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【ご報告】ベトナム生活1年の振り返り。仕事での成果、今後のキャリア上の目標など

ご無沙汰しております。塚原です。
前回のブログからかなり時間が空いたのですが、年末も近いということで5カ月ぶりに投稿しようという気になりました。

この1年は私にとって初めて海外で長期滞在をした期間であったこともあり、これまでの32年の生涯の中で非常に意味の大きい1年になりました。仕事の話をメインにしつつ、ベトナム事情や渡航によって得た経験、今後の展望などをつらつら述べたいと思います。

最終的な目標は、私という人間が1年を通じてどう変化し、何ができるようになったかを語ることと、これを読んだ日本の方に「私も海外に出てみたいな」と思わせることです。

(トータル1万字オーバーになったので、長い章には要約をつけてます)


仕事1:外資SaaSの日本進出マネージャー

そもそもこれまでのキャリアについてですが、以下ブログにだらだら記載しておりますのでお時間があればごらんください。

【転職エントリー:一橋大→就活挫折→肉体労働→競馬予想→SaaS導入大炎上】ちぐはぐキャリアの就活弱者が社員15名のITスタートアップでビジネススキルを身に着ける話
https://note.com/saas_cs/n/ndda88961f0fa


ざっくりご説明すると、新卒の就活で苦杯をなめて物流企業→競馬メディアと渡ったあと、広告代理店系のITコンサル企業でSalesforceの導入やAIのリサーチを2年やり、創業3期目のスタートアップで20人弱目のメンバーとしてカスタマーサクセスを2年やり、2023年1月からベトナムへ来て外資SaaSの日本進出マネージャーをしております。

弊社のサービス「VINCERE」を軽く説明させていただくと、50ヵ国・20,000人を超える地域、ユーザー様にご利用いただいている人材紹介向けクラウド型CRM/ATSです。(興味ない方は2章へ飛んでください)
https://www.vincere.io/ja-ja/  

■サービスの特徴・強み
1. 世界50か国・20,000名に利用される最先端のUI・ビジュアル
2. 人材紹介・営業の状況を0.5秒で把握。多彩なマネジメント機能
3. 収益機会の最大化に貢献。独自スマホアプリや新たな求職者ソースの提供

CRMというとまずSalesforceやHubspotが頭に浮かびますが、まさに我々のサービスは人材業界版のSalesforceと呼ぶべきもので、求人・候補者情報をデータベースにストックした状態からマッチングさせ、面談→オファー→成約に持っていくまでの全体をパイプラインで管理しながら、人材業務に最適化した業務フローを内臓したシステムであり、人材企業の経営のベースになるサービスです。

会社がベトナムのホーチミンというところにあるので近くに住んでいるのですが(バイクで15分)、当初3カ月はサービスの情報をインプットしたり現状を把握したり何ができて何が出来ないのかを手探りで整理・開拓していく、という期間でした。(マネージャーと書いておりますが、そもそも私含め日本人社員2名+インドネシア人で日本在住歴15年の上司兼社長(Andi)の3人チームですし、もう一人のメンバーとも上下関係があるわけではないのであしからず。)

既存顧客の状態・タッチ状況の把握、新規営業用の資料を集めてブラッシュアップしたり、リード経路を把握して改善のポイントを整理して順番に直したり、SNSで投稿やダイレクトメッセージで営業してみたり、マーケティングの一貫でイベントをミニマムな形ではじめてみたりという感じで、なかなか手作り感のある3カ月でした。そもそも前提として、ビジネスサイド全体で業務フローとしてかっちりしたものがあるわけではなかったので、仕組化やファネル各ポイントの改善を優先順位を付けながらやっていた感じです。

仕事2:ベトナム→日本の人材紹介企業への営業(リード獲得)

章要約
・営業体制の改善を1年でかなり進めてきた
・とくにアウトバウンドコールで成果がでるようになった
・営業未経験で上記が出来たのが自分にとって良い経験だった

課題はいまだに山積みなのですが、今振り返ると当初の最も大きな問題はリード獲得でした。それまではWebの資料ダウンロード、営業デモ依頼のフォームか、もしくはLinkedIn・Twitterなどでのダイレクトな流入がメインだったのですが、ブランド力やSEOが抜群に強いわけでもないのでリードの安定的な供給体制になっていませんでした。

