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【#人変本 第4巻】もっと「言葉」を大切にしようと思った本

今回は「言葉」の美しさを教えてくれる小説についてです(私にしては珍しく、どんな人にもオススメしたくなる素敵な本です!!!)

私の好きな本の探し方は、ぶらりと本屋を歩き回り、気になった本を手に取り、最初の数ページが面白ければ買うという方法です。

買った中でも特にお気に入りの本があったら、その著者の別作品も買います。

そんな私が、珍しく人から紹介されて読んだ本。

それは、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」という小説です。

原田マハさんと言えば2012年に発売された『楽園のカンヴァス』が本屋大賞第3位に選ばれたこともあってご存知の方も多いと思います。

私も、お名前やタイトルは知っていたのですが、全然食指が動かずにいました。そんな時に、仲の良かった会社の後輩(貴重な本好き仲間)がオススメしてくれたのがこの本でした。

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【あらすじ】
主人公のOL「二ノ宮こと葉」は幼馴染であり片思いの相手でもあった厚志の結婚式に出席していた。緊張で寝不足のまま出席したこと葉は、長くつまらない主賓の祝辞にトドメをさされ、卓上のスープに顔面から突っ込んでしまった。

顔もドレスも汚して化粧室へと下がったこと葉は、騒ぎに乗じてロビーに逃げ出していた不思議な雰囲気をもつ女性と出会う。名も聞けずに去ってしまった女性を気にしつつも席に戻ること葉だが、そんな時に司会者からの「もう一つの祝辞」の案内と共に出てきた女性こそ『言葉のプロフェッショナル』と呼ばれるスピーチライター「久遠久美」だった。

そして、その久美の祝辞は、会場にいる全員を感動の波に包み、こと葉の直したばかりの化粧が崩れてしまうほどに涙を溢れさせる感動的なスピーチだった。

そのスピーチに心を掴まれたこと葉は、厚志のはからいで久美と再開する。そして、教えを受けるために久美の下で働くことになったこと葉は、自身もスピーチライターとしての道を歩んでいくことになり・・・

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作中では所々で久美とこと葉が作ったスピーチが出てきます。その度に泣きました。たしか5回くらい泣きました笑

そしてその度に「美しい言葉」の魅力に惹きこまれました。

美しくて心に沁み入る言葉を使っていきたい。いつか自分もあんなスピーチをしてみたい。そんなことを思わせてくれる貴重な小説でした。

 

ちなみに...この表紙・タイトルは個人的に好みではありません笑 なので、本屋で見かけたことは何度もありましたが手に取ったことはありませんでした。

勧められてなければ読むことのなかった本なので、人にオススメを読んでみることの価値を強く実感した本でもありました。

教えてくれた後輩に感謝です!

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