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内向型気質はITエンジニアの職種に向いているか?

まず初めにITエンジニアの職種といっても色々あります

職業情報提供サイト(日本版O-NET)を参照し、僕の経験と知識から独自の観点で分析したものです。僕が経験したものをピックアップして解説しました。参考になれば幸いです。

内向型気質とエンジニアについて


内向型という言葉を聞くと皆さんどういうイメージがしますか?
繊細そうだな。無口なのかな。人付き合いが苦手そうだな。
こんなところでしょうか?

世間では外向型優位の風潮があり、若い人ほど周囲に振り回されて居場所を感じない人が多いと思います。
確かに一面では当たっていて苦労することが多いのが現実。

しかし、本当は持って生まれた才能があるのです。
エンジニアという職種は、才能も必要ですが何より勉強してコツコツ地道に努力することで生かされます。
内向型は以下の点で優位だと思います。

思考力が高い
・好きな事はとことん突き詰める
・マイペース
・コツコツ努力できる
・真面目で慎重
・冷静な観察力
・細かい所に気づけてリスクマネジメントに優れる

いずれもITエンジニアにはプラスに働く面が多いです。

ITエンジニア全般の注意点


IT系の職種は引く手あまたですが、それは理由があります。需要が多いのは人材不足が原因の一つです。技術の移り変わりが激しく、若い人ほど有利であることやエンジニアの質がピンからキリまであり、技術が高い人は非常に少ないので難しい仕事が集中しています。

そして精神疾患でやめていく人も多いです。精神労働が多くメンタルがきつい上、残業も多い所やシフト勤務があり夜勤も多い。技術も覚えることが多く、難易度が高いです。上級職では経験値や学歴、高いコミュニケーション能力も必要です。

残念ながら、僕は精神疾患になり、職場を去ることになりました。職種は向いていると思いましたが、上級エンジニアでは求められる責任とレベルが高くつぶれてしまったのです。

これを踏まえてこれからITエンジニアとして働いてみたい人は参考にしていただきたいです。そう思い正直に書かせてもらいました。

検証1:システムエンジニア(基盤システム)


10数年前に基盤システムの担当として2年近く担当していました。僕の場合、客先のデータセンターに出向して基盤システムの保守や客先で運用設計に携わっていました。

ITの勉強は常に必要ですが、プログラミングと違い、新しい言語で開発というのは起こりにくいです。なぜなら現有システムの改変は多大なコストがかかるからです。それにシステムは安定が命ですから、実績のある言語が使われています。(Java、Unixシェル、VBScript等)

さて、基盤システムは仕事が安定してあり、技術が身に付けば、長く働けることと、営業や接客のような感情労働は少ないと言えます。

内向型はじっくり考えるのが得意です。対人関係は苦手な傾向がありますから、対お客との交渉は向きません。ただし、仕事上の確認や相談、報告が出来れば問題はないと思います。

内向型は一人で背負う傾向もありますので、必ずリーダーや信頼できる同僚に相談して事を進めてください。

どの仕事にも共通していますが、相談しない事でトラブルにつながるケースは多々あります。自分の判断で行動した結果、お客様の不況を買い、以後、話してもらえなくなり(信頼を失う)、リーダーが顔を合わせないように配慮したケースもあります。

ただし、そのお客は仕事は出来ましたが、人間的に問題のあった人でかねてから周囲の同僚に警戒されていました。でも、その時は僕は話を聞き流していたので、経験してようやく理解できました。

検証2:運用・管理(IT)


