最後にその幕が降りる瞬間。

2021年11月1日。

きっと、この先も忘れられない。


遂にデビューから26周年を迎えたV6が、解散した。

V6を好きになったのは、小学1年生の頃に見た音楽番組での「Darling」のパフォーマンスがきっかけだった。画面越しに、多分一目惚れした。


そこから、10何年も年月が経って、今に至る。その間色々なことがあったな。大好きで見ていた「学校へ行こう!」が終わったり、解散報道が出たり、新曲リリースが1年に1回の時期もあったり、ライブが数年に1回になったり。


それでもやっぱり、踊り続け、歌い続け、色んな音楽を連れてくる、6人集まるとわちゃわちゃして面白い、年数を重ねても現状維持ではなく進化し続ける、そんなV6が好きで。10何年の間に、好き度合いに多少の上下があっても、ずっとV6が好きなことに変わりはなかった。


少しでも長く、いつまでも、V6の音楽、パフォーマンス等見ていたい。


そう願い続けていた。



でも、今年の3月。V6は26周年の記念日に解散することを発表した。

(あまりの衝撃に、当時こんなnoteを書いていた笑。今となっては何だか懐かしい。)


それから、約7、8ヶ月?の間、V6は様々なコンテンツをリリースしていった。

シングル、オリジナルアルバム、ベストアルバム、グッズ、様々な雑誌…etc.

最後の最後まで、走り抜ける。

そんな言葉がぴったりだった。


解散発表から、あっという間に過ぎていき、遂に迎えた11月1日。

残念ながらラストツアーのチケットは当たらず、画面越しに最後の瞬間を見届けることに。


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今年発売のアルバム『STEP』の1曲目の「雨」から始まり→昨年の配信ライブでダンスだけで表現した「TL」を今度は歌ありで新たな表現を→シングル『僕らは まだ/ MAGIC CARPET RIDE』に収録されている曲「Heart Beat Groovin'」へ。序盤3曲で“今”のV6を魅せる。1つ1つの表現が、積み重ねてきた時間、その中で進化し続けてきたことを感じさせる。

新しめの曲でスタートしたライブだが、ライブ定番曲や名曲、初期の曲も忘れていない。元気が出る、心温まる名曲「太陽のあたる場所」→「over」→「UTAO-UTAO」が続き、その後はちょっと昔のトニセン曲、カミセン曲が並び、懐かしい気分に。


再びアルバム『STEP』、シングル『僕らは まだ/ MAGIC CARPET RIDE』の曲が続く。

MCでは、ゆるーく楽しく、面白いトーク。いつもDVD見る、ライブのMCと変わらない緩さ、面白さ。
本当に今日が最後なのかな、このまま、まだ次がありそうな勢いと、思ってしまう。

その後にはお馴染みのイントロでデビュー曲「MUSIC FOR THE PEOPLE」から始まって、デビュー初期の頃のユーロビート曲が次々に。26年間で色んなジャンルに広がったV6の音楽も、ユーロビートから始まったことを改めて感じた。


そして、再びここ1年ぐらいでリリースされた新しい楽曲が並ぶ。

Sweet  Daysの「愛を確かな今に」
で動画のファンの声とV6のメンバーの声が重なっていく瞬間は、本当に綺麗で、圧巻だった。

そこに、ファンとV6の絆の強さを見た気がした。

終盤には、ライブの定番曲のメドレー。
お馴染みの曲たちが、メドレー形式でどんどん流れていく。

そして、各メンバーからのメッセージ。
どのメンバーの言葉も温かい。
何故だか自然と涙が出てきてしまう。


リーダーの言葉が終わり、遂に本編最後の曲。

「目を閉じれば」


どのCDにも収録されていない、このライブで初披露の新曲。

解散して、これからメンバーはそれぞれの道を進むし、ファンもファンでそれぞれの道を進む。

別々の道に分かれていくけど、どこかで繋がっている。

そんな温かなメッセージを伝えてくれたような気がした。


鳴り止まない拍手の中、アンコールは、
「95groove」。
そして、いつものかけ声、「俺たちがV6」。

最後の最後、横一列で笑顔で締め括ったのが、印象的だった。

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11月1日。V6のグループ活動の幕が降りた瞬間に感じたのは、“ここで終わる”というよりも、“ここから新たな未来が始まる”ということ。

もうV6のグループ活動が、更新されていくことがないということは泣きたくなるくらい寂しいし、悲しい。

でも、どのメンバーも芸能界を引退するわけではない。各メンバー、そしてトニセンのエンターテイメントはまだまだ更新されていくはず。

個人個人になっても、現状維持ではなく進化し続けるという、これまでのV6のグループの姿勢が各々のメンバーの間に確かに存在している。


だからきっと、ここからまた新たに始まっていくような気がするんだ。


V6メンバーたちの“これから”を、まだまだ見届けたい。

今も、そう願い続けている。


【あとがき】
26年間、6人でV6を続けてくれて、そしてたくさんの幸せを、ありがとうございました。

私はやっぱり、V6みたいな素敵な大人になりたい。

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