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【カターレ富山】 無敗のホームで3勝目 戦 2024 J3リーグ第10節

前節は、アディショナルタイムで得点し、失点しての引き分け。
アウェイ初勝利まであと一歩だったが、いつまでも後を引きずっても仕方がない。
切り替えて、3連戦を2勝1分で締めくくりたい。


1 スタメン

スタメンを4人入れ替え。神山に代わり脇本、松岡に代わり伊藤、佐々木陽次に代わり河井、碓井に代わり松本。
また、サブでは大迫が2試合ぶりにメンバー入りしてきた。

フォーメーションは4−4−2。
並びはゴールキーパーが田川。
ディフェンスラインは4バック右から大山、脇本、下堂、安光。
ボランチは末木と河井、2列目は右に松岡、真ん中に髙橋馨希、左に吉平、1トップに松本。
サブは、GK齋藤、DF神山、大迫、MF松岡、坪川、布施谷、FW碓井。

鳥取のスタメンは4試合連続同じスタメンだ。

2 ほぼ完璧な前半

5分、富山はMF伊藤がドリブルで進むところを倒されてフリーキックを得る。
7分、富山はボール奪取され、そこから逆襲を受けそうなところにMF大山が競りに行き、もつれあって倒れる。
その時、大山は腕を痛めたようで、そのままピッチ外へ。

一人少ない状態で、DF脇本が前線にロングボールを送るとそれをMF伊藤が競り合ってコーナーキックに。
MF髙橋馨希が蹴ったコーナーキックは、一度は相手GKがパンチングで防ぐが、富山のMF吉平が振り向き様に意表をつくシュートを右足で決めて、数的降りの時に1点を先制した。

大山が外に出ている時でもあり、これは大きかった。
続くキックオフのタイミングの12分、MF大山はDF大迫に交代。

14分、富山はボール奪取した逆襲で、MF吉平からMF髙橋馨希に見事なパスが通り、これをシュート。しかし、ボールはゴールの左へ。
21分、鳥取はMF小澤が富山の右サイドを突破してクロスを上げようとするが、富山のDF脇本がスライディングでブロック。
続くコーナーキックも吉平のディフェンスで防ぎきった。

30分、鳥取はFW富樫がミドルシュートを狙うが枠を外れる。鳥取はこれが初シュート。
36分、鳥取が富山のゴール前でボールを回すが、富山のMF吉平がクリアし、その際ファウルを受けてピンチを脱する。
45分、鳥取MF小澤が再び富山の右サイドを突破してクロスを入れようとするが富山のDF脇本がブロック。

結局、前半は1−0でリードして折り返した。

3 相手の攻撃に耐えて逆に突き放す

後半開始にあたり、1点負けている鳥取はFW富樫に代わりMF常安、MF小澤に代わりMF松木。

開始早々、鳥取は明らかに押し込もうと攻撃的に来て、1分も経たないうちにMF東出がシュート。
48分、鳥取がゴール前でフリーキックのチャンス。フリーキックはMF世瀬が蹴り、ゴールの枠に飛ぶものの富山のGK田川が手で防ぐ。
続く50分、左サイドの松木が切り込んでシュートに持ち込むもサイドネット。
直後にもう一度鳥取が左サイドに切り込むが富山のDF大迫がクリア。
その後も鳥取が攻め込むがDF下堂が体を張ってクリア。
続いての鳥取の攻撃はMF吉平が体を張ってマイボールに。

とにかく鳥取の勢いがすごい。

56分、相手のシュートをMF河井が体で止めてしばし中断。
その後も鳥取の勢いはすごいが、富山も負けずに跳ね返し続ける。
58分、鳥取はMF常安がミドルシュートするが、左に外れる。
59分、MF河井が相手陣内でファウルをもらって後半初めてのチャンス。
フリーキックの流れからDF下堂のクロスにDF脇本が頭で合わせるも枠外へ。
61分、富山はMF伊藤に代えてMF松岡、FW松本に代えてFW碓井。

なかなか鳥取の勢いは止まらないが、後半開始早々の勢いはなくなってきたか。

64分、中盤でのMF松岡のボール奪取からボールを繋いでFW碓井が倒されて相手陣内でフリーキックを得る。ただ、シュートまでは至らず。
そしてその後の鳥取の逆襲で、富山陣内に迫り、ペナルティエリア陣内で鳥取のFW田中翔太にシュートを許すが、GK田川が右手一本でキャッチして決定的なチャンスを防ぐ。
そして迎えた69分、MF河井のボール奪取からペナルティエリア手前でMF松岡がボールキープし、右サイドを上がったDF大迫へパス。
大迫は左足に持ち替えて中へクロスを送るとファーへ走り込んだ逆サイドのDF安光が頭で合わせてこれがゴールに吸い込まれた。
右サイドバックから左サイドバックへ大きく相手を振った見事なゴールだった。
これで2−0。