いくつか紆余曲折を経たのですが、私が導入した施策は大きく以下3つです。順を追ってご説明します。

1 Webサイトのブラッシュアップ&ホワイトペーパーの掲載
2 アウトバウンドコール体制の構築
3 営業代行企業へのリード獲得依頼

1 Webサイトのブラッシュアップ&ホワイトペーパーの掲載」はまさに1つ前のブログ記事に書いた施策で、ちょうどGlobalのホームページリニューアルのタイミングもあり日本版サイトの改修を行いました。

https://note.com/saas_cs/n/n445cd4a1dfad

具体的にはタグライン・各種日本語の修正、資料DL・営業デモ獲得に繋がる導線の最適化、各種情報の更新、英語版ホワイトペーパーの日本語訳と新規掲載です。

またこちらの施策に合わせて、リード獲得につながるようにSNS(海外にいるので最近はSocial Mediaと呼ぶ意識になってます。海外かぶれ)とお問い合わせフォーム・メールを用いた広報施策も展開しました。この時に自分としては始めて業務委託に依頼して仕事を回したため(といっても友人の助けを借りたのですが)、個人的には非常に良い経験になり、ピープルマネジメント的なことの初歩を学べたなという感じです。

また、Webの方ではGlobalのマーケティングチームとの協業でもあったので、普段はそうでもないのですがこの時は結構仕事で英語を使いました。めちゃくちゃBrokenですが。

実際、この広報施策でいくつか効率的にリード獲得が取れたのと、その後の資料DLの調子も悪くないので施策としては悪くなかったかなという感じです。ホワイトペーパーの方も、もともとサービス資料だけだったので2つに増えていると運営側としても安心感があるというか。(実際、Globalの優秀なチームが作っているのでかなりクオリティ高いです。ぜひ読んでみてほしい)。

【CRM完全導入ガイド】
https://www.vincere.io/ja-ja/resources/crm-for-recruitment-agency-buyers-guide/

2 アウトバウンドコール体制の構築」はこの3つの中では一番成果を上げている施策です。もともとアウトバウンドコールの体制はなかったのですが、チームミーティングの中で「やってみたい」と伝えて気軽な感じでAndiからGoをもらったので、試しに私がかけるところから徐々にもう一人のメンバーにも一日のノルマを持ってもらって現在では一定量のコール数を毎週積み上げることができています。

そもそも私自身、体制構築どころかアウトバウンドコールの経験自体なかったというか、顧客折衝は前職でみっちりやっていたんですが新規の法人営業は未経験だったので、スクリプト作りから手探り状態でした。まあ入社前から「少人数チームで経営者直属」というお話を聞いていて、たぶん何でもやる感じの仕事だろうなと思っていたので心の準備はできていたのですが。

とはいえ、やはりほぼ素人の状態からなので当初はなかなか上手くいかない、と思いきや個人的な肌感としては意外とそうでもなく(本職の方からしたらクオリティは推して知るべしでしょうが)、商談に繋がるリード獲得のCVRは当初から悪くなかったです(序盤はDBに情報が充実しているリードからコールしていったことも大きいのですが)。

このコール施策によってもともと不安定だったリード獲得がかなり安定してきたのと、あとはここで作った実績をベースに上司が親会社へ打診してマーケティング予算を勝ち取ってもらえたのが非常に大きかったです。そういう展開は考えていなかったのですが、やっててよかったと思いました。Andiさんありがとうございます。

また、もうひとつ個人的に嬉しかったこととして、もう一人のメンバーがコールをかけてリードを取ってくれるようになったことがとても大きいです。彼はカスタマーサクセス畑出身で弊社でもCS業務がメインなのですが、私がやり始めたのとほぼ同時に自主的にかけてくれるようになり、コールの成績も下手すれば彼の方が上なのでした(それは私が改善しなきゃいけない課題)。おかげで単純に物量が2倍になってありがたい限り。

3 営業代行企業へのリード獲得依頼」は1の業務委託からの流れの発想で、「アウトバウンドコールも他の人にやってもらえばいいんじゃないか?」と思い立ち何社か話を聞き、全体でコスパの良かった会社さんにお願いしました。ここではベンダーマネジメントの経験を詰めたのが非常に大きかったです。