僕は長年この仕事に就いてトータル6年半やっていました。つまり向いていた可能性が高いです。

システム運用管理はオペレーションがメインの職種でエンジニアとしては一般的に格下と見られています。

なぜなら、マニュアルを使って出来る仕事と認識されているからです。しかし、重要なシステムを預かっている以上、そういった見方は間違っています。

システムを監視するには注意力が必要となり、重要なメッセージを見落としたり、オペレーションのミスをすれば多大な損失となりますので、正確性が重視されます。

客先の上司から初めてこの仕事に就くことになった時に、「生半可な仕事じゃない。」、「慎重な人が向いている」と言われたことがありました。よく覚えています。

内向型に向いているかと言えば微妙です。一般的に向くと言われるプログラマーが運用の仕事に就いたら仕事が出来なかったケースも聞いたことがあります。

ただ、いえることは、内向型・HSPでも対応できるいくつかの理由があります。
・システム監視は暇な時間があること(これ大事)
・シフト勤務で残業は少ない傾向があること(引継ぎは必須)
・マニュアルがきちんと読めて正確に作業ができること(慎重さ)


一方向いていないと思われる理由も上げます。
・電話応対が必須。(マルチタスクになるとパニック)
・システム監視で迅速な対応が必要(最初はパニック)
・機械音がうるさい(サーバーやPCのファンの音量が大きい)

僕は内向型・HSPでありながらこの仕事を長年出来た理由を考えました。

・システム障害があった時に、対応してやり終えた時の達成感
・残業が少なく時間通りに終わる事
・若く体力があった事
・夜勤や休日出勤は手薄で人の出入りが少ない事
・慣れればルーチンワークになる
・マニュアルがしっかりある事
・目が良かった事
・限界はあったもののITの知識や勉強が好きだった事
・パソコンを触るのが好きだった事

検証3:キッティング作業員


これについては客先常駐前にサポートで入ったり、常駐先でノートPCのセットアップを頼まれてやったことがあります。
一般的には外注に出して専門業者がやることが多く、主にPCの使用環境に合わせて設定やアプリケーションをインストールします。今では大規模な作業になることが多く、クローニングでコピーしたものを個別で作業するそうです。マニュアルが整備されていて、キッティング業務の経験者の感想を見ると、比較的単純作業で楽だと言われています。
チームで作業するのである程度のコミュニケーション能力は必要だと思います。内向型はコツコツ努力できることが多いので単純作業は得意でしょう。新入社員のエントリーとして入職することも多く、スキルのレベルは高くないと思われます。50代以降の人が就くこともあり、幅広い年齢層が活躍できるでしょう。

検証4:システムテスター


僕が業界に入って最初に就いた仕事です。データを入れてシステムの応答メッセージを集める仕事でした。ただ、残業発生も多く、繁忙期は要注意です。慎重さが求められるので、職種自体は内向型の性格に合うと思われます。長くやるのであれば、開発のスキルがある程度求められます。

検証5:ソフトウェア開発技術者(プログラマー)


まず最初にプログラマーは内向型に向いていると色々なサイトで言われていますが、向き不向きがあります。ポイントはアルゴリズムが得意かどうか。元々、若い頃からプログラミングが好きで趣味でやっていたとか、そういう人なら非常にアドバンテージが高いです。僕も基盤システムでプログラミングをやりましたが、30代で初めて仕事を請け負い、大変な労力と負担を感じました。僕は内向型ですが、向いていないと思っています。確かに一人で向き合うことが多いですが、チームで作業するなら、最低限のコミュニケーションは必要です。そこは押さえておきましょう。

検証6:Webデザイナー


僕はWordPressを使ってサイトの更新作業をしたことがあります。コーディングとデザインの2本柱で構成されています。どちらも得意な方が良いですが、だいたいどちらかが得意ということが多いです。美術大学や専門でデザインを学んでいた人ならお勧めできます。内向型で関心のある人ならば、パソコンと向き合う時間が長く、一人で集中して作業ができるので合っている可能性が高いです。チームで作業するなら、ある程度のコミュニケーションは必要なのでそこは忘れないでください。フリーランスや在宅勤務もあるようなのでスキルがあれば検討もありです。

以上、僕の経験と一般的な情報から解説してきました。noteでの初めての記事で慣れない面はありましたが、読者の方に役立つと思っています。コメントがあれば頂きたいです。ありがとうございました。


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