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映画感想文「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」若きふたりの爽やかな余命もの

どうやったって爽やかなのだ。

余命一年と宣告された17歳の秋人(永瀬廉)が、余命半年の春奈(出口夏希)と出会う。設定は悲しい話のはずなのに。いまをときめくキラキラの若い2人が演じると、悲しいよりも爽やかさが先に立つ。

ふたりとも奮闘している。演技力の問題ではない。生命力の問題である。

若き2人に余命わずかを表せというのは酷である。

そしてそんな状況にも関わらず。いやそんな状況だからこそ。なのか、泣くよりも爽やかな春風が吹き抜けていったように読後感が良い。

後味の良い作品である。

また、それぞれの母親役の松雪泰子、大塚寧々。相変わらず美しいのは言わずもがなであるが、作り込みすぎず、適度に生活感ある感じが出てて良かった。

Netflix限定作品。「あの花が咲く丘で、きみとまた出会えたら」でも、これ、だれ?ととても目立っていた、出口夏希。本作でも旬の美しさを放っている。


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