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【カターレ富山】チームの支柱 背番号22が危機を救う ホーム FC大阪 戦 2023 J3リーグ第27節(2023/9/17(日))

4連敗で迎えた2位に上がったFC大阪との試合。
この日からデーゲームでの開催となる試合だったが、一番近い気象台の観測点の最高気温は34.8度。
大変な暑さだった。
見ている方も汗だくで、県総でこんなに汗をかいたのは初めてかも。
さて、試合へ。


1 ハイライト

試合のスタッツ

久しぶりにスタグルの写真を。

2 スタメン

スタメンは5人入れ替わり。
松岡、鍋田、林堂、伊藤、高橋駿太がスタメンから外れ、
今瀬、佐々木陽次、大野、柳下、安光がスタメンに。
大畑、柴田がサブでメンバーに戻り、また大山が第14節以来のメンバー入り。
並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から、柳下、下堂、今瀬、安光。
ボランチに脇本と末木、2列目は右に椎名、左が野口、ツートップが大野と佐々木陽次。

讃岐は元カターレで富山市出身の舘野がスタメン。

3 ペースをつかまれ先制を許す

序盤、富山はこれまでと違い積極的に行く。
まだ1分にもならないうちに、ゴールが見えた大野がまだ距離のあるところからロングシュート。
直後にはFC大阪の舘野がシュート。
そのしばらく後にはFC大阪の久保がシュートするが田川が無事抑える。
一方富山は5分に佐々木陽次がシュート。

10分、椎名のミドルシュートは相手に当たってコーナーキック。
左からのコーナーキックは、ショートコーナーから最終的にクロスを入れたのがあわやというボールに。
蹴ったのは椎名だったか。

FC大阪はロングボールが多いが下堂と今瀬が対応して大きなチャンスは作らせない。

だが、富山は徐々に前にボールを運べなくなってくる。
ディフェンスラインでボールを回すばかりになり、プレスをかけられて前線にロングボールを送るがチャンスには至らず。

気温が高いデーゲームということで、23分、クーリングブレイクが入り、日陰に入ってからの3分間の休憩。

クーリングブレイク明けからポジションチェンジもして、FC大阪の攻撃が良くなる。
30分に、FC大阪が前線へのパスをヒールで落とし、それをシュートされるがGK田川がセーブ。
33分、FC大阪にボールを回され、左サイドにセンターバックの齊藤が上がり、中へクロス。
これをうまくゴール前でスルーされ、横で待っていた木匠がシュートしてこれが決まってFC大阪が先制した。

4 チームの支柱が流れを変えた

正直、富山の選手のコンディションは前節よりはましだが、さほど良くないようにも見えた。

1点先制され、今日も苦しい試合になるのか、と思ったところだったが、ここでカターレ富山に最も長くいるあの選手が一気に流れを変える。

37分、今瀬の縦パスを椎名が受けて一旦末木に落とし、それをまた椎名が受ける。
うまく相手の守備を交わしてフリーになって、利き足ではない右足でミドルシュートするとこれがゴールの隅に決まって同点になった。
椎名はこれが今季初ゴール。

これは大きな1点。
とにかくゴールが見えたらシュートしようという姿勢が見えたゴールだった。

これでリズムが良くなった。
41分には、右サイドまで来た野口がボールを奪取し、パスを受けた末木から前線へスルーパス。
大野のシュートは相手ディフェンスがブロック、さらにそのこぼれ球を拾った野口がシュートするが、これは相手GKがセーブ。
さらに、相手のクリアをつないで左サイド安光のクロスに大野が左足で合わせるがシュートはゴール左に外れる。

そして44分、右サイドで椎名が相手のトラップミスからボールを奪ってゴール前中央まで運んで左足でシュート。
これが見事な軌道でゴールに決まって逆転ゴールに。
椎名は初ゴールからの連続ゴールで今日2点目だ。

45+3分、柳下にイエローカードが。
ちょっと暑かった奈良戦での退場が頭をよぎる。

ただ、その後は1点リードのまま前半を終え、後半に向かう。
失点数が多い後半開始の15分の守備が鍵を握ることになった。

5 ファインセーブもあり、守り切る

後半開始からFC大阪は2人を交代。
ここ最近メンバー外だった得点源の古川を入れてきた。
後半開始早々、51分に下堂がイエローカードをもらう。

さらに59分、FC大阪は木匠に代えて、ジュビロ等で活躍していた松浦を入れてくる。

その後、しばらくこう着状態が続く。
富山も押されるだけでなく、うまく相手の攻撃をしのげていて、攻撃もできている。

69分、FC大阪の舘野が左サイドからクロスをゴール前に入れるが、田川が体を張って守る。

ここでクーリングブレイク。

クーリングブレイク明け、富山は柳下に代えて大山、佐々木陽次に代えて高橋駿太。
FC大阪も1人交代。

そこからFC大阪が攻撃的にくるが、逆にカウンターで富山が攻める。
野口が左サイドを攻め上がり、中へクロス。
脇本がシュートするがこれは枠を大きく外れる。

80分、FC大阪は左サイド松浦からのクロスに古川が頭で合わせるが、これは田川のスーパーセーブで弾き出す。
その後のコーナーキックもヘディングシュートされるが、田川の正面に。

