こどもの鼻水は自分で拭かせる
小さいこどもがいる親はついすべてをやってしまいがち。
衣服の着脱がひとりでできないとき、親がすべてをしてしまう。
腕から袖を抜いて、首から抜く。
靴下は座らせてかかとがきちんと合うように履かせる。
靴はマジックテープをはがし足を入れて履かせる。
ある程度自分でできるような年齢になるとともにおとずれるイヤイヤ期も手伝って、こどもも自分でしようとしない。
親も親が世話をして着替えさせた方が早いのでついやってしまう。
でもこれっていいの?
保育園や幼稚園での集団生活では親はいない。世話をやいてあげられない。なのに自分で自分のことができないこどもはとても不安にならないだろうか。
自分のことが少しずつでも自分でできるようになれば自信になる。これもできた、あれもできたって。そのひとつひとつは小さいけれど自分でできた、自分はできるっていうたくさんの自信を育んでいった先に自己肯定も育つのかなと思う。
大袈裟かな。
最初は自分ですることを嫌がるかもしれないし親も時間に追われて自分でさせるより手を出してしまうかもしれない。
やっと自分でやろうとしても靴下はかかとが合わないし、靴も左右逆だったりして結局親がやり直すことになる。そのときに思うのだ。「ほら、まだひとりでできない。私がいないとこの子はいけないんだ」
そこで立ち止まって考えよう。
それって自分の存在をこどもで確かめていないかな。10年後も20年後も果たしてその同じ世話をやっているのかな。自分がいないとこの子はいけないんだって。
こどもにとってそれは幸せなのかな。大きくなって外にひとりで出るの社会に出るの、怖くならないかな。
こどもが小さいときは何でも親がやってしまいがち。
でも成長とともに親もこどもを信じて自分でできるように手放していこう。
自分で鼻水を拭けるようになるといいな。それができたらまたひとつできることが増えたとこどもを誉めよう。そして見守ることができた自分も誉めよう!
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