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J-POPの真ん中にいる、sumika様

映画の中で、「sumikaはJ-POPの真ん中だよね」というプロデューサーの言葉にボーカル・フロントマンの片岡健太さんは納得感のある表情でうなずいていて。初めて耳にする言葉で、しばし映画から離脱してしまい、集中できないでいた。

先日、『sumika』~10th Anniversary THE MOVIE~を観た。

sumikaというバンドの曲を聴くようになったのは最近なのだけれど、私の中で、片岡さんと言えば、これ↓

映画の中で、メンバー4人が自分に影響を与えた元バンドメンバーやライブハウスの関係者、プロデューサーと対談するシーンが登場し、その合間に、メンバー3人が演奏するシーンがはさまれている。今年2月に亡くなったギターの黒田隼之介さんの姿はない。

率直に、黒田さんが最後に見ていた景色を見たい、と思って映画を観に行って、J-POPの真ん中という言葉にぶち当たる。
真ん中とはどんな心地なのだろう?

真ん中って自分で狙っていける場所ではないし、あくまで他の人やグループ、音楽があって、流れつく場所だと思っていた。

川の外来種を駆除する、というユーチューブをぼんやり見ていたら、ザリガニを駆除することになって、ハンターが川に入って網で探している。「ザリガニって川の真ん中の流れの早いところじゃなくて端っこのよどんでるところが好きでそこによくいるんです」と。

よかった。sumikaが端っこじゃなくて。でも真ん中は流れが早いから、うっかりしていると流されてしまう。常に泳ぎ続けないといけない。そういう体力と根気を必要とする場所にsumikaは居続けているってことかな。なんとなく流れ着く、なんてのも失礼な話で、そこにいるために意志をもって泳ぐ魚なんだと理解してほっとする。

だけど、ファンはどこから応援すればいいんだろう。

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