82分、脇本に代えて柴田、2得点の椎名に代えて松岡。
FC大阪も1人交代でFC大阪は5人の交代枠を使い切る。

86分、大山のボール奪取からの攻め上がりは見事だった。
87分、松岡が右サイドから中に入ってのシュートは右に外れる。
88分、FC大阪は、右サイドでフリーになった古川が中へクロスを入れるがシュートは下堂が体を張って防ぐ。
続くコーナーキックはクリアしきれず再びコーナーキックになったが、何とか防ぐ。
この辺りからFC大阪は右サイドを中心に攻勢に出る。

ほとんどFC大阪がボールを支配するような形になるが、富山はボールを跳ね返し続ける。
しかし、アディショナルタイム8分の時点でゴール前でフリーキックを与えてしまう。

勝敗がかかったフリーキックはFC大阪、舘野が壁の下を狙ったが、壁に当たり、これで試合は終了。
2−1で逃げ切り、連敗を止めた。

6 勝ちたい気持ちが現れた

今日は試合開始直後から違っていた。
大野が1分たたないうちに強引にシュート。
これが、今日は点を取るぞ、というメッセージになった。

途中で一度停滞しかけて、先制も許したが、今瀬が入れた縦パスで攻撃のスイッチが入った。
ここから同点になり、さらに椎名のゴラッソが決まって逆転。

後半も攻撃はされていたが、攻める気持ちは忘れず引きすぎることはなかった。

この試合をきっかけにこの気持ちを今後の試合でも継続して見せて欲しい。

7 出場メンバーについて一言

MVP
MF 22 椎名 伸志
 文句なしの2ゴール。それ以外のプレーにもキレがあった。

SVP(さば的視点MVP)
GK 21 田川 知樹
 後半のスーパーセーブは1点ものだった
DF 14 下堂 竜聖
 高さで相手の攻撃を防いだ。

スタメン
GK 21 田川 知樹
 同上
DF 25 安光 将作
 2試合ぶりのスタメンで奮闘した
DF 5 今瀬 淳也
 体を張って無失点に貢献
DF 14 下堂 竜聖
 同上
DF 19 柳下 大樹
 5試合ぶりの出場で、サイドで起点になった
MF 16 末木 裕也
 攻撃に積極的に絡み、1点目に絡む
MF 2 脇本 晃成
 全体のバランスをうまく取っていた
DF 47 野口 竜彦
 攻守に幅広く動き回る、カウンター時の攻め上がりも見事
MF 7 佐々木 陽次
 運動量で攻撃を活性化させた
MF 22 椎名 伸志
 同上
FW 9 大野 耀平
 得点はなかったが、前線で攻撃の起点になっていた

サブメンバー
DF 3 大畑 隆也
 終了間際に投入され、逃げ切りに貢献
MF 20 大山 武蔵
 久しぶりの出場で持ち味は見せた
MF 28 柴田 壮介
 中盤の守備で逃げ切りに貢献
FW 8 松岡 大智
 途中出場でいいシュートが1本
FW 39 高橋 駿太
 途中出場で逃げ切りに貢献

8 選手の出場状況

1 GK 柴崎 18試合連続サブ
2 DF 脇本 2試合連続スタメン
3 DF 大畑 2試合ぶりメンバー入りから途中出場
4 DF 神山 メンバー外
5 DF 今瀬 2試合ぶりスタメンでフル出場
6 MF 碓井 メンバー外
7 MF 佐々木陽次 4試合ぶりスタメン
8 FW 松岡 7試合ぶりサブから途中出場
9 FW 大野 2試合ぶりスタメン
10 FW マテウス 3試合連続サブ
13 MF 安藤 メンバー外
14 DF 下堂 2試合連続スタメンフル出場
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 2試合連続スタメンでフル出場
17 MF 坪川 メンバー外
19 DF 柳下 5試合ぶりスタメン
20 MF 大山 13試合ぶりメンバー入りから途中出場
21 GK 田川 16試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名 3試合連続スタメンで2得点
23 DF 林堂 メンバー外
25 MF 安光 2試合ぶりスタメンでフル出場
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 メンバー外
28 MF 柴田 2試合ぶりメンバー入りから途中出場
30 MF アルトゥール・シルバ メンバー外
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 メンバー外
33 MF 髙橋馨希 メンバー外
39 FW 高橋駿太 4試合ぶりサブから途中出場
41 FW 碓井聖生 メンバー外
42 GK 平尾 メンバー外
47 MF 野口 5試合連続スタメンで4試合連続フル出場

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