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中国のゲノム編集報道を見て。Vol 2

例の報道から3日目ですね。
世界各国からリアクションが飛び交っていますね。

ここで今回の騒動をまとめます。

「南方科技大学(中国広東省)の賀建奎副教授が不妊治療中の複数のカップルから受精卵の提供を受け、その受精卵にゲノム編集を施した。その後母親の子宮へ戻し、無事双子の女児が生まれた。」

まあ、要約するとこんなもんでしょうか。

ご存知かと思われますが、ゲノム編集によって遺伝子操作されたヒトの誕生は世界初です。(ロシアとか国家ぐるみでやってる可能性はありますけど笑)

ここで論点になることが一つ。

「精子提供者(父にあたる)がエイズに感染しており、子供に遺伝してしまう恐れがあった。その危険性を取り除くためにゲノム編集を用いてエイズウイルスに対抗できるプログラムをヒトゲノムに付け足した。」

大義名分、正直あるっちゃありますよね。
賀副教授はヒトゲノム編集国際会議でこの治療について、「誇りに思っている」や「世界で求めらている」などと発言しています。
確かにそうです。生まれた子が元気に幸せに暮らせればそれでいいじゃん、そう言う人も少なくないかもしれません。

これに対して、世界で共通した見解は、

『時期尚早』

私も同感です。というのも、昨日書いたように、安全性がまだまだなんですよね。
そして、法。いろいろややこしくなりそうです。

ここで皆さんに問題です。
「何らかの理由で卵子に問題は無いが、出産ができない女性。仕方なく第三者の女性の子宮に受精卵を入れて代わりに出産してもらう。この場合、法律上の母親はどちらの女性になるでしょう。」

(いわゆる代理母出産、違法です。)

実はこれ、母親になるのは後に出てきた第三者の方の女性なんです。

DNAは確実に卵子提供者のを受け継いでいますよね。でも、答えはこうなっちゃうんです。

なぜか。この法律を作った明治時代のお役人さんは、未来にこんなことができるなんて思ってもみなかったからです。

その時の文章の言い回しの問題で、このようなよくわからないことになってるんです。

話はそれましたが、ゲノム編集でも同じことが言えます。要するに、法整備がテクノロジーに追いついてないんですよね。

こういった理由から、「時期尚早」という言葉を使わせていただきました。


次回はまた違った観点からつぶやきます。


リフール 高校生の海外進学
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