アスペルガーに友達はできるのか

　寒いんだか暑いんだか。まさに三寒四温(これ本来冬に使うのよ)という感じで少しずつ冬が近づいてきている。

私は冬が好きだ。うずくまる小さな生き物、外に出た時にピリっと頭に響く寒さ、寒い夜に娘と飲むココア、灯油ストーブに火をつける瞬間、ストーブに置いたヤカンから出る湯気。

あげればキリがない。それぐらい冬が好きだ。逆に夏は全く好きになれない。好きだと言えるところが一個も無い。

季節性うつなんて言葉があるぐらい、冬は陰鬱って人が多いのに私の場合は夏の方が陰鬱で、何をするにも亀の如き歩みとなる。夏は億劫で億劫でたまらない。熱中症で命の危険まであるんだからね。夏。最低だよ。


でもこの世には夏が好きで好きでたまらないって人もいるんだよなぁ。本当に人の好みは不思議なもんだ。

人の好みとえば、アスペルガーの私はついつい「それ好きじゃない。それのどこが好きなの？」とか直球で聞いてしまったりする。
でも悪気はないんだ。自分にない価値観を知りたいなって単純で純粋な気持ちなんだ。好きな点を普通にあげてくれれば「そうなんだ」で終わるんだ。

それを(酷い)(キツイ)と捉えられて私とは距離を置く人もいれば
「はぁん！！〇〇の良さ知らんの？」と好きな点を適切にプレゼンしてくれる人もいるんだ。忌憚ない議論は大歓迎だよ。大好きだ。

こんな感じで人が離れていったり、関係が深まったり、三寒四温を繰り返して私は友を得ている。

他のアスペルガーがどう友を得ているかは知らない。もしかしたらこの記事を読んで(友達の作り方じゃねぇのかよ！)って思ってるアスペルガーの人もいるが知れない。
ただ一つ言えるのはこの広い世の中いろんな価値観のやつが居るんだから、どこかに気の合うやつはいるさ。

まだ会ってないだけ。