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地域活性化の仕事は難しい・・・けどおもしろい

地域おこし協力隊として着任して1ヵ月が経とうとしている。
公務員時代の仕事と比べて、地域おこしや地域活性化の仕事はとても難しく感じるが、反面とてもおもしろくも感じている。
公務員時代の仕事とどのように違うのか。地域活性化の仕事はどうおもしろいのか。
それぞれについて書いていこうと思う。

公務員時代の仕事

3月末まで、公務員として働いてきた。
地域おこし協力隊も公務員ではあるものの、仕事の内容や自由度は公務員とはまた違う感覚である。
これまでの公務員での仕事はどんなだったのか。

①まず、時間について。
時間は基本的に8時30分から17時15分まで。
定時後は、残業。
残業は部署や繁忙月にもよるが、私の平均は40~60時間ほど。
繁忙期になると、100時間ほどの月も多少なりともあった。
他の部署からすると、40時間という残業時間は少ないと思われるかもしれない。
しかし、月20日間出勤して、毎日2~3時間の残業は、かなり疲れるものだ。
その理由は大きく二つある。

一つ目は、日中の8時30分から17時15分までが激務である。
私のいた部署は、市民窓口として市民と関わる第一線だった。
始業時間になった途端、来庁者はごった返し電話は鳴りっぱなし。
メールの確認どころかデスクに座るということ自体がほとんどなかった。
それに加え、昼食をとれないことも多々あり、身体的にも精神的にもしんどい環境にいた。
窓口で怒鳴っている人を一週間に何人も見る。
何人も見ていると慣れてはくるが、見ていて気持ちのいいものではない。
そんな就業時間を過ごしていた。
就業時間がやっと終わったところで、メールの確認や事務処理を「残業」としておこなう。

二つ目は、就業時間でも残業でもミスが許されないこと。
これは、どの仕事もだいたいそうだと言われればその通りなのだが、特に公務員はミスが許されないと感じている。
もちろん市民の方々に迷惑がかかってはいけないということもあるが、ミス一つが連鎖して、その何倍にもなって事務処理をおこなうことになる。
残業時間は同僚と話をしながら仕事など到底できない。
就業時間とは別の緊張感をもって残業に臨まなければいけなかった。

この二つのことが、人生の時間というとても大切な感覚を消費させているように感じていた。

②続いて仕事の内容について。
仕事の内容は窓口での応対や電話、事務処理のみで自由度はゼロである。
これが一番しんどかった。
外にでて仕事をするときは、出張に行くか、市民の方々に謝罪しに行くかの二択である。
私のいた部署の仕事は、今後の生活に役立つスキルということでもなく、ただその部署だけで使えるスキルだった。
スキルの向上もなければ、マイペースに仕事ができるわけでもない。
毎日が非常に窮屈で、今後の人生において役に立つことは少なかった気がする。
もちろん人によっては役に立っているという人もいるかもしれないので、あくまで私個人の意見としてである。

地域おこし協力隊の仕事は?

今の仕事は、時間も仕事の内容も非常に充実している。
就業時間は8時30分から17時15分と同じであるが、時間の使い方としてはとても自由度が高い。
セミナーの準備や来客対応以外は、自分で時間を管理できる。
民間の会社で働いている人にとってはこれは普通のことなのだと思うが、公務員からだと全く違う環境に感動する。
自らアポイントをとって事業所に伺ったり、事務作業、情報発信のため外出したりと自由に時間を使う。
自由にできることで、やりたいこととやるべきことを掛け合わせ、あーしたい・こーしたいとアイデアが浮かび、自然と勉強するようになっている。
この循環はとても理にかなっている気がする。
こういう時間の使い方は、将来的にも自分のためになることが多い。
非常に楽しく仕事ができている。
残業もほぼないため、オンオフがはっきりでき、休日に出かけようという気持ちになれる。
これが本当に大切。
いい仕事にはいい休日が必要である。
時間の使い方ひとつで、仕事の組み立てやスキルの向上まで可能となる。
過ごしている人生の時間をしっかり楽しめている。

地域活性化の難しさ

そんな仕事だが、難しいこともある。
事業所やお店、住民によって考えがそれぞれあるため、地域活性化や地域おこしの方向性が見つけづらい。
あるお店は売上をあげたいと思っているが、あるお店は売上はそんなに重視していない。
ある人は観光客にもっと来て盛り上がってほしいけど、ある人は落ち着いた暮らしがしたいからこのままでいい。
地域活性化において正解はないのだとわかった瞬間だった。
盛り上がるから地域活性化ということではなく、地域も来る人もwin-winになることが地域活性化なのかなと。
それが一番難しいのだが・・・
しかし、これがとてもおもしろいと感じてもいる。
今の自分の仕事で、地域の声が形になるのだから。

この町に来たばかりなのに知ったように書いているが、まだまだしらないことばかり。
この町で仕事をしている人、住んでいる人、来る人、たくさんの人と話をしてこの町に関わる人のための地域活性化をしていきたい。


今回もご覧いただきありがとうございました。
過去の記事も見ていただけると嬉しいです。

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