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映画感想文「ネクスト・ゴール・ウィンズ」万年最下位チーム奮闘物語。ユーモアとペーソスがピリリと効いてる

こういう映画が好きだ。

気軽に見て終わった後は爽快になれる。頑張れば報われるという神話を信じることができる。実話を元にしてるから、尚更だ。

サッカーU20の米国代表監督を務めたトーマス・ロンゲン。チームを2度のワールドカップに導くも、成績低迷と暴言の数々により解雇。やむなく米国領サモアの代表監督へ就任。

しかしこのチームがとんでもなく弱小。世界最下位、ワールドカップ予選でオーストラリアに31点取られたという不名誉な記録を持つ。

国際試合でゴールを決めたことはいまだゼロ。サッカーが好き。楽しいからやる。それだけでフォーメーションなどの技術も知らない。自信もない。

そんなチームに自身の持つ技術を伝える。そしてお前達はそのままで十分素晴らしいと背中を押してやる。

最初は腐ってて彼らを馬鹿にしてた監督だが、段々と彼らの価値観を理解していく過程が尊い。

またサモアのチームメンバー達も、最初はよそ者を敬遠していたがぶつかり合いながらも監督に心を開き変わってく。やっぱりお互いに影響及ぼしあい変わってくのって素敵なことだ。

しかし、これが実話なんて最高だ。

こういう幸せな物語はどんどん映画にして広めて欲しい。勇気をもらえる。

老若男女が楽しめる安定のストーリー。また平凡な成功物語になりがちな内容をタイカ・ワイティティ監督の手腕でところどころユーモアとペーソスの両方を効かせて締めており、飽きさせない。

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