秋はいつも憂鬱
このごろ気分の浮き沈みが激しい。
しかも沈むときは鉛のよう
季節柄かもしれない。
もう10年くらい前からずっと私は秋が苦手と言っている。
秋の冷たい雨の日やぐっと冷え込む夜は
一切の希望も見せてくれない。
梅雨の時のように、その先に弾けるような太陽の光を想像させてくれるわけでもなく、
だからなのか、暗い気持ちが浮かぶと止まらなくなり、深く落ちていく。
秋は良いところも沢山あるのだ。
街を歩くだけで金木犀の甘い香りがして
お買い物にいけば素敵な色で溢れていて
穏やかな風に当たりながら飲むカフェラテはじんわりと心身をあたためる。
だから、大丈夫と思うのだ。
沈みはじめる前までは。
そうやって激しい浮き沈みを繰り返しているうちに、
その繰り返しに疲れてしまう。
もっとしっかりとしていたいと特に思う季節は、
いつも秋だ。
いつかそんなことを思わなくてすむ日がくるだろうか。
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