映画感想文「ラ・メゾン 小説家と娼婦」ターゲットがどこか理解できなかったフランス映画
色んな意味で中途半端。
逆に言えば、様々な要素を少しずつ満たしてる映画。とも言えるのだが。
小説家のエマは、高級娼館で働き始める。
なにしろセンセーショナルな体験記が書けそうだ。うまくいけば小説のネタにしたい。
更に、そもそも小説が売れずお金に困っていたからちょうど良い。また主義主張として、性を売ることを悪いことだと思ってないから、周囲の反対を押し切ってあえて選んだ。
個人の選択だから何の職業を選んでもよいと思う。
しかし、危険がいっぱいの仕事だ。そこまでのリスクに見合うのか謎。なにより、何か小説になるような発見があるような気はしなかった。
フランス映画らしく主張の強い女性が主人公。
それはいいんだが、主題が何かわからず、そこがモヤモヤ。性の解放なのか、女性の自立なのか、はたまた自分を大切にしようという教訓なのか。
何を語りたい映画なのか、私には理解することができなかった。
でもそうやって、何を伝えたいのか読み取ろうとしてしまうのは私の悪い癖だ。単にスクリーンに映る内容を受け止めればいいのかもしれない。
ライトな描かれ方も相まって、エロさはさほどでもなく、普通に視聴できるレベル。よってそこに振り切ってる映画でもない。
かといって、女性の自立や教訓でもない。どっちの要素も混在。
なんだか後味がすっきりしない映画であった。
誰向けかターゲット見えず。うまくまとめてる映画なだけにちょっともったいない。
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