【カターレ富山】堅い守備に完敗　ホーム 奈良クラブ 戦　2023 J3リーグ第35節(2023/11/12(日))

前日に鹿児島が敗れて勝てば2位浮上となる非常に大事な試合になった。
ホームで迎えその声援を背に、と思っていたが、あいにくの天気もあってか、観客は3,000人に満たず。
これには少々がっかりだった。

１　ハイライト

試合のスタッツ

２０２３明治安田生命
Ｊ３リーグ 第35節

２　スタメン

スタメンは前節と全く同じ。
また、サブには林堂に代わって今瀬が戻ってきた。
並びはゴールキーパーが田川。
ディフェンスラインは4バック右から、大山、脇本、大畑、安光。
ボランチは末木とアルトゥールシルバ、2列目は右に松岡、左が伊藤、ツートップがマテウスと高橋駿太。

奈良はスタメンを3人入替え。

３　攻勢も一つのミスとスーパープレーで流れが変わる

序盤から富山が優勢に進める。
8分、末木のスルーパスに高橋駿太が抜け出すが、トラップが大きくなる。
9分、右サイド大山のクロスを相手ゴールキーパーが弾くとボールは伊藤に渡ったがシュートまで行けず。
10分、左サイドからマテウスが攻め上がり、シュートまで行くが、相手GKの正面。
11分、相手クリアを安光が拾い、そのボールを高橋駿太がミドルシュートするが、ボールはゴールの右に。
15分、奈良がカウンターから右サイドを上がるがシュートは田川の正面。

20分頃まで富山が押し込む場面が多い。
だが、25分過ぎから奈良もボールを持てるようになる。
28分、右サイドから嫁阪が上がってシュートし、コーナーキックを得る。
奈良は守備ラインを高く敷いてチャンスをうかがう。

34分、マテウスが右サイドを上がって中へクロスを入れるが、走り込んだ伊藤には合わず。
34分、マテウスがカウンターから抜け出そうとするが、素早く相手に囲まれてボールを奪われる。
37分、アルトゥールシルバからのパスを松岡が受けてシュートするが、相手GKの正面。

攻撃はできているがなかなか得点を奪えないまま時間が過ぎる。

そして、42分、大畑からアルトゥールシルバに出したパスが「相手との競り合いになり、それを拾った奈良の酒井がすぐにロングシュート。
ボールがきれいにゴールに向かい、田川は懸命に戻ったが、かろうじて触るのが精一杯。
思わぬ形で奈良に先制を許してしまった。

さらにその後のキックオフ間もなく、アルトゥールシルバが腰を痛めて動けなくなってしまう。
そのままアルトゥールシルバはピッチを離れ、1人少ない状態に。

今瀬がピッチの外に準備したが、結局、ゲームが切れずにそのままアディショナルタイムの2分が過ぎて前半が終了した。

4　奈良の守りを崩せず

ハーフタイムに富山は負傷したアルトゥールシルバに代えて今瀬を入れ、脇本をボランチに上げた。

51分、奈良のミドルシュートは田川がファインセーブ。
後半の開始から奈良がボールを持つ時間が長い。
しかし、54分、伊藤が倒されて相手陣内左サイドでフリーキックを獲得。
末木の蹴ったボールはそのまま相手GKへ。

56分、奈良が左サイドからポストプレーを経て、FW酒井が一気に突破する。
富山の陣内を深くえぐってから中へクロス。
これに嫁阪が合わせて、与えたくなかった追加点を与えてしまった。
これでスコアは0−2。

こうなると何とかしなければならない。
富山はラインを高くして、パスを回す。
だが、奈良の守備も強く決定的なチャンスを作らせない。
62分、富山は高橋駿太から大野に、松岡から吉平に交代。
交代直後は、伊藤が右に回り、吉平が左になったかと思いきや、その後伊藤が左に入ることもあった。
64分、奈良も2人交代。

68分、富山のコーナーキックが2本続く。
その流れから、左サイドの安光のクロスに今瀬が頭で合わせたが、ボールはゴールのわずかに左へ。
70分、奈良のゴールキックが富山のディフェンスの裏に出て、田川もかわされたが、そこで奈良のFWが滑ってしまい、事なきを得る。