そもそもの戦略の話をします。

弊社のサービスはプロダクトの質としては日本の他社さんにも決して負けない、というかはっきり言って開発のレベルは相当高い会社なのでサービスの質にはかなりの自信を持っています。社員160名のうち100名前後がベトナム人の優秀なエンジニアなので、プロダクトのアップデートの数とスピードがすさまじい。SaaS企業で働いている方はわかると思いますが、毎月新機能のリリースが出てそれをプロダクトマーケティング担当のイギリス人がリリースを出してくれる体制が整っています(日本側はまだ未着手です。すまん)

ただ、日本国内での展開にはやはり苦労する部分があって、そもそもCRMというのは導入・リプレイスに相当な負担がかかること、人材企業自体の数は増えているが人口のパイが小さくなっていく斜陽産業的な側面があること、レガシーな業界であることなどが理由です。また、諸事情によりマーケティングにはいくつか障壁があるため、色々試しましたがアウトバウンドコールで地道にアプローチしていくのが良いだろうという話に半年かけて到達しました。

いわゆるセールスファネルの改善において、基本は一番契約に近い「商談・クロージング」から改善していくのが王道かと思いますが、弊社のフェーズにおいてはそもそもリードの安定供給が課題だったため、「商談・クロージング」と同程度かあるいはそれ以上に直接のタッチポイントである「リード獲得」が重要と考え、まず着手することにした、という背景があります(ちなみに商談・クロージング部分は絶賛ブラッシュアップ中で、この部分のお話も3カ月か半年後ぐらいにご報告できればと思います)。

仕事3:マーケティング、パートナー探しなど

営業がもっとも重要なので話が長くなりましたが、この章ではマーケティングやパートナー探しについてお話します。

マーケティングに関してはベトナムにいることもあり100%がWebマーケティングです。もともとの媒体としては日本語版ホームページとLinkedInが主流という感じだったのですが、当初は認知拡大を目指してTwitterやYoutrust、あるいはMeety(現在のPitta)あたりに良く投稿していました。このあたり経由でリードを取れたりもしつつ、今は営業の重要性が増しているので以前より頻度は下げています。

代わりに力を入れたのが他社との協業ブログ施策です。人材業界は利益率が高く「〇〇業界特化」「〇〇国特化」といったニッチでもかなりの数の会社があるのですが、そういった専門性の高いビジネスをされている会社の中には非常に面白いビジネスモデルの企業さんがいくつもあり、そういったところを紹介するブログを過去4カ月で4本ほど作成しました。

【VINCEREブログ】
https://www.vincere.io/ja-ja/blog/

このブログにはいくつか目的があって、1つはSEOの強化(相手方企業のプレスリリースに弊社HPのURLを載せてもらう)、あとは別方面での協業(たとえば共催イベントの開催など)です。ここもまた将来のブログで書ければと。

パートナー探しも上記とほぼ同文脈ですが、人材業界はどこで何がつながるかわからない業界でもあるので、いろいろな可能性を模索しながら様々な企業の方とお話する楽しい日々を過ごしております。

ベトナム事情:飲食、住環境、人柄など

章要約
・ベトナム最高。カフェ、バー、人が良すぎる。
・食べ物もいい。ローカルは本当に安くてうまい。

さて、ここまで固い話ばかりしてしまったので、カジュアルなテーマで少し。

ベトナム、とくに私の住むホーチミン市について端的にご説明すると、ひとことでいって非常に魅力的な街です。いくつかありますが、最初に驚いたのはまずは気候。東南アジアの中でもかなり南寄りで赤道にも近く、基本的に四季がない(乾季と雨季のみ)のですが、実は日中の最高気温はせいぜい34度ぐらいで東京の猛暑にくらべたら全然。さらに夜は27度ぐらいに落ちるのでめちゃくちゃ過ごしやすい。日中も温度自体は高めですが、ホーチミン市が大きなサイゴン川に囲まれる構造になっていることと、一番のビジネス街であるレ・ズアン通りやハイバーチュン通りあたりでも大きな樹木がずらりと立ち並んでいて、肌感的にも視覚的にもとても涼しい。これは本当に意外でした(全然下調べしていなかったせいもありますが)

