弾丸一人旅・京都(23年3月)
よく妹と話してるんだけど、写真を撮りまくっているとクラウドサービスはすぐに容量が足りなくなる。思い出が増えれば増えるほど圧迫されるシステム! かと言って紙に印刷して貼るほどのまめな性格でもないし、そもそも写真がヘッタクソなのでコメントとともに残しておかないと見返したときに「これはなんだっけ……?」となるばかり。
というわけで、試しにnoteで旅行記録を残してみる。完全に自分のメモ用。ひとまず先日行った京都~奈良の弾丸一人旅から。
※旅行記を書いたことがないから、どういうテンションで書けばいいのかわかってないです。とりあえず、いつも自分が書いている日記のようなテイストで書いてみます。
龍安寺
京都は何度も行ったことがあるんだけど、ほんの数年前まで、京都行きの目的の大半は「幕末関連の史跡めぐり」だった。だから壬生とかは何回行ったかわからないくらい行っている一方、有名なのにろくに行ったことがない寺社仏閣も多かった。
それが去年、ふらっと退蔵院を訪れたとき、唐突に庭の良さに目覚めて。当然、龍安寺にも行こうとしたのだけれど、タイミング悪く工事中か何かで入れなかった。なので今回は、京都に着いて真っ先に龍安寺へ。
雨上がりで地面が滑るもんで、龍安寺に着いて早々、ひどく転けた。妙なアドレナリンが出てたもので怪我した感覚はなく、なので泥だけ払ってそのまま歩き続けてたんだけど、後々よく見たらまあまあひどい擦り傷だった(タイツに付いた泥水が全然かわかないな? と思ってよく見たら、血が止まってないだけだったという)。足元には気をつけましょう。
1年越しで行けた龍安寺なのに、転けたことに動揺しすぎてあまりきちんとした記憶がない……。また次回、滑りにくい靴でリベンジしなきゃ……。
仁和寺
足痛いなー、おかしいなーと思いながら、きぬかけの路を10分強歩いて仁和寺へ。
特別拝観期間中で、御所庭園を歩くことができたのはちょっとびびった……! 一歩ずつ踏みしめながら歩きました。
あと、霊宝館(たぶん)にいらした文殊菩薩座像のお顔にとっても惹きつけられて。なんというか失礼な話かもしれないんだけれど、お顔がボロボロになりかけるほど昔の時代に、魂を込めて仏像を掘り上げた仏師がいることを考えたら途方もないことだなと思った。
ここで一度仏師の存在に思いを馳せてしまったので、翌日の奈良観光(もっと古い仏像がたっっっっくさん)は、なんかもう情緒がぐちゃぐちゃだった……。
等持院
やっぱり足痛いかな? と思いながら歩くこと20分。等持院は失礼ながら知らなかったお寺で、GoogleMAPでお寺の名前をポチポチ触っていたなかで気になったので寄ってみたという感じ。
芙蓉池も美しかったし、方丈も趣ある建物だなぁと思ったけど、何より心惹かれたのは霊光殿の足利歴代将軍+徳川家康像! ずらっと並んだ様子が圧巻だったし、一人ひとり顔立ちが少しずつ違う(当然といえば当然)。左側と右側で顔立ちが大別できたような気がしたかな……。恥ずかしながら、私は室町時代のことを全然知らなくて、足利は本当に有名な3~4人しか名前を知らないレベルなんだけど、こうして歴代将軍のお顔を拝見すると全員のことをきちんと知りたくなる。
足利氏や室町幕府のことを勉強してから、必ずまた訪れたいお寺。うっかり尊氏のお墓をスルーしてしまったので……。
お昼:京とうふ藤野本店
おぼろ丼。ご飯にお豆腐と塩昆布がのっていて、それに醤油を垂らすだけ。心底おいしかった~~~。
大将軍八神社
きちんと絆創膏を貼って、おいしいお昼も食べて体力回復したので、通りすがりに立ち寄り。幸運の神だそうなので、きっと良いことあるはず!!!
大報恩寺
ここも、GoogleMAPでなんとなしに気になったお寺。すごく綺麗なお顔立ちの御本尊だった!
