24時

今日も憂鬱な1日が始まる

突拍子もなく鳴り続けるアラームに

耳を貸すと、いつの間にか朝になっていた

もう少し寝たかったと、

後悔と煩悩を枕に打ち付けながら

コーヒーを飲み、家を後退り

名前を持たないモブたちが集まった

満員電車に乗り込み

ノイズまみれの顔が目に映り込む

"今日も嫌な1日だ"

そんなことを思いながら

時速36kmの「素晴らしい日々」を聴き

どこか自分の憂鬱な日々を

素晴らしく思い込ませようという節があり

自分のことなのに情けなく

そして馬鹿らしく感じてしまった

学校に着き、また意味のわからないモブに

付き合いながら苦痛と鬱屈とした気持ちが

心の奥底に溜まる

何が原因かは分からない

ただ嫌になるにしては

どうも拒否反応が大きすぎる

訳の分からないオーバーヒートに

頭を悩ませながら

唯一の居所に移動して

心を落ち着かせる

いつも通り、Seven Starのボックス14に

火をつけて少し気分はマシになった

まるで今まで水の中にいたかのように

快活的な呼吸を取り戻した

何が、何が原因なんだろう

答えは分からないまま

なんとか苦痛の時間を耐え忍び

アルバイトに向かう

ここでも何故か肩に力が抜けない

覚えが悪い新人に仕事を教え

接客をしているだけなのに

何故かストレスが大きくなる

なんで、なんでだろう

はっきりとした原因は分からない

休憩時間にまた居所に落ち着く

ASIAN KAN-FU GENERAITIONの

「ワールドアパート」を聴きながら

また セッタを口に咥えた

想像の世界で君を失くし続けた彼と

現実の世界で君を無くした僕とでは

理解の度合いが遥かに違うだろうと

不躾に思いながら、曲に浸っていた

しかし正直、晴々とした気分にはなっていた

突き抜けるようなオーバードライブが

かかったギターの音色のおかげだ

そしてアルバイトを早急に終わらせて

帰宅する。

しかし、家に居場所はない

更年期障害を患っている母親に

ひたすら当てつけにされながら

もう何を言ってはダメだと

白旗をあげている父親を横目に見て

また怒りを底に沈めなければならなかった

親だから、血縁だから

何も関係ない

俺は俺で、お前はお前で

その振り切った関係にさせてくれない

家族とは本当に面倒な関係だと感じた。

はっきり言ってもう限界だった

この日々を憂鬱にさせているのは

このように関係を強要する社会だった

夜、ようやく1人だけの時間が来る

明日のことでも考えながら

酒を飲み、音楽を聴き

将来のことを考えながら

これからの未来の破片を思い描いた

そうすれば

"意味もなく、なんだか眠くないんだよ"と

携帯の音楽アプリから流れた

そうだ、心で確かめた僕の声だ

だってここは僕の時間だから

ストレスが一切ない夢の時間

こんな時間、この1日で夜しか存在しない

頭がおかしくなる喧騒に囲まれると

無音さえも心地よくなる

マイワールドに閉じ込められて

昔のことをフラッシュバックさせる

そしてこの日記が僕の電波塔であり

想いをつなぐ緩衝材になって

過去の笑い話になるまで耐える



人は何かしら関係を持とうとする

友達、恋人、家族

先輩、後輩、フォロワー

ただ僕は何にも縛りつけられたくない

何にも囚われたくない

いつまでも関係に囚われては

思考に制限が生まれるからだ

だから僕は、何にも囚われずに

何にも関わらない道が欲しい

人間は社会性を振りかざす生き物で

至極真っ当な道とは呼べたものではないが

まだ、まだここで1人になれるように

光はまだその先に取っておこう

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