見出し画像

【カターレ富山】全員良かった! アウェイ FC今治 戦 2024 J3リーグ第13節(2024/5/6(月・祝))

清水戦のPK戦勝利の後、リーグ戦では、松本山雅戦、宮崎戦となかなかうまくいかない試合が続いた中で迎えたアウェイ今治戦。
決して相性のいい相手ではなく、特にこのスタジアムではやられているイメージが強い。
そんな中で、現地まで出向いてきた。

一方、今治の方は連敗中ではあるが、スタジアムの名称がアシックス里山スタジアムとアシックスが冠についてから初めてとなる試合で、ラモス瑠衣も駆けつけるなど、気合が入っているはずだ。

1 スタメン

スタメンを7人入れ替え。大迫に代わり西矢、神山に代わり脇本、今瀬に代わり下堂、末木に代わり河井。髙橋馨希に代わり椎名、佐々木陽次に代わり井上、碓井に代わりマテウス。脇本は3試合ぶり、マテウスは6試合ぶり、井上は移籍後リーグ戦初スタメン、椎名は今季リーグ戦初出場初スタメン。また、サブでは吉平が3試合ぶりのメンバー入り、またガブリエルエンリケは去年の天皇杯京都戦以来、11か月ぶりの復帰になった。

フォーメーションは4−2−3−1。並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から西矢、脇本、下堂、安光。ボランチは河井と瀬良、2列目は右に椎名、中に井上、左に布施谷、1トップにマテウス。サブは、GK齋藤、DF川上、神山、MFガブリエル・エンリケ、髙橋馨希、FW碓井、吉平。

今治はスタメンを8人入替え。外国人を3人起用してきた。

2 いい流れで後半へ

開始早々、今治はMF近藤が左足でミドルシュート。際どいシュートだったが、富山のGK田川がうまく外へ弾き出した。
9分、左サイドのカウンターからFWマテウスが落とし、中で拾ったMF 椎名がボレーで狙うが、ボールは枠を大きく越える。
続いて10分、MF河井の前線へのパスにMF椎名が追いつき、チャンスを作るが今治ディフェンダーに防がれる。
16分、右サイド深い位置からのMF河井のフリーキックにDF脇本がヘッドで狙うがゴールキーパーがキャッチ。
18分、今治のFWヴィニシウスにボールが通りそうになるが、富山の下堂と脇本で抑える。
19分、今治はFW弓場の突破でコーナーキックを獲得。しかし、これはうまく防ぐ。
その直後の20分、ロングボールで富山のMF椎名が抜け出そうとしたところ、今治のFW弓場が倒して弓場にイエローカード。
このフリーキックの流れからMF布施谷が左足で狙うが大きく外れる。
25分、富山は右サイドのパスワークから椎名がクロスを入れるがゴールキーパーがキャッチ。
28分、今治はMF佐藤がボール奪取からロングシュートを狙うが外れる。

富山はプレッシャーが早く、また裏やスペースを狙う動きも多く、得点はないがいい展開だ。

36分、今治がボールをカットして左サイドを攻めあがろうとしたところ、富山のMF井上が猛然と戻り、攻撃を防ぐ。
41分、富山は前線で井上とマテウスのコンビで最終的にマテウスがシュートするが力なし。
42分、今治のFWヴィニシウスが富山のDF下堂につっかけてイエローカードをもらう。

前半はそのまま終了で0−0。
スコアは動かなかったが、内容としてはボールも動いて相手にほとんどチャンスを作らせないいい内容だった。
後半は早いうちに点を奪って主導権を握りたい。

3 早い時間に主導権を握って勝利

後半開始にあたり両チームとも交代はなし。

富山はいきなりコーナーキックを獲得し、形を作り、布施谷のシュートで終わる。
続いて富山のMF井上が左サイドで倒され、フリーキックを獲得。
このセットプレー、今日初めてMF椎名が蹴る。
左足で蹴ったボールはちょうど富山のゴール裏サポーターの方向に向かって美しい軌道でキーパーが出られない位置へ。
ニアサイドでDF下堂が頭で後ろに流すと、そこへ走り込んだDF安光がフリーで頭で合わせて先制点を押し込んだ。
後半開始早々に主導権を握る先制点。
アウェイで欲しかった先制点を奪った。

その後、今治はすぐにコーナー菊を獲得するが、シュートには持ち込ませず。
続く53分、富山のDF西矢との競り合いで遅れ気味に飛んで相手を倒した今治のFW弓場にイエローカード。
前半でもイエローカードをもらっていたため、これが2枚目となり退場に。
富山は残り時間を一人多い状態で戦うことに。

58分、DF梅木に代わってFW高瀬、FWアンジェロッティに代わりDF松本。
4バックに切り替えた。

交代直後の63分、代わって左サイドバックに入ったばかりDF松本が前線に走ったMF近藤につなぎ、そこからのクロスにMFマルクス・ヴィニシウスが左足で合わせるが、わずかに外れ、サイドネットを揺らす。

