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映画感想文「カラオケ行こ!」思春期のイライラの描き方秀逸。主演の齋藤潤くんが素晴らしかった

中学生って難しい。

自分が定まらなくて。いつもイライラしてて。素直になれなくて。思ってることと反対のことを言っちゃう。

そんな思春期真っ只中の聡実くんを演じた齋藤潤くん。まさに「中学生のユウウツ」を全身で体現してて、めちゃくちゃ良かった。

合宿部でボーイソプラノを担当する中学3年生の岡聡実。部長として最後の大会に向けて練習の日々‥のはずが、イマイチ練習に身が入らない。それには理由があった。

そんな中、合唱コンクールで出会ったヤクザの成田狂児(綾野剛)にカラオケの指導を依頼される。

そこから、あり得ない組み合わせ、中学生とヤクザのカラオケ練習が始まっていく。というストーリー。

住む世界が全く異なる2人。

だが、少しずつ互いを自己開示しあい、恐る恐る扉を開いていく。そして次第に互いを大切に思っていく。そんな様が丁寧に描かれてるのが、キュンキュンする。

綾野剛がチャーミングなヤクザを演じ、これまた上手いのはいうまでもない。

だが、芳根京子が生徒から「お花畑」と揶揄される明るい音楽教師を演じ、これがまた一服の清涼剤で良い。こういう抜け感ある役が本当に向いてる。芳根京子の使い方、正解。

またX JAPANの紅(くれない)が狂児の持ち歌として何度も登場する。この映画でやっと意味を理解した。いい曲である。

老若男女が気軽に見ることができる、よく出来た娯楽作品。

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