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深海の恒星

深く、深く、深く、沈んでゆく。

音も、感覚もなく、光さえも届かない場所。

足掻けば足掻くほど自分の在処が分からなくなり、

藻掻けば藻掻くほど自分の存在が分からなくなる。

それでも手を伸ばし、足掻き、藻掻き続ける。

その姿は酷く醜く、滑稽で、不格好で、

そして、――何よりも美しい。


光の届かない場所で、輝く星となる。

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