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鬱の本

ぽつぽつと鬱についての本を読んでいる。
『鬱の本』というタイトルにビビビッときて手にとった。

色々な抑うつ、憂鬱の形がある。
俯瞰してユーモラスに自分を見つめている人。どうしようもないなあ。でも自分だよなあ。

文学や詩のように紡いでいる人。儚く今にも散りそうなサナトリウムで療養してる人みたい。風立ちぬみたいな。ある種のナルシチズム。

哲学的に人生のスパイスのように観察している人。深淵覗いてそう。深淵にも覗かれてそう。鬱の時はニーチェ読まない方がいいらしい。確かにと思って可笑しかった。

尖ってて歪で燻んでて暗くていろんな形が色がある。いろんな形があっていい。人って色々だから。
鬱の時は本って読めないんだ。確かに自分もそうだったかも。

なんで自分は鬱というテーマに惹かれるんだろう。なんでこの本を手にとったんだろう。
どこか救いを求めてなのか。
この感情を誰かと分かち合いたいのか。自分は1人じゃないって思いたいのか。自分よりもどん底の人がいるってことを知りたいのか。

答えが知りたいわけじゃないのかも。ただいろんな形がある。解釈する。
こぽこぽこと湧いている自分の気持ちの源泉みたいなものを何をするでもなく、ただ見つめていたいのかもしれない。

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