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母親の就労スタイルが与える子のキャリア観への影響

私調べの為、「それってあなたの感想ですよね?」と言われればそれまでですが、このnoteでは私の感想を書く場所であり、そういう事を求められている場所でもあると思っているので、心置きなく書いてみます。

自分の母親の就労スタイルは、私のキャリア観に確実に影響を与えていると思います。
だから、いつか、きっと、私の就労スタイルが私の娘たちのキャリア観にも影響を与えると思います。

私の母親の就労スタイル

私は物心ついた頃から、母が働いていました。祖母と同居していた為、基本的に幼稚園の送りは母でしたが、迎えは祖母で、晩ごはんの支度も祖母でした。
だから、相当おばあちゃんっ子です。

お風呂を入れてくれたのも、寝かしつけも、母だったか父だったか祖母だったかあまり記憶がなく、その時々で手が空いている人がやってくれていたと思います。

小学校に入ってからも、祖母の待つ家に帰り、「おかえり」と母に言われたことはありません。私が仕事から帰ってくる母に「おかえり」と言っていたくらいです。

しかし、母が仕事をしている事自体にネガティブな印象を持った事は全くありません
むしろ、働く母のことを誇らしく思っていました

母はフルタイム勤務契約社員の小学校の教師でした。

小学校の教師は、資格がないとできない仕事であり、自分の母は友達のお母さんより賢くてカッコいいとすら思っていたのです。

ただ、母は、同一賃金同一労働非生産的残業については、いつも文句を言っていました。


何で同じ仕事をするのに、給料がこんなに違うのか。
寿退社して、再就職すると待遇が全然違う。

そして、なぜ、あんなに残業するんだろう。
帰りにくい
やってもやらなくてもいいことをやって、何がそんなに楽しいのだろう。…

そして、私は、こういう愚痴を言う母の事はあまり好きではありませんでした。

今では理解できる部分もありますが、
母が仕事に熱意ややりがいをあまり持っていなかったんですよね。

お金を稼ぐ為に仕事をしていたんです。
生活費教育費のために仕事をせざる得ない、
というのがありました。
娘としては感謝よりも肩身の狭さを感じていました。
自分のために仕事を母親にしてもらっている事が申し訳なくて。

しかし、母にも事情があります。
シングルマザーみたいな生活だったんです。
私が幼い頃、父が病気になって、父が会社を辞めざる得ない状況になり、母が働くしかなくて寿退社したのに再就職した経緯がありました。

一家の大黒柱が倒れてしまった母の心の傷を思うとなんともいえない気持ちになります。

父はほどなく回復して、それからは共働きスタイルでしたが、転職や共働きがスタンダードな時代でもなく、母は苦労したと思います。
父は別に育児や家事をやるタイプでもないので、母は理不尽な想いもしたことと思います。

父は父で辛かっただろうと思いますが。


私のキャリア観への影響

そんな両親に育ったからか、私は専業主婦には全く興味がありません。

家で子どもの帰りを待ちたいとか、
少しでも長く一緒に過ごしたいとか、
公園に毎日連れて行きたいとか、
そういうイメージもありません。

同居する祖母がいないので、
保育園に預けるのは、
当然の流れで、
祖母に家事や育児を手伝ってもらえない分、
大変だなーと感じますが、
その分、自分でやるしかないので、
嫌でも子どもと過ごす時間ができて、
子どもとの絆は築きやすい気がしてます。

今時、祖父母と同居する世帯は多くありませんが、それでも近居の祖母の手を借りられるワーママに対して、羨ましいと感じたりもします。
だって、子どもの病気の対応を気にせず仕事できるんだから。

まぁ、でも、それもメリデメありますよね。
私はおばあちゃんっ子で、
祖母の助けが大きかった分、
母に対してそこまで懐いてなかったので。笑

自分が病気で弱っている時、そばにいてくれる人って存在として大きいと思います。
病気の時くらい仕事より自分を優先して欲しいと思いますよね。子どもながらも。
それを麻痺させて打ち消すくらい、「自分なんて大丈夫だから仕事に行って」と子どもに言わさせていいのかどうか、そこは考えないといけないです。

脱線したので、
話を戻して、
キャリア観についてですが、
上記を踏まえたとしても、
私が強く感じているのは、
総合職としてバリバリ働きたいという事です。

法律の改正もあり、
契約社員にも同一賃金同一労働という流れはありますが、
それでもなんとなく、正社員の方が安定していて待遇がいいと染み付いている価値観があります。一度辞めて再就職するより、一社に勤めあげる方が得すると思い込んでます。

また、夫に何があるか分からない為、仕事内容もサポート業務で構わないという感覚はありません。

あまり夫の収入はあてにしておらず、
自分が主体的に働くし、
多くのお金が欲しければ、
より難易度の高い仕事を任せてもらわないといけない
と本能的に思っています。
それが、私を総合職でいさせるのだと思います。

概ね、母がやっていたように、
家事や育児を自分が多く分担してやった上で、
自分も仕事でしっかりと稼いでいく
、 
というのが私にとって自然なライフスタイルなんですよね。

「仕事は嫌なもの」とか、
「仕事して子どもが可哀想」とか、
そういう認識はなく、
仕事が生きていく為に必要なのは、当然であり、
さらに、その上で、
どうやって仕事を喜びや楽しみにしていくのか。
どうやってその背中を見せていくのか。

母が、し得なかった事(情熱、夢、やりがいを持って楽しく働く事)を私がやっていく事が、
世代を超えた自分のミッション
であり、
そっちに頭を使わせたいと常々思っています。

そもそも私が母に懐かなかったのは、
母が仕事に行くからでも、
過ごす時間が短いからでもなく、
過ごした時間に優しさや愛情を感じにくかったからなのです。爆

母は、そういう性格なので、
別にそれはそれでいいんですが、
私のキャリア観としては、
仕事に喜びを感じながらガツガツ稼いで、
我が子と過ごす時間は、
時間の長さに関わらず、
愛情を掛けて笑顔で過ごせれば、
それでオールオッケー
なのです。

どんなに子どもと過ごす時間が長くても、
親に余裕なかったり、
楽しんでいなければ、
全く意味がないと思います。

だから、時として、子どもより仕事を優先する事があって、残業や出張があっても、それが私にとって本当の喜びならば、きっと娘はたいがい応援してくれると思っています。
※限度はあると思うが。

自分が仕事でイキイキしているからこそ、
人に優しくなれて、
家族サービスもイキイキできると思います。

逆に、親が心から仕事ではなく子どもとの時間を優先してあげたいと思っているならば、残業も出張もしなくていいのです。(してはいけないのです)
本当は子どもと過ごしたいと思いながら嫌々働くくらいなら、会社に代わりはいくらでもいるので。

生活費に困窮しているわけでなければ、「腹の底からそうしたい!」と感じた事を優先させるべきであり、それは、仕事でも子どもでも(あまりにも極端でさえなければ)どっちでもよく、それは、自分の原体験や自分の母親の姿が影響しているのではないか、という事です。


お姑さんの就労スタイルと夫のキャリア観

これもすごく興味深くて、
お姑さんも共働きしていたのです。
そして、祖母と同居していたのも同じで、夫と私は非常に似た生活環境で育っていたのです。

夫にとって、母親が働く事は当たり前で、祖母が手伝う事も当たり前なのです。

だから、夫は、祖母がいない自分たち夫婦がベビーシッターを使ったり、タスカジを使ったり、お惣菜を買う事になんのためらいもありません。

祖母がいない分、父親である自分が家事や育児をもっと頑張ろうと思ってもらえたらいいのですが、それは叶わず…ですが。笑

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