さらに、街の様子でいえばカフェとバーの数・クオリティが圧倒的。カフェに関しては以前どこかで書いたかもしれませんが、コーヒーの生産量がブラジルに次いで世界2位ということが大きく、コンビニよりも喫茶店の数が多いです。これもカフェに悩まされる東京での生活とは大違い。バリエーションも隠れ家的なおしゃれカフェから道路に張り出したローカルの安いコーヒー屋、あるいはバイクでテイクアウトのコーヒーを売る屋台的なものまで様々で、味もそれぞれに個性があって楽しい。もちろんスタバや現地のチェーンも充実しています。

バーについては先ほど気候の件とも関連しますが、気持ち良い夜風を浴びながら楽しめるルーフトップ(ビルの屋上などの屋根のないバー)がこれもめちゃくちゃあります。高級なところからカジュアルなところ、ちょっと倶楽部っぽくなっているところや隠れ家的なところまで本当に様々で、お酒好きでなくとも十二分に楽しめること間違いないです。ただ、オリジナルのカクテルは結構独特、クセが強いので日本人からするとちょっと不思議な味だったり(それはそれで楽しいのですが)

次は食べ物。私がローカルフードに目がない性格のせいもありますが、まあ非常に安い。オフィス近くの食堂でも300円あれば定食・麺で十分美味しいものが食べられます。おすすめはいくつかありますが、日本でも有名なフォーより、私は牛コツスープのブンボ―フエや細めんのブンリュウなどが好みです。牛コツダシ、上手いですよ。

あと、良く行くのが近所のシーフード料理屋で、アホほどデカいカニ(日本でいうドウマンガニ、トゲノコギリガザミ的なカニ)の塩ゆでが最高です。通常、こっちのシーフードの味付けは甘辛ソースでいただくケースが多いのですが、このお店は塩ゆででドンとだしてくれるのと塩・ライム的な柑橘・唐辛子でいただけるので日本人にも食べやすい。店内にデカい水槽があってそこでカニ・魚・シャコなどが泳いでいるのですが、私はがめついのでわざわざ店員さんに「こいつを茹でてくれ」とジェスチャーでお願い(英語は通じない)して生きのいいやつを選んでもらってます。おかげで店員さんに顔を覚えられましたが、、。

最後は、一番重要な人柄。基本みんな朗らかで優しい。バイクタクシーがすごく安くて毎日利用していますが、お兄さんからおじさんまでみんな丁寧な対応です。ちょっと優しすぎて信号で攻めてくれない時にたまに「そこは行ってくれ、、、」と思ったりするぐらいです。基本まじめで内気な人が多いので、それこそ日本に近いところを感じます。

そしてこれは外国人にとっては非常に重要なのですが、治安がめちゃくちゃいい。夜道で襲われるみたいなことは話しにも聞きませんし、そもそも街の雰囲気が良くてそういうことが起こるという発想が浮かばない。バイクの交通が混雑しているのでたまに事故を見かけるのですが、大体周りの人が助けにかけつけてそれで何とかなります。ここは日本とは違うところだなぁと何となくおもったり。

あと、これは私のずぼらさが出ているのですが、財布をなくしても戻ってきます。私は4回なくして4回戻ってきました。それも内3回は深夜のローカル屋台。まじで死ぬかと思った(現金・クレカ・会社の入館カードなど、私のベトナムのすべてが入っていたので。しかもうち1回は数時間後に日本に帰国するタイミングだったのでホントに顔面蒼白でした)。

ベトナム事情:日本との差

章要約
・ベトナムは日本の1980年代に近い。熱気がすごい
・日本の若者はぜひ来て半年くらい住んでみてほしい。英語が出来ない人ほど。

せっかく海外に住んでいるので、仕事含め日本との差を色々書いてみます。

まず結論として、差を生んでいるのは社会状況の差と、南国という気候・地域的な状況だと個人的に見ています(歴史的な背景もあると思いますが、詳しくないので置きます)。経済的な面でいうと、ベトナムのGDPは毎年5%ぐらい成長していて、これは日本では1980年代ぐらいの数値感です。一方で労働時間は日本よりかなり短く、夜19時にはほぼオフィスには人はいなくなります(SaaS企業だからかもしれませんが、街の帰宅ラッシュを見るとおそらく大概の会社はそうでしょう)。

