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問題は攻められ続けたこと 2023 J3リーグ第7節 FC今治 対 カターレ富山(2023/4/16(日))


1 ハイライト

試合のスタッツ

今日は昨年5位の今治とアウェイで対戦。
私は魚津で行われたパブリックビューイングに行ってきた。

2 スタメン

スタメンは1人変更。
アルトゥール シルバに代わって安藤が3試合ぶりのスタメンに入った。
並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から大山、下堂、大畑、大森。
ボランチが坪川と末木、2列目は右に松岡、左が吉平、ツートップが高橋駿太と安藤の2トップ。
サブには佐々木陽次が入った。

今治は、スタメンを4人変更。
ゴールキーパーのベテラン修行が初スタメンのほか、市原、照山、ドゥドゥがスタメンに。
去年富山にいた松本雄真は今日もメンバー外だった。

3 高橋駿太の2点はいずれも追い付かれる

3分、強みである右サイドの松岡、大山でサイドを崩し、大山のクロスを高橋駿太が流し、安藤にボールが行くがうまくヒットできず。
序盤は前線でボールが収まり、ボールを支配できていた。
そして8分、右サイドの前線で相手のパスを吉平がカットし、高橋駿太へ。
高橋駿太がサイドからセンターへドリブルし、放ったミドルシュートがきれいに決まり、早速先制した。
これはいい展開。

ただ先制の余韻が残る9分、今治の左サイドからのクロスを下堂が足でクリアしようとするが、うまくクリアできずあわやオウンゴールというシーンもあった。
そのまま今治の流れで迎えた11分、今治の右サイドからのコーナーキックが真ん中に抜けていき、フリーのヴィニシウスがヘディングでシュートを決めた。
あっという間に同点。
ヴィニシウスは今季初得点だ。

ただ同点になった後も、前線からのプレスが決まる場面もあり、ボールは比較的よく持てていた。
そして15分から16分、大畑?からのロングパスに安藤が抜け出し、そこからのグラウンダーのクロスを高橋駿太が蹴り込み、再び1点リード。
高橋駿太は2点目だ。

しかし、その後はまた今治ペースに。
そして27分、ゴール前でGK田川からボールを受けた末木がボールの処理をミスして、ゴール目の前で相手ボールに。
それを最終的にヴィニシウスに再び決められ、同点に。

その後は31分、左サイドの大森から前線にクロスが上がるが、安藤は難しいシュートを決められず。
33分、右サイドで松岡がシュートを放つが相手GKに防がれる。
36分、右サイドを安藤が突破し、ゴール前まで持ち込むがシュートは外れる。

37分、今治の左サイドで相手にフリーキックを与えるが、何とかかき出す。
流れが今治に傾きそうなところで、吉平が相手との接触をアピールし、少し時間を取る。
だが、その後も今治の出足が良く、ボールがつながる。
ただ、失点は許さず、前半は2−2で終了した。

4 今治の攻めに耐えられず失点

後半開始から、今治は新井に代えて山田を投入。
今治は後半開始から攻勢に出る。
52分、裏に抜け出したヴィニシウスを倒して大森にイエローカード。
そこからのフリーキックのチャンスは田口がスーパーセーブで防ぐ。

56分、富山の左サイド、高い位置でつかんだフリーキックはシュートまで行けず。
63分、今治のコーナーキックからのチャンスは田川が防ぐ。
ただここで田川が相手選手と接触し、足を少し痛めたか。
64分、富山の最初の交代は安藤に代えて大野。
安藤自身は身体能力も生かし、調子は良かったと思うが。

田川のキックが不安定になり、今治が前線の圧力を増し、ボールを高い位置で奪われることが多くなってきた。
73分には途中交代の近藤にシュートを浴びる。

防戦一方の富山は74分、松岡に代わって椎名、吉平に代わって安光、高橋駿太に代わってマテウスを入れる。
しかし、流れは今治のままで迎えた76分、今治のフリーキック。
今治の右サイドから三門が蹴ると、ゴール前でヴィニシウスがボールをキープし、反転してのシュート。
これが決まり、2−3と逆転を許した。

85分、大森に代えて佐々木陽次。
少し富山が攻勢になったが、大きく流れを変えることはできず。
90+1分、大山のクロスからようやく大野がヘディングシュートするが、力は弱い。
90+3分、マテウスから大野にパスを出すが、パスは通らず。

