映画感想文「ポライト・ソサエティ」少女よ、大志を抱け。はちゃめちゃに見え共感ポイント満載快作
しまったと思った、前半戦。
ド派手な展開。はちゃめちゃなアクション。登場人物たちの大袈裟な立ち居振る舞いや顔芸。
いやー、面白くない。それにその倍増しな感じ、かえって疲れるんだが。とため息漏れた。
が、後半戦に向け軽快に物語は急展開。そして、清々しいラストに、ちょっとほろり。
荒削りながらメッセージは共感できるし、最後まで魅せるし、なかなか良かった。
ロンドンに住むムスリムの高校生リア。スタントウーマンを夢見て日夜身体を鍛え技を磨くのに余念がない。しかし、現実は理想とは程遠く、学校では喧嘩に負けるし、同級生や教師にも夢を笑われる始末。
そんな彼女の姉リーナ。こちらは美大に通う画家志望。しかしスランプに陥り将来に対し悶々としている。そんな矢先、富豪の息子とその母に見初められ、トントン拍子に縁談が進む。ハンサムで人当たりよく遺伝子の研究者である彼は理想の伴侶だった。
しかし、幸せそうな姉を前に不安を感じるリア。誰もが羨む姉の結婚にひとり反対を唱えるのであった。仲違いするふたり。親友同士だった仲良し姉妹はどうなるのか。
奇想天外な漫画ちっくな粗筋が新鮮。スカッとできる快作。