![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112929660/rectangle_large_type_2_c2d16c4608687e24ef2e212519321ccf.jpg?width=800)
映画感想文「すずめの戸締まり」まるで決意表明のようなラストに胸打たれた
現実は残酷だ。
やりきれないこと、どうしようもないことがそこかしこで毎日起こってる。
もっともらしく世界の終わりを語る人もいる。
だけど、それが正しいかどうかに興味はない。一人一人の意志が未来を作ると思うから。
賢い評論家より愚かな夢見人で在りたい。
子供の頃の不幸な出来事で心に傷を負う17歳の女子高生すずめが、災いを起こす扉を閉める「閉じ師」の青年草太と過疎化や災害で廃墟になった土地を九州から東北まで鎮静の旅に出る、ロードムービー。
胸の痛む出来事もアニメーションという形態をとることで、生々しくなく、でも雄弁に表現されている。こうやって、エンターテインメントの形でメッセージを老若男女に提示し続ける新海誠監督の力量に感服する。
更に、声優が本職ではない俳優達のフィットぶりが凄い。松村北斗、原菜乃華、深津絵里。そして、誰だか全くわからなかった神木隆之介。
プロだ。みんな、いい仕事してる。
重いテーマを選びながらも、まるで決意表明のようなラストに胸打たれた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?