76分、富山は脇本に代えて椎名。椎名はそのままボランチに入った。
富山はなかなか決定的なチャンスを作れない。
84分、奈良は2人を交代。

富山は気がつくと吉平と大野の2トップになり、マテウスは2列目の右サイドにいることが多くなった。

87分、吉平が中盤でパスカットして大野のシュートにつなげるがシュートは相手守備に防がれる。
88分、ゴールに近い位置で安光が伊藤にパスを出すが合わなかった。
89分、ボールを拾った吉平から伊藤にパスが出てシュート
するが、相手GKのセーブに防がれる。
続くコーナーキックは今瀬が頭であわせるが、ゴール左に外れる。

90+1分、ゴール前でボールを拾ったマテウスがシュートするが決まらず。
試合はそのまま終了し、0−2のままで終了した。

5　大事な試合に負けたが奈良クラブを讃えたい

攻撃できていた時間帯に得点を奪えず、ミスからスーパーゴールを決められて失点。
同点に追いつきたかったところ、後半開始早々に失点して突き放された。

奈良は守備ラインが高く、守備も堅かった。
戦術的にもいいチームだった。
夏に対戦した時は、とんどもない暑さとゴール裏から見たこともあり、守備ラインの高さはあまり意識することがなかった。

勝たなければならない試合ではあったのだが、奈良クラブが素晴らしかった。
相手を讃えたい。

それと、奈良クラブのサポーター
前半、ゴールが決まってからずっと動きながら応援していて、思わず「あいつら馬鹿だろ」と思ってしまった（褒め言葉）。
とにかく楽しそうなのが良い。

6　出場メンバーについて一言

MVP
なし

SVP（さば的視点MVP）
FW 27 吉平 翼
　途中出場でチームを鼓舞し、チャンスを演出した

スタメン
GK 21 田川 知樹
　1失点目は不運というかどうしようもなかったか。彼のスタイルを否定するものではない。
DF 25 安光 将作
　パスでチャンスを演出したが、決定的な部分であと一歩精度が欲しい
DF 2 脇本 晃成
　前半、センターバックとしてはまずまず。後半のボランチはあまり活躍できなかった。
DF 3 大畑 隆也
　パスミスと言っていいかは微妙だが、失点につながった
MF 20 大山 武蔵
　頑張ってはいたが、もう少し攻撃にからみたかった
MF 30 アルトゥール シルバ
　負傷交代は痛かった
MF 16 末木 裕也
　この試合では存在感が薄かった
MF 32 伊藤 拓巳
　チームの中心になりつつある
FW 8 松岡 大智
　目立った活躍ができなかった
FW 39 高橋 駿太
　琉球戦のいいイメージを持続できず
FW 10 マテウス レイリア
　後半２列目に下がったのはあまり良くなかったのでは

サブメンバー
DF 5 今瀬 淳也
　後半から出場もやや試合勘に欠けた
MF 22 椎名 伸志
　ボランチとして出場。チームに活力は与えたか。
FW 9 大野 耀平
　攻撃の脅威になれなかった
FW 27 吉平 翼
　同上

7　選手の出場状況

1 GK 柴崎　メンバー外
2 DF 脇本　2試合連続スタメン
3 DF 大畑　7試合連続スタメンフル出場
4 DF 神山　7試合連続サブ
5 DF 今瀬　2試合ぶりメンバー入りから途中出場
6 MF 碓井　メンバー外
7 MF 佐々木陽次　メンバー外
8 FW 松岡　4試合連続スタメン
9 FW 大野　7試合連続途中出場
10 FW マテウス　7試合連続スタメンでフル出場
13 MF 安藤　メンバー外
14 DF 下堂　メンバー外
15 MF ガブリエル エンリケ　メンバー外
16 MF 末木　10試合連続スタメンで3試合連続フル出場
17 MF 坪川　2試合連続サブ
19 DF 柳下　メンバー外
20 MF 大山　7試合連続スタメンでフル出場
21 GK 田川　24試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名　2試合連続サブから途中出場
23 DF 林堂　メンバー外
25 MF 安光　9試合連続スタメンで6試合連続フル出場
26 MF 鍋田　メンバー外
27 FW 吉平　2試合連続途中出場
28 MF 柴田　メンバー外
30 MF アルトゥール・シルバ　7試合連続スタメンで負傷交代
31 GK 齋藤　メンバー外
32 MF 伊藤　7試合連続スタメンで3試合連続フル出場
33 MF 髙橋馨希　メンバー外
39 FW 高橋駿太　4試合連続スタメン
41 FW 碓井聖生　メンバー外
42 GK 平尾　7試合連続サブメンバー入り
47 MF 野口　メンバー外