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激動の二日間だった

復職至上最大の事件を起こした。

公募に落選し、
秋の内示は不明瞭な新部署。

効率化を求められても、
その目的が分からなければ動けない。

だから私はたった一人で立ち向かい、
社内の有識者に聞いて回った。

「効率化の目的は何ですか?リストラですか?」

返信すらもらえない2件
お察しの通りとほのめかす1件
ごまかす1件

最低だな。

ごまかした現上司に噛みついた。

事件①

ここで、テレワーク中、復職至上最大の事件を仕掛ける。

今の社内の状況は、旧部署での引き継ぎを始めつつ、新天地の準備をする。

普通ならそれでいい。

しかし、私は旧部署でフリーター扱い。
引き継ぎもないし、
新部署もまだ実在しない。
本当にやることがないのだ。
実質、レイオフ状態なのだ。

上司にどうすればいいのか尋ねたところ、
現状維持で、ちょっと待ってて。」
と言われたので、私は大爆発した。

現状維持は後退だ。
最低限、仕事をもっていたのであれば夏休みもあるしそれでもいいが、
もともと仕事がない人の現状維持は、後退でしかない。

待ってと言われても、
いつまで待てばいいのか?

復職して6ヶ月待った。
なんなら第一子を妊娠して4年待った。
楽しみにして復職したのに、
なぜ私はこんなみじめな状況を強いられないといけないのか?

1日1日がとてつもなく長く、
これに耐えることが、どれほど辛くて悲しくて、
人のやる気や希望を奪い、
人が本来持つ「人の役に立ちたい」という心と尊厳を傷つけているのか、
みっともなくても、
相手にどう思われようが、
いい大人がギャン泣きして訴えた

はじめは、「会社の組織改編の時期だから理解してほしい」と穏便に済まそうとしてきたが、私は食い下がって、「私も会社の状況を理解はするけど、私の言っていることも理解できるとしたら、本当にそれでいいんですか?」と噛みつき続けた。
すると、「僕のマネジメントがダメだったってこと?」と聞いてきた。
もう涙が止まらない。相手の気持ちを考えるからこそ答えられない。
もしそうだったら、そうって言って。」と優しく追い打ちをかけてくるから、そのセコさズルいからもう駄目だと思って「そうです!あなたの怠慢の責任です!」とぶつけてしまった。

相手が黙るその長さと同じだけ自分も黙り、
険悪で最悪なムードで、
上司は必ず午後に何をしてほしいかメールするから、
それだけは待ってと言ってきたから、
いったん合意的停戦に入った。

事件②

この状況を同僚に相談した。
すると、あっけらぽん。

「まず会社の役に立とうとするのが本当にすごいと思う。
でも声上げても無理なんだったら、
会社公認で自由時間もらったってことで、
好きなことしてサボったり、
転職エージェントに登録してキャリア相談したらいいじゃない
と言ってきた。

もはや社内は四面楚歌だった。

事件➂

上司との停戦から数時間後、
メールがきていた。

私へのお願い事項をまとめて書いてくれていた。
打ち合わせもしようと書かれていた。

この人は性根は腐ってないのかも、と希望も見えた。

翌朝、出社し、
「昨日は申し訳ございませんでした。自爆テロしました。」とサラリーマンらしく即座に上司の席に謝りに行った。
別に私は悪くはないのだが、何をすればいいか指示をくれたことには感謝しているからこちらも誠意を見せた。
すると「たまにはダイレクトなメッセージも大事だよ」とクールなことを言ってきた。(このカッコつけが。)

そして打ち合わせ開始。
もう一度向き合って話をした。

会社側の都合として、
本社に管理部門機能を集中させ、
支社には営業部門の配置をメインとする
、とのことだった。

要するに、地方の管理部門の機能は最小限に縮小させ、
昔のよき時代のように、
地域性のある独自施策は今後はほとんどしないとのことだ。

だから今後、管理部門は基本的に本社所属になり、
アセスメントをしながら、
ふるいにかけていくんだと。

私は質問した。

質問①
ふるいにかけて無能な社員がいても、
日本の法律では簡単には解雇できない。
給与だけもらうゾンビが大量に生まれる。
どうするつもりなのか?
投資家は見抜くぞ?
どんなに利益が出てもゾンビを増産する会社は応援されるわけがないし、
そんな会社を応援する投資家はやばいやつだぞ?

質問②
効率化のプロになったとしても、
効率化が成功したらお役御免なのか?
効率化により生まれた金で新規事業に投資するも、
効率化で求められるスキルと新規事業で求められるスキルは異なる。
効率化のプロは、転職市場でも価値があり、引く手数多だから出ていけというのは、あまりにもひどくないか?

質問➂
正直、私はどうにかなると思っている。
意欲があればスキルは生まれる。
意欲があれば成長できる。
たとえどんな環境であったとしても私はどうにかなる。
でも会社の組織改編のせいで意欲がなくなっていく仲間がいる。
上司の仕事は、部下のやる気を引き出して会社の力に変えることではないのか?なぜそれをやらない?
私は仲間を助けたい!仲間をゾンビにしたくない。

事件④

上司はすべての質問を丁寧に聴いてくれた。

「共感はするけど、同意はしないってことですか?」と聞いたら、
「いや、同意もするよ」と言ってくれた。
でも、その後「でも、僕もどうしたらいいのか分からないんだ」と気弱なことを言ってきた。

私は偉そうに言ってやった。
どうすればいいか、昨日、私がお手本見せたじゃないですか!!格上相手にギャン泣きして、噛みついて、自分の意を汲み取るまで決して諦めずに求め続けることです!部長は執行役員までいってないんだからクビにはならない!

事件⑤

経営者育成のための暑苦しい選抜研修案内がメールで流れてきた。
これもふるいにかける一つだろう。

めちゃくちゃ腹が立っているから、
その怒りにかまけてエントリーシートを書いて手を挙げることにした。

ここにきて公募に手を挙げて落選した経験が活きてくる。
もう落選なんか怖くない。
挑戦のご褒美は、挑戦だ。
公募より幾分ハードルが高い研修に応募することにした。
昔の私だったら、絶対こんな応募しなかっただろう。
エントリーシートがまず重いし、
書類選考後も面接がある。

でも、落選しても痛くない。
むしろ合格した方が痛い。
3才と1才の娘がいるのに、泊りの出張研修が入りまくる。

ここ最近の私は、会社に喧嘩を売りすぎだ。

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