霊宝殿の六観音や釈迦十大弟子は、京都・奈良を満喫するうえでは特徴を覚えておいたほうが良いんだろうな。十大弟子、アナンダしかわからない……(聖☆おにいさん知識)。旅行をすると知りたいことが増える。
あと、良妻の象徴である"おかめ"を信仰するおかめ塚はちょっと怖かった! 夜見たらちょっと泣いちゃうかもしれない。
北野天満宮
思ったより時間があったので。前週の雨で梅はだいぶ散ってしまっていて残念だったけど……。学問の神ということで、漢検の勉強がはかどるようにしっかりお参り。
入り口に「東風吹かば~」の和歌が飾ってあって、ワァ……てなってた(語彙力)。この歌を最初に知ったのは、高田崇史の『QED』シリーズだったかな? わたしの歴史知識を歪ませた名作シリーズ。久しぶりに読み返したくなった。
そして京都劇場(鐘)
最愛のミュージカル、『ノートルダムの鐘』を観劇。もう数カ月待てば東京に来るのにね! 待てませんでした!
言い訳をすると、京都で寺社仏閣をまわったあとに見る鐘はちょっと他都市とは違う感慨があるように思っている(前回の京都公演時も観ましたので……)。物語のなかで石像の聖人やガーゴイルがカジモドに話しかけるからか、あるいは「ノートルダム大聖堂」という宗教施設が舞台だからかはわからないんだけれども。
ここから唐突に観劇レポ。書かなくていいかなあ、とも思ったけどやっぱり残しておく。
どの演目もキャストが変われば多少雰囲気が変わるけれど、鐘は特に、フロローの演じ方によって大きく違う印象を受ける。この日は初めて道口さん演ずるフロローを拝見。というか、プリンシパルは佐久間フィーバス以外、全員初見(新キャスト)だった。もうほぼ初見の作品じゃないの…!
道口さんのフロローは、冒頭では普通に希望あふれる青年で、ただ純粋に神を信じて弟を愛するお兄ちゃん。だけど弟の死を経てカジモドを預かり、「正しく生きていけるように 私のように」彼を導かなければならない、と決意するところで目の色が変わったように思った。
一番怖かったのは「地獄の炎」での豹変のしかた。道口フロローは、声を張り上げて怒りに燃えるというよりは(もちろん大曲なのでそういう場面もあるんだけれども)、終始、嫉妬と欲望に呻くような歌い方。今まで観てきたフロローは激昂のイメージが強かったので、こんなに人間臭いフロローは初めて観たかも。
"神カジ"こと山下カジモドも初見。たぶん、山下さん自体が初めましてだったかな? すごく明るい声色で、無邪気な表情がかわいらしいカジモド! それだけに徐々に絶望していく様子が本当に悲しくて。カジモドは演者によって印象深い場面が全然違うな~と思っていて、山下さんのカジモドで私が一番忘れられないのはラスト。カジモドじゃなくなった山下さんの語りの声音がとても優しくて、そこでちょっと泣けてしまった。
エスメラルダの山崎遥香さんは、ロボットのリジーでお目にかかったキャスト。ロボットでは思わなかったんだけど、エスメの衣装を着るとちょっと松山さんと似てる? 一瞬「今日は松山さんだっけ?」と脳が混乱したんだけど……。エスメはこれで多分全キャスト観ていて、ダンスでいえば、個人的には山崎さんが一番好きだったかも。強くてかわいくて艶っぽくて楽しそうで、ああエスメラルダだなとスッと入ってきた。
白石拓也さんのクロパンも初見だったけど、好きだったなー! 表情豊かで、良い意味ですっごくイメージ通りのクロパン。エスメラルダにイライラしつつも本当に心配している様子が伝わってきたのがとっても好きだった。
佐久間さんのフィーバスは、私にとってはもうお馴染み。実家のような安心感(笑)。「パリの人々よ」のところ、何度観てもかっこいい~。
旅行記のつもりが、気付けば普通に観劇メモになりつつある。キャストごとの感想も最近はTwitterに垂れ流してるけど、noteにまとめたほうがあとで読み返しやすいんだよなー。まあ、それはまた考えるか。
長くなってきたので奈良編はまた次回。いつになることやら!
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