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スタジアムに戻った声援が最後にご褒美をもたらす 2022 J3リーグ第21節 カターレ富山 対 愛媛FC(2022/8/20(土))

1 ハイライト


試合のスタッツ

前節敗れて昇格のためには絶対に連敗は許されない試合。

この日は午後に大変な雨が降って、試合開始前も大雨が降ったりやんだりの状態。
この天候もあり、5,000人以上入ることが期待された試合は、結局2,640人と残念な結果になりましたが、試合結果は全く逆で歓喜にあふれたものになりました。

また、今日から声出し応援の対象試合になり、スタジアムに声援が戻って来ました。

ますスタグルを。
恒例の雪のいちごみるくのほか、写真はありませんが、カントリーラビットのハムツナチーズ、おあじの富山ブラック焼きそばを食べました。


2 スタメン

スタメンはGK山田、DF大畑、林堂、神山、MF碓井、安藤、姫野、川西、松本、FW松岡、吉平。
サブはGK西部、DF柳下、MF末木、大山、椎名、FW高橋、大野。

スタメンでは鎌田に代わって姫野が入りました。

フォーメーションは、3−3−2−2の布陣で鎌田がいた3バックの右に大畑が回り、元の大畑のポジションには神山が入り、右から神山、林堂、大畑の3バック。
前節、神山がいた右サイドには松本が入り、松本のいた2列目には姫野が戻って来ました。

3 徐々に愛媛ペースになったが、林堂のゴールで先制

前半の入りはまずまず互角でしたが、10分過ぎくらいから愛媛のペースに。

コーナーキックやセットプレーを与えて、ピンチが続きます。
しかし、ここはGK山田のナイスセーブで防ぎます。

その後、30分前後に富山がコーナーキックを獲得。
1本目のコーナーキックは姫野が右足で入れましたが、相手に防がれ、再度コーナーキックに。

続く2本目は姫野ではなく松岡が左足で蹴ります。
これが相手ディフェンスと競った林堂の頭をかすめ、さらに相手ディフェンスの頭に当たってゴールに入りました。

オウンゴールになるかもとも思いましたが、結局、林堂のゴールとなりました。
林堂は6年を過ごした古巣相手のゴールとなりました。

その後、34分に碓井のミドルシュートで、碓井のチャントが歌われます。
2019年以前からいる選手にはチャントがあります。

その後は割と互角の展開で前半は1点リードで終わります。
シュート数は富山2、愛媛3でした。


4 後半は愛媛ペースで同点に

リードされた愛媛がボールを所持して攻めるシーンが増えます。
リードしている中で、終始、一方的に攻められるいつもの展開になっていました。

今日は先に富山が選手交代をして行きます。
62分、松岡に代えて椎名を、吉平に代えて大野を入れます。

一方、愛媛は64分に2人選手交代。
そして、その直後、愛媛のフリーキックがゴール前で富山の選手の頭に当たり、ゴールに入ってしまいます。
オウンゴールで同点に追いつかれました。

5 同点後も愛媛ペースだったが、盛り返す

同点後も愛媛のペースで、ボールを保持しチャンスを作って行きます。

富山は姫野に代えて高橋駿太を入れます。
高橋が入ることで前線にもう一つ起点ができました。
川西が2列目に下がり、これで富山が少し盛り返します。

77分には安藤のシュートがクロスバーを叩きます。
攻められている時は気付きませんでしたが、椎名は碓井とダブルボランチを組むシステムに変わったようです。

81分、碓井に代えて末木、松本に代えて柳下。
点を取る必要があり、末木が入ったことで、椎名は2列目に上がったでしょうか。

ここからは富山の流れになっていきます。

愛媛も88分に横谷と元富山の内田健太を入れて来ます。
内田健太は、直後にコーナーキックを呼び込んでチャンスを作ります。

6 幸運を呼び込んだ勝ちたい気持ちと声援

その愛媛のコーナーキックの直後でした。
右サイドの深い位置で柳下が、愛媛陣内の裏のスペースにロングパスを出し、そこに高橋駿太が走り込みます。
ボールを持ってタメをつくり、長い距離を上がって来た柳下へパス。

柳下がボールを持つのを見て、椎名と大野がゴール前に走り込みますが、柳下はゴール前の少し下がった位置にいた川西に向かってパスを出します。
そのボールは、相手ディフェンスがクリアしようと出した足に当たり、ゴール前に走り込んでいた椎名の前へこぼれ、それをゴールへ蹴り込みました。

椎名の位置はオフサイドポジションでしたが、相手のクリアがこぼれたものなので、オフサイドではありません。

終了間際に愛媛にチャンスを作られましたが、危なかったシュートが枠を外れて試合終了。勝ち点3をつかみました。

あの決勝点。
幸運が転がって来たのは、選手達のホームで勝つしかないという強い気持ちと、可能になったゴール裏からの声援へのご褒美ではないかと思います。

7 この試合の評価

決勝点が決まるまでは、このまま引き分けかという気がしていました。
内容的には、それを望んでいたかどうかはともかく、これまで勝利を積み上げて来たように、相手にゲームを支配されながらも勝ちはつかむというそんな試合でした。

現在の内容でこのまま最後まで行けるとは思えませんが、何とか連敗は免れ、合格点である勝利を手繰り寄せました。

大野頼み以外の何か新しい得点パターンを早く見つけたいというのが私の気持ちです。
監督はどう考えているのでしょう。

とにかく勝つことができたのは良かったです。

対戦相手の愛媛は5連勝しているだけあって、手強い相手でした。
ボールは愛媛が持つケースが多く、80分くらいまではボールを支配される時間帯が多かったです。

丁寧に繋いで前線にボールを運ぶ堅実なサッカーでした。
負けてもおかしくなかったとは思いますが、運も味方してくれました。

ただ、最後の時間帯になって、富山の方の運動量が上回り、それが勝利につながったのは事実。
終盤まで運動量が落ちないのは富山の特徴で、それが唯一と言ってもいい富山の強みなので、それを活かせるよう、できれば先制逃げ切りの形に持ち込みたいところです。

8 選手の出場状況

1 GK 山田 13試合連続スタメンフル出場
2 DF 鎌田 メンバー外
3 DF 大畑 4試合連続スタメンフル出場
4 DF 髙山 メンバー外
5 DF 今瀬 メンバー外
6 MF 碓井 3試合連続スタメン
7 MF 佐々木陽次 メンバー外
8 FW 高橋 2試合連続途中出場
9 FW 大野 2試合連続途中出場
10 FW マテウス メンバー外
11 MF ルイス・エンリケ メンバー外
13 MF 安藤 2試合連続スタメンフル出場
14 FW 松岡 2試合連続スタメン
15 DF 濱 メンバー外
16 MF 末木 2試合連続途中出場
17 MF 姫野 5試合ぶりスタメン
18 MF 川西 21試合連続スタメンでフル出場
19 DF 柳下 2試合連続途中出場
20 MF 大山 2試合連続サブ
21 GK 西部 2試合連続サブ
22 MF 椎名 3試合連続サブから途中出場、1ゴール
23 DF 林堂 21試合連続スタメンフル出場
24 MF 松本 4試合連続スタメン
25 MF 安光 メンバー外
26 MF 神山 2試合連続スタメン
27 FW 吉平 16試合連続スタメン
28 MF 柴田 メンバー外
29 MF 堀  メンバー外
30 MF アルトゥール・シルバ メンバー外
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF ガブリエル・エンリケ メンバー外
33 DF 鹿山 メンバー外
41 GK 平尾 メンバー外

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