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ママ友、親しみの条件

昔から、友だちの作り方、というのがよくわからないし、できたとしても長続きする方法、というのが難しいと思っていた。

子どもが幼稚園に入ったところで、私は黒子、主役は子ども、というスタンスを守り抜いて、ひたすら送迎中も黙っている。

しかし、幼稚園が主催する保護者親睦会や、保護者会、陽キャなママに「お茶しない?」と言われたら、断ることをせず、しずしずとついて行動していたところ、入園から2か月が経過ところで、一部のママから親しみを持たれている、と感じることが多くなった。特に私から積極的に話しかけることはないものの、向こうから挨拶をしてくれたり、会話を投げかけてくれる人がいて、さかのぼってみると、2回、そのきっかけはあったようなのだ。

1回目は、駅で暑かったので、ゆでだこになった子どもの頭を扇子であおいでいたところ、「まあ素敵な扇子ね」と声をかけてくれたのがこの親しみあるママだった。こういう古風な風景が好きなようだ。
2回目は、陽キャママから、他にもママ数名がいるカフェタイムに、「ねえ、あなたいくつなの?」と突然聞かれ、たぶん、ほんとうに悪気はないんだろけど、公開処刑的状況になったので、開き直って「39歳です」と言ったら、ママたちがいっせいに「えー!見えないよー!」と声をそろえて驚きの声をあげたとき。一人のママが「私も一緒なんです」とあとから小さい声で話しかけてきた。これが親しみママのスタートだった。

結局、自分がどれほど、好かれようと取りつくろったところで、ママ友がスムーズにできるかと言えばそんなことはなく、ふとした会話やしぐさがきっかけで親しみを持ってもらえているようだ、とこの歳にして初めて知る。
親しみを持ってもらえるポイントをあえて探すとすれば、「自分と似ているところ、近い境遇などがある」といったところなのだろう。

今日も、黒子であることには変わりないのですが、今日も親しみママが挨拶してくれので、私もマスク越しでも聞こえるように、大きな声であいさつをしています。

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