映画感想文「密輸1970」いかにも、な韓国映画。はちゃめちゃ、だが楽しめる
いかにも韓国映画らしい。
何度もどんでん返し。徹底的に裏をかき楽しませる。勢いある。エンターテインメントに邁進してる。そんなとこが好感持てるし、観ると元気になるよね、と思う。これは韓国映画の真骨頂である。
しかし、本作。いくら70年代を描いてるとはいえ、ファッションや演出はダサめ。なんだか野暮ったい。そして、ストーリーも当然洗練はされておらず、はちゃめちゃ。
でも、まあそれも良いだろう。勢いはあるのだから。
だが、いちばんの問題はこれ。登場人物の誰にもいまいち共感できないところ、である。魅力的な登場人物がいないのだ。思い入れできる登場人物の存在。これは良い映画に欠かせない必須ポイントである。
気楽に楽しめる映画ではあるので、そこが残念である。
韓国の田舎町。ある漁村で、工場が垂れ流す化学物質のせいで海産物がとれなくなり、打撃を受ける。
生活していけなくなった海女たちはやむなく密輸品の引き上げの仕事をすることになる。しかしその仕事には落とし穴があった。
そこから生活が変わってしまった彼女たちのその後の物語。
いかにも、な展開は楽しめる。
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