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映画感想文「天使の涙」一世を風靡した香港映画。リバイバル上映で30年を振り返る

公開は30年前。

それなのに、いまだ色褪せない。

ウォン・カーウァイ監督の1995年の作品。当時一世を風靡した香港映画。

煌びやかなネオンまたたく香港の夜。孤独に生きる殺し屋(レオン・ライ)、殺しのエージェント(ミシェル・リー)、口のきけなくなった男(金城武)、そこに2人の女が絡み、繰り広げられる男女5人の恋愛物語。

20代でこれを観た時、こじゃれた恋愛映画と思ってた。恋愛ってうまくいかないのね、切ないわー。金城武やっぱりかっこいいわー。

そんな感じの感想。若くて薄っぺらな私。

今回のリバイバル上映で久しぶりに視聴する。

夜の街の雑踏ですれ違う大勢の人たち。その中で出会うほんの一握りの人々。この繋がりの奇跡をしみじみ思う。そして例え一瞬の出会いでも、人生を変えることもあると悟る。

酸いも甘いも人生経験を積んだ私。誇らしくもあり、悲しくもある。そんな複雑な思いを噛み締める。

いままで人生に関わってくれた「誰か」を大切にしたくなる作品。

リバイバル上映は自分の変化を再確認する大切な儀式になってる今日この頃。

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