そうなってくるとそれは街の活気も出るよねという感じで、夜の繁華街や若者街の熱気は日本人の目から見ると非常にうらやましいものがあります。(楽しい雰囲気を分けてもらえる半面、現地の人としてそこに入れないなというちょっと寂しい気がしたりもします。)

https://www.google.com/search?q=ベトナム成長率&rlz=1C1GCEB_enSG1040SG1040&oq=ベトナム成長率&gs_lcrp=EgZjaHJvbWUyCQgAEEUYORiABNIBCDMyOTNqMWo5qAIAsAIA&sourceid=chrome&ie=UTF-8

また、人口的にも一番のボリュームゾーンが20代後半から30代前半で、これも日本の1980年代と似ています。よって、成長の気風に満ちていますし、24時間営業のカフェは勉強中の大学生でごったがえしてます。うらやましい光景です。
https://www.populationpyramid.net/ja/ベトナム/2022/

また、経済においてIT・デジタル産業の割合が非常に大きいのも住んでいて実際に感じるところです。まず日常で使うアプリ(Fintech系やGrabなど移動用のアプリ)のクオリティは普通に日本より上です。国のGDPにおいてもかなり大きな割合を占めるので、まさにIT大国といった感じ。政府がIT人材の育成に力を入れているのが大きいようで、実際私もベトナム人エンジニアの友人にちょっとした開発を手伝ってもらったりしますが、技術力と主体的に動いてくれる力の両方が段違いです。

(一方でインフラ面や重厚長大系の産業はたぶんまだまだだろうなという感じで、この辺は引き続き日本が世界に貢献できる部分だろうなという気がします。)

いろいろダラダラと話しましたが、ベトナムに来てみて本当に「日本の若い人は一度外国に出て半年でも1年でも生活してみてほしい」と心から思いました。やっている人はやっているのですが、個人的に日本に住んでいて28才まで本当にそういうことを考えてこなかったことをもったいないと感じるので、多少英語に抵抗があってもというか、抵抗がある人こそ出てほしい。行けば何とかなる。(職種によりますが、今どきフルリモの仕事も多いので)。

これからのこと:キャリア展望、副業、その他

さて、想定より大分長くなってしまいましたが、そろそろまとめに入ります。

ここまで書いてきたようにこの1年の経験は非常に私にとって大きいものでしたし、また今後もホーチミンのパワーを浴びながらで色々な経験を積みたい・積むことになるだろうと考えています。大手はともかく、外資企業の日本進出は新規事業・ビジネスデベロップメント的な側面が強いなと感じていて、元々前職時代のコミュニティのカスタマーサクセスがほぼ新規事業コンサルのようなものだったので、SaaSに加えてそこの経験を蓄積できているのは非常に大きいです。マーケ、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス、採用(その他パートナーアライアンス開拓やリサーチ、キーマン発掘とアプローチなど)までビジネスサイドの全般を広く浅く経験できていて、器用貧乏の感はありますがもともとフォーカスしているスタートアップやBizDevという観点で見れば、この辺に自分なりの方法論が出来上がりつつあるのはスキルセットとしてなかなか面白いんじゃないかと。ここにつたないながら英語力を絡めて日本と世界を繋ぐ仕事をし続けることが一つの夢というか目標でもあります。

当面の目標はVINCEREの日本進出で、1年やってようやく光明が見え始めて面白くなってきています。具体的な成果がちょこちょこ出始め、まだ十分ではないですが型になりつつあるので、このあと1年ほどで日本に支店を出せる状態まで持っていくのが期待込みのロードマップです。

また、先ほども言った通りベトナムの企業なのでかなり余暇が使えるので、副業を2-3個かけもちしたりするのですが、ここで自分に足りなかった経験を意図的に積めるのが非常に大きい。ちょっとしたマネジメントというか営業組織全体を見るような業務委託をやったり、ベトナム人エンジニアを巻き込んで受託開発のまねごとをしてビズサイドのエネーブルメントの知見を溜めたりしているのがとても楽しい。

