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【カターレ富山】思い出の地 沖縄で駿太輝く アウェイ FC琉球 戦 2023 J3リーグ第34節(2023/11/4(土))

岐阜に終了間際に追いつかれて引き分け。
鹿児島と勝ち点4差に引き離されてもう負けられない。
さて、試合の内容へ。


1 ハイライト

試合のスタッツ

2 スタメン

メンバーは前節負傷の今瀬に代わって脇本がスタメン。
また、サブには碓井に代わって坪川、佐々木陽次に代わって吉平、野口に代わって椎名。
並びはゴールキーパーが田川。
ディフェンスラインは4バック右から、大山、脇本、大畑、安光。
ボランチは末木とアルトゥールシルバ、2列目は右に松岡、左が伊藤、ツートップがマテウスと高橋駿太。

琉球はスタメンを1人入替え。

3 富山ラインの先制点

キックオフは富山ボールで開始。
そこから、30秒間相手にボールに触れさせることなく、マテウスのシュートまでいく。
得点にはつながらなかったが、この攻撃は見事だった。

6分、松岡がドリブルで上がり、左足に持ち替えてのクロスに高橋駿太がドンピシャで合わせるがオフサイド。
15分、末木がこぼれ球をミドルシュートするとポストを叩く。

その直後の16分、左サイドの安光から前線の高橋駿太へロングパス。
高橋駿太が先につま先で触って相手DFと体を入れ替えてゴール方向に向かう。
これは絶妙でここで勝負ありだった。
高橋駿太はそのまま右足で持ってシュートと思いきや、右サイドを上がってきた松岡につなぎ、松岡が右足でダイレクトシュートを決めた。
主導権を握っていた時間帯に得点を奪ったのが良かった。

19分、琉球の阿部がボールを奪ってカウンターから白井に繋ぐが田川がクリア。
20分にはアルトゥールシルバが勢いを取り戻すミドルシュート。

その後、琉球の白井が足を痛めて24分にはケルヴィンと交代。
ケルヴィンが早めに入ってくるのは何となく嫌だった。

しかし、その後も流れは手放さず、琉球もボールを繋いで攻めようとするが、富山の攻撃の方が質が高い。

34分、左サイドからの末木のフリーキックをゴール前で大畑が頭で合わせるが、相手GKのセーブに合う。
続くコーナーキックは、デザインしたもので、結局、マテウスがドリブル突破して再びコーナーキックを奪う。
マテウスのコーナーキックは松岡のミドルシュートで終わる。ボールは相手GKがキャッチ。

37分、カウンターに行こうとした琉球の選手を脇本が倒してしまい、イエローカード。
早い時間のイエローカードは少し心配だった。

41分、中盤でボールを奪われてカウンターを受けそうになるが、選手が素早く戻って相手の攻撃にさせなかった。
45+1分、カウンターで右サイドから松岡のクロスが上がるが、安光のヘディングはヒットせず。

45+3分、琉球がゴール前でフリーキックを得るが、相手のシュートは田川が防いでゴールは割らせず。

前半はこのまま1−0でリードしたまま後半へ向かう。

4 絶好調の2人のゴール

1点を追う琉球は、ハーフタイムで荒木に代わって柳を入れて右サイドバックを入れ替える。
前節は後半から岐阜に主導権を握られて最終的には同点にされた。
その二の舞にならなければいいが、と思っていたが、まず琉球が攻勢に来る。
ちょっと琉球ペースになりつつあったところ、大畑が倒されて少し中断。

再開後、琉球がゴール前まで攻撃に行ったところ、ボールを奪った脇本からマテウス、大山とつないで大山がドリブルで駆け上がる。
前にいるマテウスに再びパスを出し、マテウスは個人技でディフェンスをかわしてシュート!
左足で狙い澄ましたシュートはポストに当たってゴールに吸い込まれ、欲しかった2点目を奪った。

これは貴重なゴールだった。攻撃の形も良かった。

その後もボールを保持しながらチャンスをうかがう。
すると55分、アルトゥールシルバから高橋駿太にスルーパスが出てラインの裏に抜け出す。
そのままシュートしても良かっただろうが、より確実な横でフリーになっている伊藤にパス。
伊藤がシュートを決めて、これで一気に3点目。
伊藤は2試合連続ゴールだ。
これで3−0。

その後、57分、琉球が攻撃をつないでゴール前での中野のシュートまで行くが、シュートはゴールの左へ。
62分、負傷した脇本に代わって林堂。
琉球も2人を交代し、金崎を入れてきた。

さらに67分、アルトゥールシルバに代わって坪川、大山に代わって神山。

琉球が少し攻勢を強めてきているが、うまく対応できている。
70分、琉球はもう一人5人目の交代で、既に10点以上とっている野田を入れてきた。

75分、琉球がカウンターでチャンスを作りそうなところをGK田川が飛び出してクリア。

80分を過ぎたから徐々に琉球がボールを持つ時間が増える。
85分、ゴール前のペネルティエリア外から相手の平松にミドルシュートを打たれるが、それは琉球の選手に当たってゴールを外れる。

