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【カターレ富山】届かなかった昇格への切符 また来季へ ホーム Y.S.C.C.横浜 戦 2023 J3リーグ第38節(2023/12/2(土))


いよいよ最終節まで来た。
とにかく今日は勝つこと。
まずはそこからだ。


1 ハイライト

試合のスタッツ

2 スタメン

前節負傷したと思われる伊藤と大山がメンバーから外れ、スタメンに吉平と神山が入った。
サブは佐々木陽次が入った。
並びはゴールキーパーが田川。
ディフェンスラインは4バック右から、神山、大畑、今瀬、安光。
ボランチは末木とアルトゥールシルバ、2列目は右に松岡、左が吉平、ツートップがマテウスと高橋駿太。

YS横浜は3人スタメンを入れ替えてきた。

3 前半のうちに駿太が決めた

4分、今日フェイスガードをつけた吉平がミドルシュートするが、大きく外れる。

そしてまだ流れがはっきりしないなか、8分だった。
相手のゴールキックに安光との競り合いで相手FWがヘディングで競り勝ち、それが今瀬の横へ。
YS横浜の松村がわずかに早くボールに触れてシュート。
田川も前に出たが、それも間に合わず、連携もうまくいかずにあっさりと先制を許してしまった。

その後は、YS横浜がボールを保持する時間が長くなる。
18分、YS横浜の佐藤が右サイドからシュート気味のクロスを入れるが、前線で待つ萱沼にはわずかに合わず。

リードされてから富山側のブーイングが多くなった。
相手GKがボールを持っただけでブーイング。
やたらと多かった。
そういえば、試合前の萱沼の選手紹介にもブーイングがあった。

27分、YS横浜がゴール前で中里のフリーキックを得たが、わずかにゴールの上に。
気がつくと吉平がフェイスガードを取っていた。

30分を過ぎてからようやく富山がボールを持てるようになったか。
31分、右サイドから中に切り返し、得意の形で松岡がミドルシュートするが、上に外れる。
33分、左サイドから安光がシュート性のクロスを入れ、相手GKが一瞬前にこぼすが抑える。
同じく33分、末木のパスカットをダイレクトに高橋駿太につなぎ、ミドルシュートするがわずかに枠の上に。

しばらく硬直状態が続き、アディショナルタイムも終わろうとする頃。
45+4分、左サイドでボールを拾った安光がファーサイドへクロス。
これをファーサイド一番奥で待っていた高橋駿太が頭で合わせて、6月以来の今季8点目。

これで前半は終了。
前半のうちに同点に追いついていい流れで後半へ。

4 執念で勝ち越し

ハーフタイムでの交代は両チームともなし。
47分、前線でマテウスが抜け出し、安光を経由して松岡がシュートするがこれはゴールキーパーが弾き出す。
48分、松岡のロングシュートはゴールわずかに左に外れる。
50分、安光のクロスのクリアをアルトゥールシルバがシュートし、相手に当たってコーナーキックに。
ただコーナーキックはゴールにつながらず。

53分、左サイドのフリーキックにアルトゥールシルバが頭で擦らすが相手GK正面。
54分、YS横浜の佐藤がシュートするが、GK田川の正面。

現地では確認していなかったが、ここでDAZNでは鳥取が先制したという情報が。

63分、フリーキックの流れからアルトゥールシルバがシュートするもゴールの上へ。
64分、大畑のヘディングクリアがそのまま高橋駿太へのパスになりシュートするが、ゴールは外れる。
64分、YS横浜が3人を交代。
69分、コーナーキックから神山が頭で合わせるが、相手GKに防がれる。
70分には、マテウスがペナルティエリア内でシュートするがこれも相手GKが抑える。

後半に入ってからはほぼずっと富山ペースで進んでいる。

71分、富山はここで吉平に代えて髙橋馨希。
この後、YS横浜がチャンスを作るが、シュートは外れる。
74分、左サイドでフリーキックを得て、髙橋馨希からアルトゥールシルバにつなぎ、ヒールでシュートするが、相手GKが防ぐ。
76分、左サイドから髙橋馨希が上げたクロスがクロスバーを叩く。

ここでDAZNでは鹿児島が追いついたという情報。
YS横浜はボールを支配されながらも、ディフェンスラインからボールをつないで丁寧に攻めようとする。

82分、右サイド神山のクロスに高橋駿太がダイレクトに合わせるが、相手GKのファインセーブでコーナーキックに。

83分、高橋駿太に代えて柴田、マテウスに代えて碓井聖生。
これで碓井聖生とアルトゥールシルバを2トップに、柴田をボランチに。
86分、YS横浜は萱沼を下げて1人交代。

86分、髙橋馨希から前線へスルーパスを入れるが、碓井聖生は追いつけず。
87分、神山が右サイドからミドルシュートするが上に大きく外れる。

点を取らなければいけない状態で残り時間が少なくなっていく。
この頃から松岡が左に、髙橋馨希が右にポジションを取る。

90分、富山は末木に代えて佐々木陽次、松岡に代えて椎名。
アディショナルタイムに入り、90+2分、アルトゥールシルバから髙橋馨希にスルーパスが出てシュートするが、相手ディフェンスに防がれる。

90+2分、YS横浜のカウンターから逆に富山がカウンターで攻めるがシュートまで行けず。
90+3分、右サイド大畑が入れたクロスに碓井聖生がヘディングシュートしてこれは決定的だったが、ゴール左にわずかに外れる。

