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東京 散歩
こんにちは。
気がつけば金木犀の花も散ってしまったこの前の週末、カメラを持って向ヶ丘遊園、下北沢、世田谷をぶらぶらしてきました。
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初めて行った向ヶ丘遊園。
駅前に背の高い紅白色のクレーンが1台、背筋をピンと伸ばして立っていた。クレーンだから、もちろん背筋があるわけは無いのだけれど、そう表現するのが何よりも合っていた。
佇まいが凛としているクレーンというのがこの世にはあり、それを見て感動する人がいる。
ただそれだけなんだけど、文字にするとちょっとおかしくなってしまう。
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下北沢は好きなお店があるからたまに行ってぶらぶらする。
僕にとって街は2種類ある。カメラ片手に歩きやすいか、そうでないか。下北沢は前者だと思う。なぜだろう。きっと行き交う人がお互いを必要以上に意識していないからかもしれない。だから写真を撮りながら歩いていても、目立たないから、マイペースでいられるのかも。
でも、話しかけられるのは嫌いではない。基本的にはほっといて欲しいけれど、たまには「ねえねえ、何を撮ってるんですか?」と話しかけて欲しいという面倒くさい性格なんです。
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井の頭線は本数が多くて良い。「超過密スケジュールだね」とうちの小学生が言ってしまうくらい多い。でもそのおかげで、他の路線に比べると混雑具合が少ない気がする。
だからJRと井の頭線どちらも目的地に行ける場合、ちょっと時間がかかっても、僕は井の頭線を使うことが多い。大抵の場合、私鉄の方が安いしね。
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世田谷にあるギャラリーで友人が展示をしていたので、夕方子どもと一緒に観に行った。住宅街の中にひっそりとある建物。暗くなった周りの中でそこだけ暖かい光が漏れていた。世界中が暗闇になってもここだけは灯り続けるのかもしれないと思うくらいに、そのギャラリーは優しく輝いていた。
友人の絵を観て、話をして、子どもも楽しんでいた。
ポストカードを買って帰った。
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帰りはバスに乗った。
車内から街並みを見るのが楽しい。電車とは異なりゆっくり走るので、街中にいる人と同じような目線でその場所を見ている気分になるからかもしれない。なんというか、その街に少し溶け込んでいるような気持ち。
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日が暮れるのがすっかり早くなった。
家に帰って、子どものご飯とお風呂を慌ただしくこなしていく。風呂の中で「今日疲れたけど楽しかったね」と話す。こういう何気ない幸せな時間をいつまでも大切にしていきたいと思う。
また散歩に行こう。
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