アディショナルタイムに入って、ほぼ勝負が決してから。
スローインから琉球の柳に富山の左サイドを崩され、クロスを上げられる。
富山のディフェンスがクリアするがそれを拾った琉球の平松が先ほどと同じような位置から再びシュート。
今度はきれいにミドルシュートを決められた。

ディフェンスも3人が懸命に防ごうと集まったが、届かなかった。

試合はこのまま終わり、3−1での勝利となった。

5 リラックスした選手の動き

この試合の出来は相手の出来を差し引いてもものすごく良かった。
ボールの支配率は結果的に琉球の方が多かったが、ゲームの支配はほぼ試合を通じて富山だった。

どの選手も動きが良く、特に前線の選手の動きの良さが目立った。
高橋駿太も得点こそなかったが、2アシストで久しぶりに目に見える結果を残したと言えるだろう。

高橋駿太にとって、FC琉球はかつて所属したチームというのは知っていたが、改めて当時の成績を見ると、単に所属したというだけでなく、本人にとってはJリーグへの復帰のきっかけを作ってくれたクラブという意味合いが強いだろうし、FC琉球のサポーターにとっても、かつて得点を量産したエースという気持ちが強いだろう。

だから、あのような横断幕で迎えてくれたのだ。
改めてFC琉球のサポーターに感謝したい。

また、松岡は2試合ぶり、マテウスは3試合ぶり、伊藤は2試合連続と前線の選手に得点が生まれたのも大きい。
一時期、前線の選手に得点がなかったが、今は完全に復活してきたと言ってもいいだろう。

ところで、この試合は選手がかなりリラックスしてプレーしていたように思う。
プレッシャーがかかる戦いをやっているが、どうもホームは勝たないといけない、という気持ちが強すぎるのではないかと感じた。

今日のようにホームの試合でもリラックスしてプレーしてくれれば、と思う。
幸い、翌日鹿児島が引き分けたことで、再び勝ち点2差に接近した。
厳しくも楽しい試合は続く。

6 出場メンバーについて一言

MVP
FW 39 高橋 駿太
 得点はなかったが、2アシストの結果を出す 
FW 10 マテウス レイリア
 2点目のゴールは本当に見事

SVP(さば的視点MVP)
FW 8 松岡 大智
 先制点で試合の流れを作る

スタメン
GK 21 田川 知樹
 広い守備範囲でピンチを救う
DF 25 安光 将作
 そろそろ初ゴールが見たい
DF 2 脇本 晃成
 今瀬の代役を見事に果たした。怪我の具合が心配
DF 3 大畑 隆也
 よく守っていた
MF 20 大山 武蔵
 攻守に貢献、2点目のマテウスのゴールを演出
MF 30 アルトゥール シルバ
 目立つ場面はなかったが、3点目を演出
MF 16 末木 裕也
 攻撃を操っている
MF 32 伊藤 拓巳
 好調を維持、守備でも貢献
FW 8 松岡 大智
 同上
FW 39 高橋 駿太
 同上
FW 10 マテウス レイリア
 同上

サブメンバー
DF 4 神山 京右
 大山と交代し、守備を引き締める
DF 23 林堂 眞
 2試合連続負傷選手との交代だったが、守備も安定していた
MF 17 坪川 潤之
 久しぶりの出場で特徴は見せていた 
FW 9 大野 耀平
 ゴールはないが、逃げ切りのため奮闘
FW 27 吉平 翼
 久しぶりの復帰でチームの層を厚くする

7 選手の出場状況

1 GK 柴崎 メンバー外
2 DF 脇本 7試合ぶりスタメン
3 DF 大畑 6試合連続スタメンフル出場
4 DF 神山 6試合連続サブから途中出場
5 DF 今瀬 メンバー外
6 MF 碓井 メンバー外
7 MF 佐々木陽次 メンバー外
8 FW 松岡 3試合連続スタメンで1得点
9 FW 大野 6試合連続途中出場
10 FW マテウス 6試合連続スタメンで1得点
13 MF 安藤 メンバー外
14 DF 下堂 メンバー外
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 9試合連続スタメンで2試合連続フル出場
17 MF 坪川 6試合ぶり出場で途中出場
19 DF 柳下 メンバー外
20 MF 大山 6試合連続スタメン
21 GK 田川 23試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名 3試合ぶりメンバー入り
23 DF 林堂 6試合連続サブから3試合連続途中出場
25 MF 安光 8試合連続スタメンで5試合連続フル出場
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 10試合ぶり途中出場
28 MF 柴田 メンバー外
30 MF アルトゥール・シルバ 6試合連続スタメン
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 6試合連続スタメンで2試合連続得点、フル出場
33 MF 髙橋馨希 メンバー外
39 FW 高橋駿太 3試合連続スタメン
41 FW 碓井聖生 メンバー外
42 GK 平尾 6試合連続サブメンバー入り
47 MF 野口 メンバー外

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