66分、富山はMF椎名に代わりMF髙橋馨希。MF井上に代わりFW碓井。
直後の68分、富山は左サイド布施谷が抜け出して中へクロス。FWマテウスがヒールパスで残したところにFW碓井が蹴り込みこれで2点目。

これでかなり楽になった。

73分、再び富山のFW碓井が持ち込みシュートするが、ボールはわずかに左へ。
75分、富山はMF河井に代えて公式戦11か月ぶりの出場となるMFガブリエル・エンリケ。MF布施谷に代えてリーグ戦は3試合ぶりの復帰となる吉平。

79分、今治のヴィニシウスを富山のMFガブリエルエンリケが倒してしまい、イエローカード。
フリーキックの前に、今治はMFトーマス モスキオンに代わり楠美。
ゴール正面からのフリーキックは富山の選手の壁に当たって、チャンスにはならず。
82分、富山のFW碓井のパスカットからFW吉平につなぎ、フリー度シュートするが、相手GK小澤にセーブされる。
86分、遠目から富山のMFガブリエルエンリケがミドルシュート。
86分、今治のMF近藤のミドルシュートは無回転となりGK田川が前に弾くのが精一杯。それを拾った今治のDF市原がフリーで狙うが枠を外れた。

これが決まっていれば大きく流れが動くところだっただけにこれは助かった。

87分、FWマテウスに代わりDF神山、これで神山が左サイドバックに入り、安光が2列目に、吉平は左サイドから2トップの一角に入った。
89分、右サイドで髙橋馨希が深い位置から折り返してコーナーキックを獲得。
90分、コーナーキックの流れからMF瀬良のシュートで終わる。
試合はこのまま終了し、2−0で富山が勝利し、3試合ぶりの勝ち星をつかんだ。

4 とにかくいい戦いを見せた

ちょっと悪い流れで臨んだ苦手とする今治戦。
どんな戦いになるのかと心配だったが、ベテラン中心のメンバーに切り替えて、それでいてサッカーに勢いが生まれた。
マテウスと井上は前戦で動き、特にマテウスは相手と五分五分のボールをマイボールにし、椎名は前半からスペースを見つけてはそこに顔を出して相手を混乱させていた。
その日初めて蹴ったフリーキックがゴールにつながったのは経験の成せる技だろう。
左サイドの布施谷、ボランチの河井と瀬良のコンビも良かったし、西矢、脇本、下堂、安光のディフェンスラインも良かった。
特に下堂はよくヴィニシウスを抑えていた。
田川も開始早々の近藤のシュートを止めたのはまさにこの試合を左右するファインセーブだった。

今日のような試合をこれからも見せてほしい。
今治の調子が悪い時期に当たったことも幸いしたとはいえ、アウェイでの戦いとしてはベストの出来だった。

5 ハイライト

試合のスタッツ

6 今節終了時の順位

大宮が今季初黒星。
それどころか前節1位から5位までのチームがすべて負けて、3連勝の長野が一気に4位に浮上。
富山は4勝6分3敗で11位に。
2位から13位までが勝ち点4差という大混戦になっている。

7 出場メンバーについて一言

MVP
DF 25 安光 将作
先制点を奪えたのは大きかった。
FW 10 マテウス レイリア
久しぶりの出場で今治ディフェンスに脅威を与え続けた。

SVP(さば的視点MVP)
FW 9 碓井 聖生
途中出場で2点目のゴール。調子の良さをキープ。
MF 22 椎名 伸志
リーグ戦初出場で先制点に繋がるフリーキック。動きも良かった。
DF 14 下堂 竜聖
堅い守備で相手の攻撃を封じる。

スタメン
GK 1 田川 知樹
立ち上がりのファインセーブが試合を作った。
DF 23 西矢 慎平
直接ゴールに繋がるプレーはなかったが、守備で奮闘し、今治の弓場を退場に追い込んだ。
DF 2 脇本 晃成
的確な守備で無失点に貢献した。
DF 14 下堂 竜聖
同上
DF 25 安光 将作
同上
MF 24 河井 陽介
ボランチの位置からリズムを作り、相手の攻撃を抑えた。
MF 6 瀬良 俊太
2試合連続スタメンで初のフル出場。積極的なプレーで攻守に効いていた。
MF 22 椎名 伸志
同上
MF 19 井上 直輝
リーグ戦初スタメン。マテウスとのコンビでうまくチャンスを作った。
MF 28 布施谷 翔
前後半と積極的なプレーで前線への推進力をもたらした。
FW 10 マテウス レイリア
同上

サブメンバー
DF 4 神山 京右
MF 15 ガブリエル エンリケ
11か月ぶりの公式戦。リーグ戦に限れば1年7か月ぶりくらいになるだろうか。積極的に前を向くプレーが良かった。
MF 33 髙橋 馨希
2列目でテクニックで相手を翻弄していた。やはり2列目の方がいい。
MF 19 井上 直輝
もっと怖さを出せる気がする。
FW 9 碓井 聖生
同上
FW 27 吉平 翼
3試合ぶりの出場で惜しいシュートもあった。

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?