ここでYS横浜は5人目の交代。
これでもう万事休すかと思ったところ。
中盤での椎名のボール奪取からボールをつなぎ、中へ待つ佐々木陽次へクロスを入れてこれがコーナーキックに。

髙橋馨希が蹴ったボールは大畑が折り返すが相手選手がクリア、しかし、そこに大畑が飛び込み、相手から顔を蹴られてこれがPKに。

勝ち越すための最大のチャンス。
アルトゥールシルバが冷静に決めて勝ち越し。
スタジアムが歓喜に揺れた。

その後、キックオフがされるが間も無く試合終了のホイッスル。

ピッチ上の選手もベンチも鹿児島の結果は知らないようだった。
鹿児島の結果が間もなく伝えられ、選手たちは昇格できないことを知る。
DAZNで見ると、特に、田川が悔しがっていたのが印象的だった。

5 試合は勝ったものの

この試合、劇的に勝利してそれで昇格できていれば何の問題もなかっただろう。
だが、現実には鹿児島が引き分けて昇格はできなかった。

この試合自体はよくやっただろう。
絶対に勝たなければいけない試合で勝った。
ただ、欲を言えば、もう少し早く勝ち越したかった。
後半の早いうちにリードしていれば、もっと鹿児島にプレッシャーを与えることができた。
結果的には鹿児島にプレッシャーを与えるスコアの時間帯はなかった。

問題はやはりこういう条件で最終節を迎えざるを得なかったここまでの道のりにある。
やはり14敗は昇格するには多過ぎた。
一つでもこれを引き分けにすることができれば、昇格できていた。

先制を許したのが15試合あった。
終盤は先制を許す試合も多かった。
問題は守備のように感じるが、実際は得点が奪えずに苦しんだ印象もある。
得点はリーグ最多だったが、無得点の試合も8試合あった。
無得点は愛媛が6試合、鹿児島が8試合、今治が7試合。
しかも愛媛は0−0が4試合あり、そこでも勝ち点を奪っている。
やはり守備は重要。

来年に向けては、守備、攻撃ともに課題は多い。
昇格クラブと同勝ち点ではあるが、今年の鹿児島の成績は過去昇格したクラブの中では最低の成績だ。
順位はJ3で過去最高だったが、中身を見れば必ずしも良い成績だったと手放しで喜べるものではない。
それだけ今年のJ3は混戦だったのだろうが、これで満足していては来年も大丈夫とは言えないだろう。
メンバーも変わり、またチームは一からスタートだ。

6 出場メンバーについて一言

MVP
FW 39 高橋 駿太
 前半終了間際に現役最後の同点ゴール、これがこの試合の勝ちにつながった

SVP(さば的視点MVP)
DF 3 大畑 隆也
 守備でも頑張り、最後は攻撃でも貢献し、PKを獲得

スタメン
GK 21 田川 知樹
 先制点のシーンは飛び出しが中途半端だった
DF 25 安光 将作
 高橋駿太の同点ゴールをアシスト
DF 5 今瀬 淳也
 先制点のシーンは少し足を取られたか
DF 3 大畑 隆也
 同上
DF 4 神山 京右
 大山と比べると攻撃面の課題が見えてしまう
MF 30 アルトゥール シルバ
 落ち着いてPKを決める
MF 16 末木 裕也
 いいパス回しで攻撃に貢献
FW 27 吉平 翼
 いつものキレが少し足りなかった
FW 8 松岡 大智
 得点に絡むシーンはなかったが、攻撃に絡む
FW 39 高橋 駿太
 同上
FW 10 マテウス レイリア
 ややいつもよりはキレのあるプレーが少なかったか

サブメンバー
MF 7 佐々木 陽次
 終了間際に登場し、PKにつながるコーナーキックを獲得
MF 28 柴田 壮介
 アルトゥールシルバを前線に上げるため、ボランチで守備に貢献
MF 22 椎名 伸志
 終了間際の登場で流れを引き寄せた
MF 33 髙橋 馨希
 センスが窺われる好プレーを見せた
FW 41 碓井 聖生
 惜しいヘディングシュートがあった

7 選手の出場状況

1 GK 柴崎 メンバー外
2 DF 脇本 メンバー外
3 DF 大畑 10試合連続スタメンフル出場
4 DF 神山 13試合ぶりのスタメンでフル出場
5 DF 今瀬 3試合連続スタメンフル出場
6 MF 碓井 メンバー外
7 MF 佐々木陽次 5試合ぶりサブから途中出場
8 FW 松岡 7試合連続スタメン
9 FW 大野 メンバー外
10 FW マテウス 10試合連続スタメン
13 MF 安藤 メンバー外
14 DF 下堂 3試合連続サブ
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 13試合連続スタメン
17 MF 坪川 メンバー外
19 DF 柳下 メンバー外
20 MF 大山 メンバー外
21 GK 田川 27試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名 5試合連続サブから途中出場
23 DF 林堂 メンバー外
25 MF 安光 12試合連続スタメンで9試合連続フル出場
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 15試合ぶりスタメン
28 MF 柴田 3試合連続サブから2試合連続途中出場
30 MF アルトゥール・シルバ 2試合連続スタメンでフル出場、1得点
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 メンバー外
33 MF 髙橋馨希 2試合連続途中出場
39 FW 高橋駿太 7試合連続スタメンで1得点
41 FW 碓井聖生 2試合連続途中出場
42 GK 平尾 10試合連続サブメンバー入り
47 MF 野口 メンバー外

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