドンの高速カウンターが大きな脅威だったマルシーニョ。
 中盤の底でアンカーとして攻撃陣を支えたシミッチ。
 いずれ劣らぬ猛者揃いだった。
 彼らが去って行くのは寂しいけれど、いつまでも同じ陣容では戦えないのもまたサッカーというスポーツのならい。新天地での活躍を期待している。

新戦力は38歳(咋夏のできごと)

 いまだに納得できていないのが咋夏に行われたバフェティンビ・ゴミスの獲得だ。38歳という年齢もあわせ、この選手補強には疑念の目が多く注がれたのではと思う。
 そして実際、頑張ってくれているのはとても良く伝わるのだけれど、ポストダミアンの立場での結果がいまいち出ていない。この人でよかったのかなぁ? という思いは正直ある。
 とはいえ日本という異郷で、川崎という独特な戦術のクラブで戦うことが一筋縄でいかないのは確実だし、新たなチームにフィットするには時間がかかるのも確か。何より不甲斐ない結果で一番居心地が悪そうなのはゴミス本人だ。この半期の経験を糧にして、来シーズン大いに爆発してもらって、川崎の補強担当とゴミスにごめんなさいさせてほしい。

ディフェンスライン大幅刷新

 今冬の移籍で一番ヤバいのはこのトピックだと思う。
 ディフェンスラインの両サイド、登里と山根が揃って離脱。山村も離脱してしまった。
 高井くんがかなり計算できる感じっぽいし、大南は今年実戦証明されたし、名古屋から丸山も獲ったし、ジェジエウもいる。車屋もいるし、CBの陣容はまぁ不安はないでしょう。
 左サイドバックには新戦力の三浦。田邊が両サイドできて、あと佐々木・橘田の両アンカーも左SBができるので、選手層は十分。
 個人的な懸念は右サイドだけど、CBの充実具合を見るに大南をサイドで使っても良いだろうし、前述の田邊、展開によっては瀬古の転用もあるのかも?
 まぁいずれにせよこれまでの鬼木体制の柱石だったディフェンダーが同じタイミングで出て行くということで、個人的にこれは大事件である。スーパーカップで「新シーズンの新たなフロンターレのかたち」が見られるのが楽しみでならない。

新戦力のブラジルトリオはどんな感じ?

 これ、みんなの関心事だよね。ちょっと調べてみたよ。
・エリソン(サンパウロ)
 身長180センチのフォワード。24歳。怪我が多く出場チャンスを多くつかめないのが泣き所。空中戦に強くセットプレーでの脅威度が高い。ドリブルやパスも好むがボールロストが多い。負傷頻度も織り込んでのダミアン/ゴミス枠かなー
・ゼ ヒカルド(ゴイアス)
 身長180センチのセントラルMF/アンカー。24歳。これはシミッチの後釜ですね間違いない。所属クラブはバイーアとの情報もあり。
 守備よし空中戦よし、パスワークよしロングシュートあり、中盤でいろいろできるけどよくカードをもらうとのこと。攻守の要として暴れてほしい。
・パトリッキ ヴェロン(バイーア)
 身長174センチ、まだまだこれからの19歳。攻撃的な中盤とのこと。年若くキャリアも浅いのでぜんぜん情報がない。今年ただちに活躍を、というのではなくて、今後長らくを見据えた育成的な意味での補強だと思う。

 とまぁ、こんな感じでした。
 全体を通して、チームの若返りと再構築にかなり注力している移籍だと思います!
 宮代が神戸に行ったり、ユース昇格組が武者修行にJ2J3へ散ったり、かと思えば松井宮城といった面々が帰ってきたりと、これまでとは違うフロンターレになっていく印象。
 目指せ王座奪還! ふぁいおー!

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