結局、試合は2−3で終了し、今治に敗れた。

5 問題は1点目の守備と後半攻められ続けたことか

2失点目の末木のミスに注目が行きがちだが、1失点目、3失点目の方が問題は大きいように思う。
末木のミスは事故のようなもので、あの場所でああいうことを起こしてはいけないものだが、正直、対策と言ってもあまりない。
だが、他の失点は課題が大きいように思う。
1失点目はコーナーキックの場面で要注意のFWを完全にフリーにしてしまった。
また、3失点目はそこに至るまでずっと相手に主導権をつかまれていた。
ボール保持率が低いチームが勝つことが比較的多いJ3とはいえ、やはりボールを支配されていれば、失点する確率は増える。
特にカターレは攻められ続けて失点するパターンが多い。
もう少し主導権を掴むサッカーをしたい。

いずれにしろ、昇格のライバルになるかもしれない今治に勝ち点3を与えてしまったのは痛い。
また、調子が出ていなかった今治、そして得点のなかったヴィニシウスにきっかけを与えてしまったのも大きい。
もしかしたら、これをきっかけに今治が調子を上げていくかも、という懸念もある。

もう少し主導権を持つサッカーをしたい。

6 出場メンバーについて一言

MVP
FW 39 高橋 駿太
 本来は、彼をヒーローにしなければいけなかった。
 特に1点目のミドルシュートは見事だった。

SVP(さば的視点MVP)
GK 21 田川 知樹
 この試合もスーパーセーブが目立った。
 失点はほぼノーチャンスだった。

スタメン
GK 21 田川 知樹
 上記に同じ
DF 3 大畑 隆也
 コーナーキック時の守備などディフェンス陣の課題あり
DF 14 下堂 竜聖
 大畑に同じ
DF 24 大森 大地
 頑張ってはいたが、ヴィニシウスに手を焼いた
MF 20 大山 武蔵
 苦しい時間帯に守備でも貢献、大野のシュートにつながるクロスも
MF 16 末木 裕也
 2失点目のミスは痛かった
MF 17 坪川 潤之
 守備に奮闘
MF 13 安藤 由翔
 前半は身体能力を活かして守備でも貢献、2点目をアシスト
FW 8 松岡 大智
 今日もドリブルでチャンスを演出
FW 27 吉平 翼
 1点目のゴールにつながるパスカットで貢献
FW 39 高橋 駿太
 スタメンでワントップに入り、勝利に貢献

サブメンバー
MF 7 佐々木 陽次
 失点後の投入で流れを少し持ち直した
MF 22 椎名 伸志
 目立った活躍はできず
MF 25 安光 将作
 目立った活躍はできず
FW 9 大野 耀平
 強いシュートは打てなかった
FW 10 マテウス レイリア
 強みをそれほどはっきできず、左サイドの方がいいのでは

8 選手の出場状況

1 GK 柴崎 4試合連続サブ
2 DF 脇本 メンバー外
3 DF 大畑 7試合連続スタメンで3試合連続フル出場
4 DF 神山 メンバー外
5 DF 今瀬 7試合連続サブ
6 MF 碓井 メンバー外
7 MF 佐々木陽次 3試合ぶりサブから途中出場
8 FW 松岡 7試合連続スタメン
9 FW 大野 3試合連続途中出場
10 FW マテウス 3試合ぶりメンバー入りから途中出場
13 MF 安藤 3試合ぶりスタメン
14 DF 下堂 7試合連続スタメンフル出場
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 7試合連続スタメンでフル出場
17 MF 坪川 5試合連続スタメンで2試合連続フル出場
18 MF 川西 メンバー外
19 DF 柳下 メンバー外
20 MF 大山 5試合連続スタメンで2試合連続フル出場
21 GK 田川 7試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名 5試合連続途中出場
23 DF 林堂 メンバー外
24 DF 大森 2試合連続スタメン
25 MF 安光 2試合連続途中出場
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 5試合連続スタメン
28 MF 柴田 メンバー外
30 MF アルトゥール・シルバ メンバー外
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 メンバー外
39 FW 高橋 3試合連続スタメンで2得点
42 GK 平尾 メンバー外

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