73分、富山のMF松岡がペナルティエリア内で倒されたように見えたが、判定はノーファウル。
76分、鳥取はFW田中翔太に代えてFW高尾、MF東出に代えてMF西田。
82分、富山はMF河井に代えて坪川、MF末木に代えて布施谷、これで髙橋馨希がボランチに下がり、布施谷は2列目左サイドに入って、碓井と吉平の2トップに。
さらに85分、鳥取はMF世瀬に代えてMF曽我。

だいぶ富山も攻撃ができるようになり、鳥取の勢いを抑えることができるようになってきた。

86分、富山はコーナーキックを得てゴールに迫るも最終的には相手GKがキャッチ。
終盤はなかなか鳥取も上がれなくなってきた。
90+3分、鳥取はコーナーキックを得て、ここからさらにフリーキックを得る。
最後の鳥取のチャンスは、鳥取のDF丸山が頭で合わせてシュートするがこれも富山のGK田川がセーブで防ぐ。

結局、富山が守りきって2−0で勝利。
今季初の複数得点、今季初の2点歳以上の勝利になって、快勝だった。

4 ようやく前を向ける試合ができた

まず、前半はピンチも少なく吉平のゴールで先制し、いい流れだった。
さすがにこのままで終わるわけもなく、後半は立ち上がりから鳥取が攻めてきて、こういうパターンで同点に追いつかれることも多かったところ、この試合はうまく守ってチャンスをうかがった。
試合のキーポイントはこの後半立ち上がりの鳥取の攻勢を防ぎきったことだった。

とにかく全員で鳥取の攻撃を弾き返して、後半の中盤でようやくチャンスをつかみ、そこで正確なプレーで突き放した。
それもクロスに頭で合わせるというシンプルなプレーで、それでありながら両サイドバックが演出したゴールだった。

今年は去年とは違い、得点力がそれほどでもないが、その代わりに守備は安定している。
ここまでの10試合のうち、半分の5試合は完封している。
得点が取れなければ確かに勝ち点は伸びないが、それでもそこそこ点が取れるようになれば勝ち点は伸びていくだろう。

ホームでの戦いはしっかり戦えることがわかった。逆にアウェイでは白星がないのでそこが課題になる。
そこを乗り越えたら上にあがっていけるだろう。

5 ハイライト

試合のスタッツ

6 今節終了時の順位

大宮は2位沼津に引き分けたものの首位キープ。
2位が沼津で3位に今治、4位にFC大阪と勝利チームが上がってきた。

富山は3勝5分2敗で9位に浮上、ようやく上位半分の順位に上がってきた。

7 出場メンバーについて一言

MVP
FW 27 吉平 翼
文句なし。ゴールも見事だったし、守備面でも大きく貢献していた。

SVP(さば的視点MVP)
GK 1 田川 知樹
後半、鳥取に攻められ続けていた中で、中盤に止めたビッグセーブが2点目を呼び込んだ。MVPに近い。
DF 2 脇本 晃成
守りを引き締め、鳥取の攻撃を跳ね返し続けた。
DF 14 下堂 竜聖
体を張って、鳥取にゴールを許さず。
DF 25 安光 将作
試合を決める2点目のゴールを決めた。

スタメン
GK 1 田川 知樹
同上
DF 20 大山 武蔵
怪我を治して戻ってきてほしい。
DF 2 脇本 晃成
同上
DF 14 下堂 竜聖
同上
DF 25 安光 将作
同上
MF 24 河井 陽介
豊富な運動量と流れを見据えたプレーで貢献した。
MF 16 末木 裕也
中盤でゲームメイクし、チームの流れを作った。
MF 18 伊藤 拓巳
前半、自分の特徴を活かしたいいプレーがいくつかあった。
MF 33 髙橋 馨希
トップ下として、縦横無尽に動いて、攻撃を活性化させた。
MF 27 吉平 翼
同上
FW 11 松本 孝平
得点はなかったものの前線からプレッシャーをつけて、相手の脅威になった。

サブメンバー
DF 30 大迫 暁
開始早々の途中出場で、苦労しながらも相手の攻撃に耐え、逆に1アシストで勝利に貢献した。
MF 8 松岡 大智
途中交代で相手ペースの流れを引き戻して2点目のお膳立てをした。
MF 17 坪川 潤之
終盤に投入され、試合を締め括った。
MF 28 布施谷 翔
同じく終盤での交代で、岐阜戦の反省も活かして試合を締め括った。
FW 9 碓井 聖生
途中出場で前線にタメを作った。

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