前者はCRO的な、後者はITコンサルタント的な視点を養う意味を持っているのですが、個人的にプロフェッショナルよりも足りないところに手が届くジェネラリストを目指している(それしかできないのもありますが)ので、基本的には思惑通りにいろいろやれています。ちなみに、受託開発の副業については、私として思うところがあり、日本人のエンジニアとベトナム人エンジニアがタッグを組んで英語で仕事ができるような環境を作りたいと思っていて、実際にその方向で動きはじめています。英語をこれから頑張りたいエンジニアに、チャットとオフラインミーティングベースで仕事を進める経験を積める場を提供することが目的で、今はそのテストをしているような感じです。ご興味あるかたはぜひLinkedInもしくはご連絡をば。

https://twitter.com/Sho_vincere

また、この1年は私にとって人に恵まれた年でもありました。仕事の関係で人材業界の社長さんとお話する機会が多く生まれたことと、それ以外にも自分としてSNS経由で様々な経験を持った方々にアプローチしたことで仕事的な面でとても素晴らしい方々と知り合うことができ、感謝しかありません。

あとは先ほど行った友人のベトナム人エンジニアをはじめ、開発力のある持った友人が何名かでき、必要があれば何かしら頼めるような状態になったことも個人的に大きな出来事でした(みんな優しいので気軽に手伝ってくれるという有難さ。いつか恩返しできるようになりたい)。また、これらの人とは普通に遊び仲間というか友人でもあるので、業務上の付き合いだけではない交流があるのも楽しいのが大事なポイントです。

ちょっと余談ですが、仕事をする上でとくに近しい人はとくに、一緒に飲みに行って楽しいか、が重要だと感じます。これは今の会社の影響もあって、金曜日に会社で飲んだりオフィスで昼間から鍋をやったり(これはベトナム人エンジニアの分か)するのですが、そのような文化が会社の仕事にも生きているようです。延長線上で、ビジネスをする方とも可能な限り個人的に仲良くできればいいなと常に思っています(もちろん迷惑はかけないようにですが)。

あと、さらに余談ですが、こっちで仲良くなったイギリス人グループの影響でゴルフが趣味になりました。楽しいのと仕事につながりそうなのでかなり気に入ってます。一緒にラウンド回ってくれる方募集。

最後に

ご多忙の中、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。1万字を超えてしまいましたが、自分の現状を外向きに発信したいと思って詳らかに書いたらこの分量になってしまいました。ごめんなさい。
まだまだどうなるかわからないキャリアですが、最後は日本・世界・全体のためになるように粉骨砕身したいと思います。凡人なので大したことは全然できないですが。

ちょっと別の話しになりますが、仕事上のロールモデルというかある種のノーススターとして、ちょくちょくツイートしたりしていますが私はAstarNetworkの渡邉創太さんを勝手に意識しています。

https://twitter.com/Sota_Web3

意識しているというとおこがましいのでアレですが、単純にこれまでの業績とビジョン、人柄を尊敬しているという感じです。

詳しくは述べませんが、彼のやりたいこと、それに対して実際にやっていることや発信している内容が、私が日本に対して感じている課題感にほとんど完全に一致していることもあり、メディアで話題になりはじめた数年前から追っかけていて、前職でコミュニティをやっていたこともあり親和性のあるWeb3の業界のことは何となくアンテナを貼っていました。

ありがたいことにSNS経由でAstarの偉い方と繋がったりもできて、いつか何かで貢献できるといいなと思いながらなかなか何もできていませんが、勝手に彼の抜群の頑張りに励まされながらその1億分の1でも外貨を稼げるようになりたいなと思っているところです。

では、今日はこんな所で。
ほんとの最後になりますが、私およびVINCEREに興味を持った方はぜひご連絡ください。カジュアルにお話はいつでも歓迎です。とくに以下のような方。(MTGの予定は以下URLから選択してください)

◆VINCEREというサービスに興味関心のある人材企業の方
◆英語を使った開発環境でバイトしてみたいエンジニアの方
◆転職を検討している方全般
◆インサイドセールスその他の業務委託がしたい方
◆ベトナムに来たい方、ゴルフを一緒にやってくれる方

https://app.spirinc.com/patterns/availability-sharing/fee7a289-222b-4d95-b79e-7cd103a4b40d/confirm

以上、何卒よろしくお願いいたします。


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